NetBackup™ for SAP 管理者ガイド

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Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (10.4)
  1. NetBackup for SAP の概要
    1.  
      NetBackup for SAP について
    2.  
      NetBackup for SAP の機能
    3.  
      NetBackup for SAP の技術的な概要
    4.  
      NetBackup for SAP の処理のシーケンス
    5.  
      Oracle データベースでの NetBackup for SAP の使用 (RMAN を使用しない場合)
    6.  
      Oracle データベースでの NetBackup for SAP の使用 (RMAN を使用する場合)
    7.  
      SAP ツールの概要
    8.  
      MaxDB データベース上の NetBackup for SAP
  2. NetBackup SAP HANA の概要
    1.  
      NetBackup for SAP HANA について
    2.  
      NetBackup for SAP HANA データベース
  3. NetBackup for SAP のインストール
    1.  
      NetBackup for SAP のインストールの計画
    2.  
      オペレーティングシステムおよびプラットフォームの互換性の確認
    3.  
      NetBackup サーバーおよびクライアントの要件
    4.  
      SAP サーバーソフトウェア要件
    5.  
      NetBackup クラスタ内で NetBackup for SAP MaxDB、SAP Oracle、SAP HANA を使用するための要件
    6.  
      Snapshot Client を併用した NetBackup for SAP の構成要件およびライセンス要件
    7.  
      NetBackup for SAP のライセンス
    8.  
      SAP バイナリファイルのコピー (RMAN を使用していない Windows Oracle データベースのみ)
    9.  
      NetBackup for SAP の backint へのリンク (RMAN なしの UNIX または Linux の Oracle データベースのみ)
    10.  
      Oracle インスタンスの SBT ライブラリへのリンク (RMAN を使用する UNIX または Linux 版 Oracle データベースのみ)
  4. NetBackup for SAP HANA のインストール
    1.  
      インストールの計画
    2.  
      NetBackup for SAP HANA のオペレーティングシステムとプラットフォームの互換性の確認
    3.  
      NetBackup for SAP HANA での NetBackup サーバーとクライアントの要件
    4.  
      NetBackup for SAP HANA に対する SAP HANA ソフトウェア要件
  5. NetBackup for SAP の構成
    1.  
      NetBackup for SAP の構成について
    2. SAP 用のバックアップポリシーの構成について
      1.  
        NetBackup for SAP ポリシーの追加
      2.  
        ポリシー属性について
      3.  
        NetBackup for SAP のバックアップ形式
      4.  
        アプリケーションバックアップスケジュールの構成
      5.  
        アプリケーションバックアップスケジュールの例
      6.  
        自動バックアップスケジュールの構成
      7.  
        自動バックアップスケジュールの例
      8.  
        スケジュールプロパティについて
      9.  
        ポリシーへのクライアントの追加
      10.  
        バックアップ対象リストへの NetBackup for SAP スクリプトの追加
      11.  
        NetBackup for SAP スクリプトのルール
    3. NetBackup for SAP バックアップスクリプト
      1.  
        NetBackup for SAP バックアップスクリプトの変更
      2.  
        NetBackup の nbsapcustomsort ユーティリティの例
      3.  
        NetBackup for SAP のバックアップスクリプトの例 (Windows)
      4.  
        NetBackup for SAP のバックアップスクリプトの例 (UNIX)
      5.  
        NetBackup for SAP のバックアップスクリプトパラメータ
    4.  
      NetBackup for SAP 用 NetBackup Client Service のログオンアカウントの構成
    5. SAP 構成ファイルについて
      1.  
        SAP データベース構成ファイル間の関係
      2.  
        NetBackup for SAP の initSID.utl ファイルの変更
      3.  
        NetBackup for SAP の initSID.utl ファイルの例
      4.  
        initSID.sap ファイルの修正 (NetBackup for SAP の Oracle データベースのみ)
      5.  
        initSID.sap ファイルの例 (Oracle データベース上の NetBackup for SAP のみ)
      6.  
        bsi.env ファイルの変更 (MaxDB のデータベース上の NetBackup for SAP)
    6.  
      NetBackup for SAP での LOFS を使用してマウントされたファイルのバックアップ (UNIX または Linux)
    7.  
      NetBackup for SAP ログファイルの権限について(UNIX)
    8.  
      自動検出されたマッピングの確認
    9.  
      [1 クライアントあたりの最大ジョブ数 (Maximum jobs per client)]の構成
    10.  
      手動バックアップの実行
    11.  
      NetBackup for SAP for Oracle (RMAN なし) で複数の並列実行バックアップジョブをテストする
  6. NetBackup for SAP HANA の構成
    1.  
      マスターサーバーおよびメディアサーバーの構成について
    2.  
      NetBackup SAP HANA でのメディアサーバーの構成
    3. NetBackup SAP HANA のマスターサーバーの構成
      1.  
        ログレベルの設定
      2.  
        クライアントあたりの最大ジョブ数の設定
      3.  
        SAP HANA のバックアップポリシーの作成
      4.  
