Dynamic Multi-Pathing 8.0 管理者ガイド - Linux
- DMP について
- ネイティブデバイス管理のための DMP の設定
- Oracle Automatic Storage Management (ASM)での Dynamic Multi-Pathing (DMP)デバイスの使用
- DMP の管理
- vxdmpadm ユーティリティを使った DMP の管理
- I/O 統計情報の収集と表示
- I/O ポリシーの指定
- ディスクの管理
- 新しく追加されたディスクデバイスの検出と設定
- ディスクの検出とディスクアレイの動的な追加について
- デバイス検出層の管理方法
- ディスクデバイスの名前の付け方の変更
- デバイスの動的再構成
- イベント監視
- 処理効率の監視とチューニング
- 付録 A. DMP のトラブルシューティング
- 付録 B. 参照先
I/O 統計情報の収集と表示
vxdmpadm iostat コマンドを使って、指定した DMP ノード、エンクロージャ、パス、ポート、コントローラについての I/O 統計情報を収集し、表示できます。
表示される統計情報は、統計情報の収集に使われた CPU ごとの CPU 使用率とメモリサイズ、読み取り操作および書き込み操作の数、読み取りおよび書き込みが行われた KB 数、読み取りまたは書き込みが行われた KB あたりの平均時間(ミリ秒)です。
# vxdmpadm iostat start [memory=size]
memory 属性は各 CPU の I/O 統計情報の記録に使うメモリの最大サイズを制限します。デフォルトでは、各 CPU に対して 32k(32 KB)に制限されます。
I/O のカウンタを 0 にリセットするには、次のコマンドを入力します。
# vxdmpadm iostat reset
収集した統計情報を一定の間隔で表示するには、次のコマンドを入力します。
# vxdmpadm iostat show {filter} [interval=seconds [count=N]]
上記のコマンドは filter によって指定されたデバイスの I/O 統計情報を表示したものです。filter は次のいずれかになります。
all
ctlr=ctlr-name
dmpnodename=dmp-node
enclosure=enclr-name [portid=array-portid ] [ctlr=ctlr-name]
pathname=path-name
pwwn=array-port-wwn[ctlr=ctlr-name]
interval 属性および count 属性を使うと、I/O 統計情報を表示する間隔(秒)と表示する行数をそれぞれ指定できます。統計情報の記録に使えるメモリが十分でない場合は、指定した値よりも間隔が短くなることがあります。
DMP には、指定した条件で収集した I/O 累積統計情報を表示する groupby オプションもあります。
累積 I/O 統計情報の表示を参照してください。
統計情報の収集を無効にするには、次のコマンドを入力します。
# vxdmpadm iostat stop