NetBackup™ Web UI Nutanix AHV 管理者ガイド

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Product(s): NetBackup (10.3)
  1. 概要
    1.  
      NetBackup Web UI での AHV 資産の構成と保護の概要
  2. AHV クラスタの管理
    1.  
      AHV 仮想マシンを保護するためのクイック構成チェックリスト
    2.  
      AHV クラスタと NetBackup ホスト間、および Nutanix Prism Central と NetBackup ホスト間の安全な通信の構成
    3.  
      Windows バックアップホストで iSCSI イニシエータサービスを有効にする
    4.  
      Linux バックアップホストでの iSCSI イニシエータパッケージのインストール
    5.  
      Java GUI/CLI で追加したクラスタの Web UI への移行
    6.  
      Nutanix AHV クラスタを構成するための前提条件
    7.  
      Nutanix のセグメント化された iSCSI ネットワークのサポートについて
    8.  
      iSCSI による AHV クラスタとの安全な通信のための CHAP 設定の構成
    9.  
      NetBackup が AHV との通信に使用するポートについて
    10.  
      AHV クラスタの追加または参照
    11.  
      AHV クラスタの削除
    12.  
      新しい Nutanix Prism Central の追加
    13.  
      新しい Prism Central サーバークレデンシャルの追加
    14.  
      Nutanix Prism Central の削除
    15.  
      インテリジェント VM グループの作成
    16.  
      インテリジェント VM グループへの権限の割り当て
    17.  
      インテリジェント VM グループを更新します。
    18.  
      インテリジェント VM グループの削除
    19.  
      iSCSI 用 CHAP の設定
    20.  
      AHV アクセスホストの追加
    21.  
      AHV アクセスホストの削除
    22.  
      AHV リソース形式のリソース制限の変更
    23.  
      AHV 資産の自動検出の間隔の変更
  3. クレデンシャルの管理
    1. AHV クラスタのクレデンシャルの管理
      1.  
        新しいクラスタのクレデンシャルの追加
      2.  
        AHV クラスタのクレデンシャルの更新と検証
    2. 新しい Nutanix Prism Central のクレデンシャルの管理
      1.  
        新しい Nutanix Prism Central クレデンシャルの追加
      2.  
        Nutanix Prism Central のクレデンシャルの更新と検証
    3.  
      資産に適用されているクレデンシャル名の表示
    4.  
      指定したクレデンシャルの編集または削除
  4. AHV 仮想マシンの保護
    1.  
      AHV 仮想マシンを保護する前の考慮事項
    2.  
      AHV VM またはインテリジェント VM グループの保護
    3.  
      VPC 内の AHV VM の保護
    4.  
      AHV 資産の保護設定のカスタマイズ
    5.  
      スケジュールと保持
    6.  
      バックアップオプション
    7.  
      仮想マシンの静止を有効にするための前提条件
    8.  
      VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
    9.  
      VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
  5. AHV 仮想マシンのリカバリ
    1.  
      AHV 仮想マシンをリカバリする前の考慮事項
    2.  
      リカバリ前チェックについて
    3.  
      AHV 仮想マシンのリカバリ
    4.  
      VPC 内の AHV VM のリカバリ
    5.  
      Nutanix AHV のファイルとフォルダのエージェントレスリストアについて
    6.  
      ファイルとフォルダのエージェントレスリカバリの前提条件
    7.  
      SSH 鍵指紋
    8.  
      Nutanix AHV エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
    9.  
      リカバリターゲットのオプション
    10.  
      Nutanix AHV のリカバリ前チェック
    11.  
      Nutanix-AHV のファイルとフォルダのエージェントベースリストアについて
    12.  
      ファイルとフォルダのエージェントベースリカバリの前提条件
    13.  
      Nutanix AHV エージェントベースのリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
    14.  
      制限事項
  6. AHV の操作のトラブルシューティング
    1.  
      NetBackup for AHV のトラブルシューティングのヒント
    2.  
      AHV クレデンシャルの追加中のエラー
    3.  
      AHV 仮想マシンの検出フェーズで発生するエラー
    4.  
      新たに検出された VM の状態のエラー
    5.  
      AHV 仮想マシンのバックアップの実行時に発生するエラー
    6.  
      AHV 仮想マシンのリストア中に発生するエラー
  7. AHV の API とコマンドラインオプション
    1.  
      API とコマンドラインオプションを使用した AHV 仮想マシンの管理、保護、リカバリ
    2.  
      AHV 構成の追加の NetBackup オプション
    3.  
      rename ファイルに関する追加情報

