Veritas NetBackup™ Appliance リリースノート
- NetBackup appliance 3.2 について
- NetBackup appliance 3.2 の機能、拡張機能、変更
- NetBackup Appliance ハードウェアの機能
- NetBackup Appliance の互換性
- 操作上の注意事項
- 付録 A. リリース内容
- 付録 B. 関連マニュアル
NetBackup Appliance 3.2 の新しい運用上の注意
このトピックでは、このリリースの既知の問題について説明します。ここに記載されている問題の一部は、以前のリリースの公開後に発見されたため以前のリリースにもあてはまる可能性があります。
このドキュメントの付録「リリース内容」で、このリリースで解決された問題を参照してください。
バージョン 3.2 の既知の問題:
NetBackup Appliance シェルメニューまたは Appliance Management Console (AMS) を使用したバージョン 3.2 へのアップグレードでは、ECA の配備はサポートされません。アップグレードが正常に完了したら NetBackup の ECA を有効にできます。詳しくは、『NetBackup Appliance コマンドリファレンスガイド』を参照してください。さらに、
mongodb
、tomcat
、nginx
などのアプライアンスインフラストラクチャサービスに ECA を構成できます。詳しくは、『NetBackup Appliance セキュリティガイド』を参照してください。バージョン 2.7.3 および 3.0 からバージョン 3.2 へのアップグレードでは、
tune.pl
ファイルに記載されたすべてのカスタマイズされたチューニング値がバージョン 3.2 のデフォルト設定に変更されます。これらのアップグレードが完了したら、影響を受けるカスタマイズされたチューニング値を手動で再適用する必要があります。高可用性 (HA) 配備
お客様が新しい NetBackup Appliance HA インストールを配備できるように、ベリタスでは関連する問題に対処するものを含む、さまざまな文書へのリンク付きのチェックリストを作成しました。詳しくは、次の記事を参照してください。
https://www.veritas.com/support/en_US/article.100043658.html
計算ノードで HA 設定を構成する際にプロセスが失敗すると、エラーメッセージが表示されるまでに最大 1 時間かかることがあります。
HA 設定でノードをアップグレードするには、計算ノードとパートナーノードの両方に MSDP 構成が必要です。MSDP が構成されていない場合、アプライアンスの HA ノードのアップグレードはサポートされません。
初期構成時に MSDP が構成されていない 2 つのアプライアンスノードを使用して HA 設定を構成する場合、次のコマンドシーケンスを使用して、計算ノードから MSDP 構成を完了する必要があります。
Manage > Storage > Resize MSDP Catalog
Manage > Storage > Resize MSDP
Manage > High Availability > Switchover <partner node>
最後のコマンドでは HA 設定が正しく機能していることを確認します
メモ:
ベストプラクティスは、アプライアンスの初期構成時に常に MSDP を構成することです。
バージョン 3.2 にアップグレードされたアプライアンスの計算ノードで HA 設定を作成し、新しい 3.2 バージョンのアプライアンスであるパートナーノードを追加しようとすると、プロセスが失敗し、次のメッセージが表示されることがあります。
- [Error] V-409-955-2025:
The User ID/Group ID (uid/gid) for the mongod user on the partner node is different from
the uid/gid for the mongod user on the active node. Refer to Veritas article 100046013.
この問題を解決するには、ベリタスのサポートにお問い合わせください。
パートナーノードを追加してアプライアンスの HA 設定を完了する前に、まずすべての NetBackup プロセスがマスターサーバーと両方の HA ノードで実行されていることを確認する必要があります。
マスターサーバーまたはノードでプロセスが実行されていない場合、パートナーノードを追加できません。このエラーを防ぐには、すべての NetBackup プロセスを停止してから、再起動する必要があります。詳しくは、『NetBackup 53xx Appliance 初期構成ガイド』のトピック「NetBackup 53xx 高可用性構成へのパートナーノードの追加」を参照してください。
ソフトウェアバージョン 3.2 へのアップグレード後、NetBackup CLI ユーザーがアプライアンスにログインできないことがあります。この問題を解決するには、管理者としてアプライアンスにログインし、次のコマンドを実行します。
Support->Service Restart nbapp-nbcli.
