Enterprise Vault™ バックアップとリカバリ
- このマニュアルについて
- Enterprise Vault のバックアップ
- Enterprise Vault 回復手順
- システム全体のバックアップを使った Enterprise Vault の回復
- データのみのバックアップを使った Enterprise Vault の回復
- VCS クラスタでの Enterprise Vault の回復
- Windows Server フェールオーバークラスタでの Enterprise Vault の回復
バックアップモード cmdlet について
Enterprise Vault には、次の対象に使ってバックアップモードを設定、クリアできる一連の PowerShell の cmdlet が用意されています。
ボルトストア
ボルトストアグループ
インデックスの場所
インデックススナップショットの場所
これらの cmdlet を直接 Enterprise Vault 管理シェルで実行したり、バックアップスクリプトで使ったりすることができます。たとえば、バックアップ前スクリプトで cmdlet を使って、バックアップを実行する前にインデックスの場所とボルトストアにバックアップモードを設定できます。バックアップの完了後は、バックアップ後スクリプトで cmdlet を使ってバックアップモードをクリアします。
それぞれのインデックスの場所、インデックススナップショットの場所、ボルトストアについて、Enterprise Vault は同時バックアップスクリプトの使用をサポートするために、設定要求数およびクリア要求数のカウントを管理します。Enterprise Vault は、バックアップモードを設定する要求ごとに数を 1 ずつ増やし、バックアップモードをクリアする要求ごとに数を 1 ずつ減らします。
同時バックアップスクリプトを使う場合、バックアップモードを設定したすべてのスクリプトがバックアップモードをクリアするまで、Enterprise Vault はボルトストア、インデックスの場所、またはインデックススナップショットの場所のバックアップモードをクリアしません。
メモ:
インデックスの場所またはボルトストアのバックアップモードをクリアするために管理コンソールを使うと、Enterprise Vault はバックアップモードのカウントを無視し、強制的にバックアップモードをクリアします。
PowerShell の cmdlet を直接実行する方法 (まず Enterprise Vault 管理シェルを実行)
- Enterprise Vault 管理シェルを起動します。
PowerShell が開き、Enterprise Vault スナップインがロードされ、シェルでバックアップモードの cmdlet が利用できるようになります。
Enterprise Vault 管理シェルには、次のバックアップモードの cmdlet が用意されています。
Get-IndexLocationBackupMode |
インデックスの場所に対する現在のバックアップモード設定のレポートを取得します。 |
Set-IndexLocationBackupMode |
インデックスの場所に対するバックアップモードのカウントを増やします。 |
Clear-IndexLocationBackUpMode |
インデックスの場所に対するバックアップモードのカウントを減らします。 |
Get-VaultStoreBackupMode |
ボルトストアに対する現在のバックアップモード設定のレポートを取得します。 |
Set-VaultStoreBackupMode |
ボルトストアのバックアップモードのカウントを増やします。 |
Clear-VaultStoreBackupMode |
ボルトストアに対するバックアップモードのカウントを減らします。 |
Set-EVIndexSnapshotLocationBackupMode |
インデックススナップショットの場所に対するバックアップモードのカウントを増やします。 |
Clear-EVIndexSnapshotLocationBackupMode |
インデックススナップショットの場所に対するバックアップモードのカウントを減らします。 |
すべての cmdlet についてヘルプが利用できます。たとえば、次のコマンドを実行すると Clear-VaultStoreBackupMode の詳細なヘルプが表示されます。
Get-Help Clear-VaultStoreBackupMode -detailed
環境の設定に基づいた、バックアップスクリプトで使用可能な状態の PowerShell バックアップモードコマンドを生成することもできます。
環境に合わせた PowerShell バックアップコマンドの生成を参照してください。