Veritas Access トラブルシューティングガイド
- 概要
- 一般的なトラブルシューティング手順
- Veritas Access の監視
- 一般的な回復手順
- Veritas Access の階層としてのクラウド機能のトラブルシューティング
- Veritas Access のインストールと設定に関する問題のトラブルシューティング
- LTR アップグレードのトラブルシューティング
- Veritas Access CIFS の問題のトラブルシューティング
- Veritas Access GUI 起動問題のトラブルシューティング
ファイルシステムの metasave イメージの収集
ファイルシステムの問題をトラブルシューティングするために、標準またはスケールアウトファイルシステムの metasave イメージを収集できます。メタデータには、ファイルシステム内のデータの属性が含まれますが、実際のデータ自体は含まれないデータ構造です。ファイルシステムのファイルサイズ、経過時間、情報の種類など、ファイルシステムの傾向を追跡するために、メタデータイメージを使用できます。
メモ:
Support> metasave コマンドを使用する場合、一貫性のある metasave イメージを作成するために、すべてのクラスタノードでファイルシステムをオフラインにする必要があります。metasave イメージを収集する前に、Storage> fs offline コマンドを使用してファイルシステムをオフラインにします。metasave イメージの収集には時間がかかります。必要な合計時間は、ファイルシステムに存在するメタデータの情報量によって異なります。スケールアウトファイルシステムを使用する場合、metasave イメージの収集にはかなりの時間がかかります。metasave 処理の実行中は、別の端末から Veritas Access のその他の処理を実行できます。
ファイルシステムの metasave イメージを収集するには
- Support> metasave コマンドを使用するには、次のコマンドを入力します。
Support> metasave [fsname] [output_location]
fsname
metasave イメージを収集するファイルシステムの名前を指定します。
output_location
metasave イメージのディレクトリの場所を指定します。
通常のファイルシステムの場合、output_location で指定されたディレクトリの場所に metasave イメージが 1 つ格納されています。
スケールアウトファイルシステムの場合、スケールアウトファイルシステム内のコンテナファイルシステムの数に応じて、複数の metasave イメージが生成されます。スケールアウトファイルシステムでは、名前空間のマッピングも metasave イメージに含まれます。
たとえば、ファイルシステムの metasave イメージ testfs を収集するには、
/tmp/meta_out_dir
内に保存し、次のコマンドを入力します。Support> metasave testfs /tmp/meta_out_dir Collecting metasave image of file system testfs. This may take some time... SUCCESS: Metasave image of testfs collected successfully. Image is stored at /tmp/meta_out_dir.