Appliance Management Server (AMS) のアップグレード
ソフトウェアバージョン 3.2 へのアップグレードでは、AMS が AMS バージョン 1.3 に構成されているアプライアンスもアップグレードされます。アップグレードが完了し、アップグレードされたアプライアンスの AMS コンソールから他のサーバーをアップグレードしようとするとプレフライトチェックが失敗します。この問題を回避するには、次のようにアップグレードしたアプライアンスで AMS を構成解除してから再構成します。
AMS が構成されているアップグレードされたアプライアンスで、NetBackup Appliance シェルメニューにログインします。
次のコマンドを入力して、AMS を構成解除します。
Appliance > Management Server Unconfigure
次のコマンドを入力して、AMS を再構成します。
Appliance > Management Server Configure
ソフトウェアバージョン 2.7.3 または 3.0 を搭載し、Appliance Management Agent (AMA) として構成されているアプライアンスメディアサーバーをアップグレードする場合、NetBackup セキュリティレベルが[非常に高い (Very High)]に設定されている場合、プレフライトチェックが失敗し、アップグレードが妨げられる可能性があります。次のエラーメッセージが表示されます。
Error: Preflight check failed, could not get the path for NB_certcmdTool
この問題を回避するには、IPMI コンソールから NetBackup Appliance シェルメニューにログインして、これらのアプライアンスをアップグレードします。
NetBackup 自動イメージレプリケーション機能を使用するアプライアンスの場合、バージョン 3.2 にアップグレードすると、NetBackup バージョン 8.2 の問題が原因でこれらのレプリケーションジョブが失敗する可能性があります。
この問題を解決するには、ベリタスのサポートに連絡し、担当者に次の EEB を提供するよう依頼してください。
NBAPP_EEB_ET3091133_3.2.0.0-4/x86_64.rpm
QLogic QLE8442 カードを搭載していない NetBackup Appliance 5240 モデルで Support > Collect Inventory コマンドを実行しようとすると失敗します。I/O 構成 H のモデル 5240 は iSCSI 対応ではないため除外されます。コマンド出力結果とともに対応するエラーメッセージが表示されますが、SFP アラートを処理する
EthTool
プラグインを除き、基盤となるハードウェア監視は引き続き機能します。
NetBackup 5250 Appliance の開発フェーズでは、次の追加の問題が検出されました。これらの問題は、5250 のみに使用されるバージョン 3.2 の改訂版を含め、バージョン 3.2 を使用するすべてのアプライアンスモデルに適用されます。
ソフトウェアバージョン 3.2 のアプライアンスで次のいずれかのアプライアンスコマンドを実行すると、コマンドが期待どおりに応答せず、ハングアップしているように見えることがあります。
Manage > FibreChannel > Clean
Manage > FibreChannel > Show
この問題を解決するには、アプライアンスを再ブートして、再度コマンドを実行します。問題が解決しない場合は、ベリタスのサポートに連絡して、記事 100047385 を参照するようにサポート担当者に伝えます。
VxUpdate リポジトリパーティションを NetBackup Appliance シェルメニュー から移動またはサイズ変更することはできません。このパーティションの移動またはサイズ変更は、NetBackup Appliance Web コンソール から行えます。ただし、最大サイズは 100 GB に制限されています。今後のアプライアンスのリリースで、これらの問題の修正を予定しています。
アプライアンスの HBA カード (QLogic QLE2692 および QLE2562) は、ISP システムエラーを散発的に発行することがあり、それにより次の問題を引き起こす可能性があります。
NetBackup に対するジョブが断続的に失敗する (状態 84)。
ファイバーチャネルを介した最適化複製ジョブが失敗し、LAN に戻る (ターゲットでファイバーチャネルセッションを設定できない)。
接続された F_Port (ファブリックスイッチポート) に対してオフラインイベントをトリガする。
これらの問題を解決するには、ベリタスのサポートに連絡して EEB を取得し、記事 100047408 を参照するよう担当者に依頼してください。
アプライアンスに共有が構成されていて、ユーザーが作成したチェックポイントにロールバックすると、ロールバックの完了後に共有の一部のチューニングパラメータが失われることがあります。この問題は、再び共有の使用を開始したときに、アプライアンスのパフォーマンスに影響する可能性があります。この問題を解決するには、ベリタスのサポートに連絡し、詳細として記事 100047636 を参照するように依頼してください。
バージョン 3.2 のアプライアンスの初期構成時に役割の構成を実行すると、一部の MSDP パラメータの設定が変更されます。ただし、初期構成の完了後に新しい設定が自動的に適用されることはありません。この問題を解決して新しい MSDP パラメータの設定を有効にするには、NetBackup サービスを手動で再起動する必要があります。
詳しくは、次の記事を参照してください。