Nutanix AHV のファイルとフォルダのエージェントレスリストアについて

NetBackup 9.1 以降では、Nutanix AHV のファイルとフォルダのエージェントレスリストアをサポートしています。個々のファイルまたはフォルダを任意のターゲットホストにリストアできます。ターゲットホストには、AHV または他の Hypervisor でホストされる仮想マシンのほか、NetBackup クライアントがインストールされていない物理マシンも指定できます。このリストアでは、一致するターゲットホストプラットフォームの VxUpdate パッケージを使用し、ターゲットホストに NetBackup リカバリツールを配備します。ファイルとフォルダのエージェントレスリストアでは、リストア処理の完了後に、リカバリツールとステージング場所のクリーンアップを実行します。リカバリ処理では、ターゲットホストとネットワークで接続しているリカバリホストとして NetBackup ホストを使用します。このリカバリホストは、NetBackup サーバーまたはクライアントのいずれかです。

ファイルとフォルダのリストア処理の概要

  1. NetBackup プライマリサーバーで NetBackup Web UI または Agentless Recovery API から入力を受け取ります。入力は、リストアするファイルまたはフォルダと、ターゲットホストのクレデンシャルです。必要なクレデンシャルは次のとおりです。

    • Windows の場合: UAC が無効な場合、ユーザーはローカル管理者グループに属する必要があります。UAC が有効な場合、ユーザーはドメインユーザーで、ローカル管理者のグループに追加されている必要があります。

    • Linux の場合: ユーザーは、すべての権限を持つルートユーザーまたは sudoer ユーザーである必要があります。

  2. 要求されたデータがプライマリサーバーからリカバリホストに送信されます。

  3. リカバリホストで、リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリカバリホストにあることが確認されます。必要なパッケージがない場合、リカバリホストは VxUpdate を使用するプライマリサーバーからパッケージをダウンロードします。

  4. リカバリホストが、VxUpdate パッケージのリカバリツールをターゲットホストにコピーします。Linux のリカバリホストとターゲットホストは、リカバリ操作に SSH プロトコルを使用します。Windows のリカバリホストとターゲットホストは、リカバリ操作に WMI、SMB プロトコルを使用します。

  5. リストアされるファイルまたはフォルダを含むデータストリームファイルが、リカバリホストのステージング場所でステージングされます。

  6. リカバリホストのステージング場所で作成されたファイルが、ターゲットホストのステージング場所にコピーされます。

  7. リカバリツールが呼び出され、選択されたファイルまたはフォルダが ACL およびメタデータの詳細とともにリカバリされます。

  8. リストア操作が成功したかどうかにかかわらず、NetBackup が必要なクリーンアップを実行します。ターゲットホストとリカバリホストのステージング場所に格納されている一時ファイルはすべて削除されます。ただしエラーが発生した場合、デフォルトの構成でターゲットホストからリカバリホストまでの収集により証拠が収集されます。

  9. NetBackup は、ファイルのエージェントレスリストアに使用するターゲットホストのゲストオペレーティングシステムとして、次のプラットフォームをサポートします。

    • Windows

    • Red Hat Enterprise Linux (RHEL)

    • SUSE Linux (SLES)

    • Ubuntu

    ターゲットホストのオペレーティングシステムのバージョンのサポートについては、「NetBackup ソフトウェア互換性リスト - 8.1 以降」の「NetBackup クライアント」のセクションを参照してください。