        リダイレクトリストアの構成
    4. NetBackup クライアントの構成
      1.  
        initsap.utl ファイルの更新
    5. SAP HANA エージェントの構成
      1.  
        ノードレベルの設定
      2.  
        SAP HANA backint の構成
    6.  
      リダイレクトリストア用の SAP HANA インスタンスの構成
  7. SAP のバックアップとリストアの実行
    1.  
      NetBackup for SAP を使用したバックアップの実行
    2. BRTools を使用した SAP バックアップの開始 (Oracle データベースの場合のみ)
      1.  
        SAPDBA を使用した SAP のオフラインバックアップの実行
      2.  
        brbackup による SAP のオンラインバックアップの実行
    3. SAP アーカイブの実行
      1.  
        NetBackup の[コピーを複数作成する (Multiple copies)]機能を使った SAP のアーカイブの作成
      2.  
        2 つの brarchive コマンドを逐次的に使用した SAP のアーカイブの作成
    4.  
      SAPDBA ユーティリティを使用した SAP のリストアの実行 (Oracle データベース上の SAP の場合のみ)
    5.  
      代替クライアントへのリダイレクトリストア (Oracle データベース上の SAP の場合のみ)
    6.  
      SAP のリダイレクトリストアの環境例 (UNIX)
    7.  
      BRRECOVER を使用したディザスタリカバリ
    8. 失敗した NetBackup for SAP バックアップおよびリストアの再開
      1. NetBackup for SAP バックアップの再起動
        1.  
          NetBackup for SAP ポリシーの「チェックポイントから再開」オプションの構成
        2.  
          brbackup -f コマンドを使用した NetBackup for SAP バックアップの再開
        3.  
          例: 失敗した NetBackup for SAP バックアップジョブの再開 (UNIX または Linux)
        4.  
          例: 失敗した NetBackup for SAP バックアップジョブの再開 (Windows)
      2. Oracle での SAP データベースのリストアの再開
        1.  
          brrestore -f オプションを使用したリストアの再開
        2.  
          例: NetBackup for SAP リストアジョブの再開(UNIX または Linux)
        3.  
          例: NetBackup for SAP リストアジョブの再開(Windows)
  8. SAP HANA のバックアップとリストアの実行
    1.  
      SAP HANA のバックアップとリストアについて
    2.  
      SAP HANA Studio のバックアップでの使用
    3.  
      SAP HANA Studio のリストアでの使用
    4.  
      SAP HANA インスタンスリダイレクトリストアのための SAP HANA Studio の使用
  9. Snapshot Client を使用した NetBackup for SAP
    1.  
      Snapshot Client を使用した NetBackup for SAP の概要
    2.  
      Snapshot Client と NetBackup for SAP を併用した大規模なデータベースのバックアップ
    3. NetBackup for SAP の Snapshot Client の動作
      1.  
        NetBackup for SAP で backint を使って分割ミラーバックアップを実行する方法
      2.  
        NetBackup for SAP で RMAN を使って分割ミラーバックアップを実行する方法
      3.  
        Snapshot Client に対応しない util_file パラメータ
      4.  
        NetBackup for SAP のリストア処理について
      5.  
        拡張バックアップ方式でサポートされる SAP データベースオブジェクト
    4.  
      NetBackup for SAP のスナップショットバックアップの構成要件
    5. NetBackup for SAP による Snapshot Client の構成について
      1.  
        NetBackup for SAP のスナップショットポリシーの構成
      2.  
        NetBackup for SAP のバックアップ形式について
      3.  
        インスタントリカバリバックアップの前提条件 (UNIX または Linux)
      4.  
        NetBackup for SAP のインスタントリカバリが設定されたスナップショットポリシーの構成
      5.  
        UNIX または Linux でネットワーク接続ストレージ (NAS) を使用した NetBackup for SAP に必要な追加構成
      6.  
        UNIX/Linux における NetBackup for SAP の NAS スナップショットポリシーの構成
    6. UNIX の NetBackup for SAP Block Level Incremental バックアップの構成について
      1.  
        BLI と NetBackup for SAP の連携方法 (UNIX)
      2.  
        Nodata Storage Checkpoint と NetBackup for SAP について
      3.  
        Fulldata Storage Checkpoint と NetBackup for SAP について
      4.  
        NetBackup for SAP クライアントでの Storage Checkpoint の構成
      5.  
        NetBackup for SAP の BLI バックアップの構成要件
      6. NetBackup for SAP を使用した BLI バックアップポリシーの構成
        1.  
          NetBackup for SAP BLI バックアップ形式について
    7.  
      NetBackup for SAP スナップショットバックアップからの個々のファイルのリストアについて
    8. NetBackup for SAP でのスナップショットロールバックを使用したボリュームおよびファイルシステムのリストアについて
      1.  
        NetBackup for SAP のスナップショットロールバックの実行
      2.  
        NetBackup for SAP インスタントリカバリのリストアに関する注意事項
      3.  
        ブロックレベルリストア (Unix または Linux) または Fast File Resync (Windows) を使用したボリュームとファイルシステムの SAP リストアの実行
      4.  
