Enterprise Vault™ バックアップとリカバリ
- このマニュアルについて
- Enterprise Vault のバックアップ
- Enterprise Vault 回復手順
- システム全体のバックアップを使った Enterprise Vault の回復
- データのみのバックアップを使った Enterprise Vault の回復
- VCS クラスタでの Enterprise Vault の回復
- Windows Server フェールオーバークラスタでの Enterprise Vault の回復
回復手順 6: 最初のディレクトリサービスコンピュータでのサービスとタスクの再作成
ディレクトリサービスを実行する Enterprise Vault サーバーをすべて回復する場合、最初のサーバーはこの手順で回復する必要があります。ディレクトリサービスを実行する他のサーバーを含めたそれ以降のサーバーは、「回復手順 7」に説明されている手順で回復してください。
回復手順 7: Enterprise Vault サーバーでのサービスとタスクの再作成を参照してください。
Enterprise Vault 設定ウィザードは、サーバー名が元のインストールで使われた名前と同じである場合や、「回復手順 3」の手順に正しく従った場合には、不足しているサービスとタスクを検出できます。
回復手順 3: サーバーの名前を変更することを参照してください。
最初のディレクトリサービスコンピュータでサービスとタスクを再作成する方法
- Enterprise Vault 設定ウィザードを開始します。
- [はい]を選択して新しいディレクトリサービスを作成し、[次へ]をクリックします。
- ボルトサービスアカウントの詳細を入力し、[次へ]をクリックします。
Enterprise Vault 設定ウィザードにより以下が実行されます。
Enterprise Vault Admin Service がボルトサービスアカウントで実行されるようにログインを変換します。
ボルトサービスアカウントをコンピュータのローカルの Administrators グループに追加します。
ボルトサービスアカウントにユーザー権利[サービスとしてログオン]と[プログラムのデバッグ]を付与します。
Enterprise Vault Directory Service を作成して起動します。
- ディレクトリデータベースをホストする SQL Server の名前の入力を求めるメッセージが表示されたら、Enterprise Vault の元の設定でディレクトリデータベースのホストに使われていた SQL Server の名前を入力し、[次へ]をクリックします。
- Enterprise Vault 設定ウィザードによって、その SQL Server が存在し、接続できるかどうかがチェックされます。ディレクトリデータベースを回復してあれば、これで、Enterprise Vault 設定ウィザードによって、ディレクトリサービスコンピュータにインストールされていたサービスとタスクが再作成されます。
- ディレクトリサービスコンピュータで Enterprise Vault サービスを再作成するには、ボルトサービスアカウントのパスワードを入力します。
- 修復が完了すると、成功のメッセージが表示されます。
Enterprise Vault 設定ウィザードにこのメッセージが表示されない場合は、ウィザードの実行を続けないでください。ウィザードを閉じて、次の手順を実行します。
以前の手順がすべて成功したかどうかをチェックして、目的を達していない手順があれば繰り返し、その後、Enterprise Vault 設定ウィザードを再実行します。
次のレジストリキーの下に、UseLanManNameForSCM という名前のレジストリ値を作成します。
HKEY_LOCAL_MACHINE \SOFTWARE \Wow6432Node \KVS \Enterprise Vault \Admin
UseLanManNameForSCM に 1 の値を指定します。
Enterprise Vault 設定ウィザードを再実行します。
それでも問題が解決しない場合は、Enterprise Vault のサポートにお問い合わせください。