Veritas NetBackup™ クラウド管理者ガイド
- NetBackup クラウドストレージについて
- クラウドストレージについて
- NetBackup のクラウドストレージの構成
- NetBackup CloudStore サービスコンテナについて
- クラウドストレージの NetBackup メディアサーバーについて
- クラウドストレージのストレージサーバーの構成
- NetBackup クラウドストレージサーバーのプロパティ
- クラウドストレージ用のストレージユニットの構成
- クラウドストレージディスクプールプロパティの変更
- 監視とレポート
- 操作上の注意事項
- トラブルシューティング
- 統合ログについて
- レガシーログについて
- クラウドストレージの構成上の問題のトラブルシューティング
- クラウドストレージの操作上の問題のトラブルシューティング
Cloud Storage の機能について
NetBackup Cloud Storage では、クラウドの STaaS (Storage as a Service) ベンダーからデータをバックアップ、リストアできます。 NetBackup Cloud Storage は Veritas OpenStorage と統合されています。
表: 機能 に、NetBackup Cloud Storage で提供される機能の概要を示します。
表: 機能
機能 | 詳細 |
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構成ウィザード (Configuration Wizard) | [クラウドストレージサーバーの構成 (Cloud Storage Server Configuration)]ウィザードが組み込まれ、クラウドストレージのセットアップおよびストレージのプロビジョニングを容易に行うことができるようになりました。クラウドストレージのプロビジョニングは、完全に NetBackup インターフェースを介して行われるようになりました。 |
圧縮 | NetBackup Cloud Storage Compression は、クラウドに送信する前にデータをインラインで圧縮します。圧縮機能は、LZO Pro (圧縮レベル 3) というサードパーティのライブラリを使います。 |
暗号化 | NetBackup Cloud Storage の暗号化では、データがクラウドに送信される前にデータをインラインで暗号化します。 暗号化はNetBackup キーマネージメントサービス (KMS) と連動することによって暗号化キーを管理する機能を利用します。 暗号化機能では AES 256 暗号フィードバック (CFB) モードの暗号化を使用します。 |
スロットル(Throttling) | NetBackup Cloud Storage のスロットルでは、ネットワークとクラウド間のデータ転送速度を制御します。 スロットル値は NetBackup メディアサーバーごとに設定されます。 特定の実装では、クラウドへのバックアップとリストアによる WAN 使用率を制限する必要があります。この制限を実装して他のネットワークの動作を制約しないようにします。スロットルは NetBackup 管理者に NetBackup Cloud Storage のトラフィックを制限する機能を提供します。 クラウドの WAN トラフィックに制限を実装することで、割り当てられた以上の帯域幅を消費できないようにします。 NetBackup Cloud Storage スロットルを使用して、次の項目を構成および制御できます。
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測定 (Metering) | NetBackup Cloud Storage の測定レポートを使用して、NetBackup Cloud Storage 内のデータ転送を監視できます。 クラウドベースのストレージは、永続的なバックアップイメージを使用する従来のテープまたはディスクメディアとは異なります。クラウドストレージベンダーは、保存されたバイトおよび転送されたバイトごとにクラウドベースのストレージのコストを計算します。 NetBackup Cloud Storage ソフトウェアでは、保存および転送されるデータを最小限に抑えるために複数の技術を使用します。 これらの技術により、保護データ量に関する従来のカタログベースの情報は、保存または転送されるデータ量と一致しなくなります。測定によって、1 つ以上のクラウドベースのストレージプロバイダ間でメディアサーバーごとに転送されるデータ量をインストール時に監視できます。 測定レポートは NetBackup OpsCenter で生成されます。 |
Cloud Storage サービス (Cloud Storage service) | NetBackup CloudStore サービスコンテナ (
Windows では、このサービスは NetBackup によってインストールされる標準サービスです。 UNIX では、このサービスは標準デーモンとして実行されます。 NetBackup CloudStore Service Container (nbcssc) は証明書ベースの認証を使います。 旧リリースで使われていたこの認証方法 (レガシー認証) はデフォルトにより無効化されます。 クラウドストレージサーバーとして構成しているメディアサーバーを NetBackup 8.1 以降にアップグレードすることをお勧めします。 これらのサーバーをアップグレードできない場合は、NetBackup マスターサーバーで[8.0 以前のホストとの安全でない通信を有効にする (Enable insecure communication with 8.0 and earlier hosts)]オプションを使用します。このオプションは、NetBackup 管理コンソールの[セキュリティ管理 (Security Management)]、[グローバルセキュリティ設定 (Global Security Settings)]の順に選択した[安全な通信 (Secure Communication)]タブで利用できます。 |
ストレージプロバイダ (Storage providers) | ベリタス社では、現在複数のクラウドストレージプロバイダーをサポートしています。 これらの各ベンダーについての詳細情報が利用可能です。 NetBackup のクラウドストレージベンダーについてを参照してください。 |
OpsCenter レポート (OpsCenter Reporting) | OpsCenter の新しいクラウドレポートを使用して、クラウドストレージに送信されるデータを監視およびレポートできるようになりました。クラウドレポートには次の項目が含まれます。
メモ: 次のクラウドプロバイダの監視とレポートの OpsCenter サポート: Amazon S3、AT&T、Rackspace NetBackup がサポートする Amazon S3 互換のすべてのクラウドプロバイダのうち、OpsCenter は Amazon S3 のみ監視およびレポートをサポートしています。 |