NetBackup™ Snapshot Manager for Data Center 管理者ガイド
- 概要
- インストールとアップグレード
- NetBackup Snapshot Manager ストレージアレイプラグインの構成
- ストレージアレイのレプリケーション
- Snapshot Manager for Data Center のストレージアレイプラグイン
- Dell EMC PowerFlex アレイ
- Dell EMC PowerMax および VMax アレイ
- Dell EMC PowerScale (Isilon)
- Dell EMC PowerStore NAS アレイ
- Dell EMC PowerStore SAN アレイ
- Dell EMC XtremIO SAN アレイ
- Dell EMC Unity アレイ
- HPE RMC プラグイン
- HPE XP SAN ストレージアレイ
- Hitachi NAS アレイ
- Hitachi SAN アレイ
- IBM Storwize アレイ
- INFINIDAT InfiniBox SAN アレイ
- NetApp ストレージアレイ
- Nutanix Files アレイ
- Pure Storage FlashArray
- Pure Storage FlashBlade NAS アレイ
- Qumulo NAS アレイ
- スナップショットおよびスナップショットレプリケーション用のストレージライフサイクルポリシーの構成
- ストレージライフサイクルポリシーに規定する操作形式
- ストレージライフサイクルポリシー操作の保持形式
- トラブルシューティング
HPE ストレージアレイでサポートされている Snapshot Manager for Data Center 操作
Snapshot Manager for Data Center では、HPE RMC によって管理されている資産に対して、次の操作をサポートします。
表: HPE RMC で管理される資産に対する Snapshot Manager for Data Center 操作
Snapshot Manager for Data Center 操作 |
説明 |
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資産の検出 |
Snapshot Manager for Data Center は、アレイ上で作成されたすべてのボリュームを検出します。ボリュームがマルチボリュームのボリュームセットの一部である場合、Snapshot Manager for Data Center はボリュームセットをスキャンし、個々のボリューム情報を抽出して、ボリュームセットに含まれる一意のボリュームすべてのリストを作成します。 スナップショットの場合、Snapshot Manager for Data Center はすべてのスナップショットセットをスキャンして、各スナップショットを元の親ボリュームにリンクします。 |
スナップショットの作成 |
Snapshot Manager for Data Center は、アレイ上のすべてのボリュームのスナップショットを取得します。 Snapshot Manager for Data Center は、スナップショットを作成するときに、ボリューム全体の COW (コピーオンライト) スナップショットを内部的にトリガします。ボリュームがマルチボリュームのボリュームセットの一部である場合、Snapshot Manager for Data Center はボリュームセット全体のスナップショットを取得し、スナップショットセットを作成します。スナップショットセットには、そのボリュームセットの一部であるすべてのボリュームのスナップショットが含まれています。ただし、Snapshot Manager for Data Center は、スナップショット操作のために選択されたボリュームだけにそのスナップショットセットを関連付けます。ボリュームセットに追加のボリュームが含まれている場合でも、スナップショットセットは選択されたボリュームだけに関連付けられます。 たとえば、 |
スナップショットの削除 |
Snapshot Manager for Data Center は、スナップショットまたはスナップショットセットを削除します (親ボリュームがボリュームセットの一部である場合)。 Snapshot Manager for Data Center を使用して削除できるのは、Snapshot Manager for Data Center を使用して作成されたスナップショットのみです。RMC 環境に他のスナップショットが含まれている場合、Snapshot Manager for Data Center はそれらのスナップショットを検出できますが、それらのスナップショットに対する削除操作は許可されません。 |
スナップショットのリストア |
スナップショットをリストアするときに、Snapshot Manager for Data Center は、選択したボリュームに対応する特定のスナップショットのみをリストアします。スナップショットセットは COW スナップショットで、ボリュームセット内の追加ボリュームに属する他のスナップショットを含めることができます。ただし、Snapshot Manager for Data Center は、選択したボリュームのスナップショットのみをリストアします。その他のスナップショットは、リストア操作中には使用されません。 スナップショットリストアを開始する前に、親ボリュームがターゲットホストからマウント解除されていることを確認します。 |
スナップショットのエクスポート |
スナップショットのエクスポート操作がトリガされると、Snapshot Manager for Data Center はスナップショットから新しいボリュームを作成し、その後、ターゲットホストに新しいボリュームを接続します。 選択したスナップショットがスナップショットセットの場合は、新しいボリュームを作成するときに、Snapshot Manager for Data Center はスナップショットセットから新しいボリュームセットを作成します。新しいボリュームセットに複数のボリュームが含まれている場合でも、Snapshot Manager for Data Center はエクスポート対象として選択されたスナップショットに対応するボリュームのみを接続します。その他のボリュームはエクスポート操作では使用されません。 エクスポート操作は、次のプロトコルを使用してサポートされます。
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スナップショットのデポート |
スナップショットのデポート操作がトリガされると、Snapshot Manager for Data Center はターゲットホストからボリュームを切断し、その後、そのボリュームを削除します。ボリュームがマルチボリュームのボリュームセットの一部である場合、ボリュームセット全体が切断されてホストから削除されます。 |
メモ:
ボリュームセットのスナップショットの場合は、スナップショットボリューム名を形成するために使用される名前パターンを使用します。HPE のストレージ情報ライブラリから利用可能な HPE 3PAR コマンドラインインターフェースリファレンスの VV 名のパターンを参照してください。
HPE EMC プラグインを構成する際は、次の点を考慮します。
Snapshot Manager for Data Center を使用してスナップショットを削除するときに、Snapshot Manager for Data Center によって管理されているスナップショットのみを削除できます。Snapshot Manager for Data Center を使用して作成されていないスナップショットは、NetBackup を使用して削除できません。
NetBackup 操作は、ディスクとボリュームでのみサポートされます。ボリュームがボリュームセットとしてグループ化されている場合でも、Snapshot Manager for Data Center はボリュームセットの一部である個々のボリュームの形式でボリュームセットを検出して表示します。
マルチボリュームのボリュームセットに属するボリュームのスナップショットを作成する場合、Snapshot Manager for Data Center は、そのボリュームセット内のすべてのボリュームのスナップショットを含むスナップショットセットを作成します。そのため、スナップショット操作によって追加のスナップショットが作成されます。これらは、Snapshot Manager for Data Center によって追跡されません。
ボリュームセットの保護に Snapshot Manager for Data Center を使用する場合、Veritasは、ボリュームセットに 1 つのボリュームを構成することをお勧めします。