Enterprise Vault™ バックアップとリカバリ

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Product(s): Enterprise Vault (15.0)
  1. このマニュアルについて
    1.  
      バックアップと回復について
    2. Enterprise Vault についての詳細情報の入手方法
      1.  
        Enterprise Vault トレーニングモジュール
  2. Enterprise Vault のバックアップ
    1.  
      Enterprise Vault のバックアップについて
    2.  
      Enterprise Vault バックアップモードについて
    3. Enterprise Vault データのバックアップ
      1.  
        Enterprise Vault システムデータベースのバックアップ
      2.  
        フィンガープリントデータベースのバックアップ
      3. ボルトストアパーティションとボルトストアデータベースのバックアップ
        1.  
          バックアップ後の Enterprise Vault のセーフコピーの削除
      4.  
        インデックスの場所のバックアップ
      5.  
        分類ポリシーフォルダのバックアップ
      6.  
        インデックススナップショットの場所のバックアップ
    4. バックアップモード cmdlet について
      1.  
        インデックスの場所のバックアップモードに関する cmdlet の構文
      2.  
        ボルトストアのバックアップモードに関する cmdlet の構文
      3.  
        インデックススナップショットの場所のバックアップモードに関する cmdlet の構文
    5.  
      環境に合わせた PowerShell バックアップコマンドの生成
    6.  
      バックアップスクリプトでの PowerShell cmdlet の使用
  3. Enterprise Vault 回復手順
    1.  
      回復手順の一部としての EVSVR の使用について
    2. システム全体のバックアップを使った Enterprise Vault の回復
      1.  
        環境回復手順の実行
    3. データのみのバックアップを使った Enterprise Vault の回復
      1.  
        回復手順 1: サーバーへのソフトウェアのインストール
      2.  
        回復手順 2: Enterprise Vault システムデータベースの復元
      3.  
        回復手順 3: サーバーの名前を変更すること
      4.  
        回復手順 4: Enterprise Vault データファイルのコピーまたは移動
      5.  
        回復手順 5: ディレクトリデータベースエントリの消去
      6.  
        回復手順 6: 最初のディレクトリサービスコンピュータでのサービスとタスクの再作成
      7.  
        回復手順 7: Enterprise Vault サーバーでのサービスとタスクの再作成
      8.  
        回復手順 8 : Web Access アプリケーション設定のチェック
      9.  
        回復手順 9: レジストリエントリのチェック
    4.  
      Enterprise Vault コンポーネントの回復
    5. VCS クラスタでの Enterprise Vault の回復
      1.  
        リカバリシナリオ 1: いずれかのクラスタノードの再構築が必要な場合
      2.  
        リカバリシナリオ 2: すべてのクラスタノードの再構築が必要な場合
    6. Windows Server フェールオーバークラスタでの Enterprise Vault の回復
      1.  
        リカバリシナリオ 1: いずれかのクラスタノードの再構築が必要な場合
      2.  
        リカバリシナリオ 2: すべてのクラスタノードの再構築が必要な場合

Enterprise Vault コンポーネントの回復

表: Enterprise Vault コンポーネントを復元する方法」では、個々の Enterprise Vault コンポーネントを復元する方法について説明します。

注意:

この操作は、Veritas のサポートから指示された場合にのみ実行してください。

表: Enterprise Vault コンポーネントを復元する方法

復元するコンポーネント

操作

ディレクトリデータベース

  1. すべてのコンピュータで Enterprise Vault 管理サービスが停止されていることを確認します。これを行うには、各コンピュータで Windows Manager を使って Enterprise Vault 管理サービスを停止します。

  2. データベースを復元します。

  3. ディレクトリサービスを開始します。

ディレクトリサービスコンピュータ

  1. システムのバックアップと、ディレクトリサービス用 データベースを復元します。

  2. そのコンピュータで実行される他のすべての Enterprise Vault サービスのバックアップを復元します。

インデックススナップショットの場所

インデックススナップショットの場所のバックアップを元の場所に復元します。

インデックスの場所

  1. インデックスサービスを実行するコンピュータのシステムのバックアップを復元します。

  2. サービスが停止されていることを確認します。

  3. インデックスサービスのすべてのファイルを元の場所に復元します。バックアップしたファイルがすべて復元されたことと、他のファイルがインデックスサービスのフォルダに残っていないことを確認します。インデックスが不整合になり使えなくなる場合もあるため、個々のファイルを復元しようとしないでください。

  4. そのコンピュータで実行される他のすべての Enterprise Vault サービスのバックアップを復元します。

    正しく復元されると、インデックスサービスは復元されたインデックスを使えます。ただし、最後のバックアップ以後に実行されたアーカイブ操作で失われたインデックスエントリが存在する可能性があります。影響のあるインデックスは、ストレージサービスによって自動的に再構築されます。

    インデックスサービスによってインデックスメタデータ内の不整合が検出された場合は、メタデータが自動的に同期されます。以下のイベントが表示される可能性があります。

    Event 41395 Index Volume metadata upgrade required
    Event 41372 Index Volume metadata synchronization started

    同期中は、インデックスサービスによって進捗イベントが 10 分ごとにログに記録されます。同期の終了時には、次のいずれかのイベントがログに記録されます。

    Event 41373 Index Volume metadata synchronization completed
    Event 41377 Index Volume metadata synchronization completed

    インデックスの同期には時間がかかることがあります。たとえば、Enterprise Vault で推奨している仕様のサーバーでは、5,000 個のインデックスボリュームを処理するのに約 10 分かかります。

    その他のインデックスハウスキーピングが必要な場合は、別の進行状況のメッセージが数分ごとに表示されます。

メモ:

Enterprise Vault 14.2 では、インデックスの作成に Elasticsearch を使用します。そのため、Enterprise Vault 14.2 以降では、スナップショットを復元することが、インデックスデータを復元するためにサポートされている唯一の信頼できる方法です。

詳細については、「Enterprise Vault 14.2 以降で Elasticsearch インデックスデータを復元する方法」を参照してください。

ショッピングサービスファイル

  1. ショッピングサービスを実行するコンピュータのシステムのバックアップを復元します。

  2. ショッピングサービスが停止されていることを確認します。

  3. ショッピングデータのバックアップを元の場所に復元します。

  4. そのコンピュータで実行される他のすべての Enterprise Vault サービスのバックアップを復元します。

  5. ショッピングサービスを起動します。既存のショッピングバスケットが利用可能になり、新しいショッピングバスケットを作成できます。

ボルトストアファイル

  1. ストレージサービスを実行する各システムを復元します。

  2. ボルトストアファイルを元の場所に復元します。

  3. ボルトストアの データベースを復元します。

  4. 復元したストレージサービスコンピュータで実行される他のすべての Enterprise Vault サービスのバックアップを復元します。

  5. EVSVR ユーティリティを実行してボルトストアパーティションとデータベース内の情報の一貫性を確認し、エラーがあれば修復します。

    詳しくは『管理者ガイド』を参照してください。

ボルトストアデータベースまたはフィンガープリントデータベース

  1. ストレージサービスを実行しているコンピュータを復元し、ボルトストアファイルを置き換えます。

  2. 次の データベースを復元します。

    • ボルトストアデータベースまたはフィンガープリントデータベース

    • ディレクトリデータベース

    • プライマリデータベースと msdb データベース

  3. 復元したストレージサービスコンピュータで実行される他のすべての Enterprise Vault サービスのバックアップを復元します。

  4. EVSVR ユーティリティを実行してボルトストアパーティションとデータベース内の情報の一貫性を確認し、エラーがあれば修復します。

    詳しくは『管理者ガイド』を参照してください。