Enterprise Vault™ Discovery Accelerator インストールガイド
- Discovery Accelerator の概要
- Discovery Accelerator のインストール準備
- Discovery Accelerator の設定オプション
- Discovery Accelerator の前提条件
- 一時フォルダのセキュリティの必要条件
- Discovery Accelerator のインストール
- Discovery Accelerator サーバーソフトウェアのインストール
- Discovery Accelerator クライアントソフトウェアのインストール
- 付録 A. Discovery Accelerator が使用するポート
- 付録 B. トラブルシューティング
カストディアンマネージャの同期アカウントに必要な Active Directory 権限を割り当てる
デフォルトでは、カストディアンマネージャは、カストディアンとカストディアングループを、対応する Active Directory アカウントと同期させているときに Accelerator マネージャサービスが実行しているアカウントを使います。 ただし、必要に応じて別のアカウントをドメインごとに指定できます。
同期を目的として別のユーザーアカウントを指定する方法について詳しくは『管理者ガイド』を参照してください。
指定する同期アカウントには、Active Directory ドメインへのクエリー代行権限が必要です。
カストディアンマネージャ同期アカウントに必要な代行権限を割り当てる方法
- [Active Directory ユーザーとコンピュータ]を開きます。
- ドメインオブジェクトを右クリックし、[制御の委任]をクリックします。
- 制御の代行ウィザードで[次へ]をクリックしてから[追加]をクリックします。
- [ユーザー、コンピューターまたはグループの選択]ダイアログボックスで、必要なアカウント名を入力してから[OK]をクリックし、[次へ]をクリックします。
- [委任するタスク]ページの[次の共通タスクの制御を委任する]で、次のタスクを選択してから[次へ]をクリックします。
すべてのユーザー情報の読み取り
すべての inetOrgPerson 情報を読み取る
- [完了]をクリックします。
カストディアンマネージャ同期アカウントには、Active Directory の削除済みオブジェクトコンテナに対する内容の一覧表示権限とプロパティの読み取り権限も必要です。これらの権限がないと、Active Directory の詳細が削除済みオブジェクトコンテナに移動されたカストディアングループとカストディアンを非アクティブ化できません。
Microsoft 社の Web サイトの次の記事に、削除済みオブジェクトコンテナの権限を表示、設定する詳しい方法が記載されています。
https://technet.microsoft.com/library/cc816824.aspx
メモ:
dsacls コマンドラインユーティリティの新しいバージョンを使って、この記事の手順を完了する必要があります。古いバージョンのユーティリティは必須コマンドのいくつかをサポートしていません。
手順の概略は次のとおりです。
カストディアンマネージャの同期アカウントが削除済みオブジェクトコンテナにアクセスできるようにするには
- 管理者権限でコマンドプロンプトウィンドウを開きます。
- 次のように、dsacls コマンドラインユーティリティを実行して削除済みオブジェクトコンテナの所有権を取得します。
dsacls deleted_objects_dn /takeownership
パラメータについて次に説明します。
deleted_objects_dn
削除済みオブジェクトコンテナの識別名。
/takeownership
削除済みオブジェクトコンテナの所有権を取得します。
次に例を示します。
dsacls "CN=Deleted Objects,DC=Contoso,DC=com" /takeownership
- 次のように、カストディアンマネージャがカストディアンとカストディアングループを同期するためのユーザーアカウントに内容の一覧表示とプロパティの読み取りの権限を割り当てます。
dsacls deleted_objects_dn /G user_or_group:permissions
パラメータについて次に説明します。
deleted_objects_dn
削除済みオブジェクトコンテナの識別名。
user_or_group
権限が適用されるユーザーまたはグループ。
権限
割り当てる権限。「内容の一覧表示」と「プロパティの読み取り」の場合は、LCRP として権限を指定してください。
次に例を示します。
dsacls "CN=Deleted Objects,DC=Contoso,DC=com" /G CONTOSO\VaultAdmin:LCRP