NetBackup™ 管理者ガイド Vol. 2
- NetBackup のライセンスモデルと使用状況レポート
- 容量ライセンスの仕組み
- ライセンスレポートの作成と表示
- 容量ライセンスレポートの確認
- キャパシティライセンスレポート結果の調整
- 従来ライセンスレポートの確認
- NEVC ライセンスレポートの確認
- 追加構成
- 動的ホスト名および動的 IP アドレスについて
- UNIX クライアントでのビジー状態のファイルの処理について
- Shared Storage Option について
- NetBackup での Shared Storage Option の構成について
- SSO の概略レポートの表示
- vm.conf 構成ファイルについて
- 保留管理
- UNIX のメニューユーザーインターフェース
- 参照トピック
- ホスト名規則
- nbtar または tar32.exe を使用したバックアップイメージの読み込みについて
- バックアップ時間に影響する要素
- NetBackup 通知スクリプト
- メディアおよびデバイスの管理の推奨する使用方法
- TapeAlert について
- テープドライブのクリーニングについて
- NetBackup によるドライブの予約方法
- NetBackup によるメディアの選択方法
- UNIX でのテープ I/O コマンドについて
NetBackup for Oracle サーバーエージェント
Oracle の正確なライセンスは、Oracle ポリシーに特有です。報告されるデータのサイズには、NetBackup for Oracle XML Archiver は含まれません。この種類のライセンスでは、トランザクションログを除く、リストアできる任意の Oracle バックアップの FEDS (Front-End Data Size の略でフロントエンドデータサイズの意味) を収集します。Oracle のインテリジェントポリシーでは、[インスタンスとデータベース (Instances and Database)]タブでバックアップ対象を定義します。スクリプトベースの Oracle ポリシーのバックアップ対象は、スクリプトが保護する内容に基づいて定義されます。
メモ:
OS 認証が無効になっている場合は、データサイズの収集が正しく動作しません。
ライセンスデータは、単一のホストまたはクラスタに複数のデータベースがある場合でも保護されるデータベースごとに収集されます。ライセンスでは、論理サイズやセグメントサイズではなく、Oracle データベースレポートの物理的なデータファイル特性が使用されます。この方法で NetBackup がデータを収集するのは、ディザスタリカバリの間に RMAN が論理ピースではなく完全な物理データファイルをリストアする必要があるためです。
Oracle Data Guard 構成のライセンスはデータベースごとに付与されます。プライマリデータベースまたはスタンバイデータベースは、それぞれ個別にリストアする必要があります。また、リストアできる任意の Oracle バックアップには FEDS ライセンスが使用されます。プライマリデータベースまたはスタンバイデータベースはそれぞれ、バックアップ操作中に NetBackup が FEDS データを保護するたびにそのデータをレポートします。
次の Oracle の問い合わせを使用してファイルサイズ情報を収集します。
バックアップされるデータベースファイルのサイズを取得 (Get size of database files being backed up)
この問い合わせでは、インスタンスのデータベースファイルとそのファイルサイズ (MB) のリストを取得します。
select NAME, BYTES/1024/1024 from v$datafile;
この問い合わせでは、インスタンスのデータベースファイルサイズの合計を示します。
select sum(BYTES/1024/1024) from v$datafile;
メモ:
前の問い合わせには、トランザクションログについての情報は含まれていません。
コントロールファイルのサイズを取得 (Get the size of the control file)
この問い合わせでは、トランザクションログを含めずにコントロールファイルとそのサイズ (MB) のリストを取得します。
select NAME, BLOCK_SIZE*FILE_SIZE_BLKS/1024/1024 controlfile_size from v$controlfile;