        NetBackup for SAP ロールバックリストアのトラブルシューティング
    9.  
      NetBackup for SAP のサンプルバックアップスクリプトについて (UNIX または Linux)
    10.  
      NetBackup for SAP のサンプルバックアップスクリプトについて (Windows)
    11.  
      RMAN ストリームと RMAN プロキシの NetBackup for SAP バックアップの併用
    12.  
      NetBackup for SAP を使用したユーザー主導スナップショットバックアップの実行
  10. MaxDB データベース上の NetBackup for SAP
    1.  
      MaxDB データベース上の NetBackup for SAP について
    2.  
      MaxDB データベース上での NetBackup for SAP の構成について
    3.  
      NetBackup for SAP のバックアップメディアの作成
    4. MaxDB データベース上の NetBackup for SAP を使用したバックアップおよびリストアの実行
      1.  
        MaxDB データベースのバックアップの実行
      2.  
        MaxDB データベースの問い合わせの実行
      3.  
        MaxDB データベースのリストアの実行
      4.  
        並列メディアグループを使用した SAP バックアップおよびリストアの実行
  11. NetBackup for SAP と SAP HANA のトラブルシューティング
    1.  
      NetBackup for SAP のトラブルシューティングについて
    2. NetBackup のデバッグログとレポート
      1.  
        NetBackup for SAP クライアントのデバッグログの自動的な有効化 (Windows)
      2.  
        デバッグログの手動での有効化 (Windows) (NetBackup for SAP)
      3.  
        デバッグログを手動で有効にする (UNIX)
      4.  
        Windows データベースクライアントの bphdb ディレクトリについて
      5.  
        UNIX データベースクライアント上の bphdb ディレクトリについて
      6.  
        UNIX データベースクライアント上の backint ディレクトリについて
      7.  
        Windows データベースクライアントの backint ディレクトリについて
      8.  
        Windows クライアントのデバッグレベルの設定
      9.  
        UNIX クライアントのデバッグレベルの設定
    3. sapdba のログおよびメッセージ (Oracle を使用した SAP 環境の場合のみ)
      1.  
        NetBackup for SAP バックアップおよびリストアのログファイル
      2.  
        NetBackup for SAP のアーカイブログファイル
    4.  
      NetBackup SAP Oracle のバックアップジョブがエラー 90 で失敗する
    5.  
      NetBackup for SAP Oracle のバックアップが失敗する
    6.  
      大規模なデータベースのリストアにおけるタイムアウトエラーの最小化
    7. NetBackup for SAP HANA のトラブルシューティングについて
      1.  
        NetBackup SAP HANA のバックアップジョブはエラー 41 および 25 で失敗する
      2.  
        テープストレージからの SAP HANA データベースのリカバリが失敗する
      3.  
        SAP HANA のログのバックアップが失敗し、状態コード 50 と表示される
    8.  
      SAP Hana データベースのディザスタリカバリ
  12. 付録 A. backint コマンドラインインターフェース
    1. SAP の backint コマンドラインインターフェースについて
      1.  
        BC-BRI BACKINT インターフェースについて
    2.  
      SAP HANA の backint コマンドラインインターフェースについて
  13. 付録 B. SAP HANA の入力ファイルと出力ファイル
    1.  
      SAP HANA の入出力ファイルについて
  14. 付録 C. backint -i in_file の内容
    1.  
      backint -i in_file の内容について
  15. 付録 D. backint -o out_file の内容
    1.  
      backint -o out_file の内容
  16. 付録 E. NetBackup for SAP の backint の環境変数
    1.  
      NetBackup for SAP backint インターフェースの環境変数
  17. 付録 F. NetBackup for SAP 構成または bp.conf ファイル設定
    1.  
      NetBackup for SAP 構成または bp.conf ファイル設定
  18. 付録 G. initSID.utl で使用するパラメータ
    1.  
      initSID.utl で使用するパラメータについて
    2.  
      initSID.utl パラメータの概略
    3.  
      backup_stream_buffersize <size>
    4.  
      client <client_name>
    5.  
      custom_sort_file <file_path>
    6.  
      drives <number_of_drives>
    7.  
      inquiry_query_period <months>
    8.  
      master_time_offset <minutes>(UNIX または Linux)
    9.  
      multistream_restore
    10.  
      policy <policy_name>
    11.  
      policy2 <policy_name>
    12.  
      restore_stream_buffersize <size>
    13.  
      retry_backup <number_of_retries>
    14.  
      schedule <schedule_name>
    15.  
      schedule2 <schedule_name>
    16.  
      server <server_name>
    17. sort_backup_type <value>
      1.  
        sort_backup_type custom
      2.  
        sort_backup_type device
      3.  
        sort_backup_type drive
      4.  
        sort_backup_type size (デフォルト)
    18. sort_restore_type <value>
      1.  
        sort_restore_type custom
      2.  
        sort_restore_type drive
      3.  
        sort_restore_type image (デフォルト)
    19.  
      switch_list <control_file_path>
    20.  
      switch_log <control_file_path>
    21.  
      switch_sem <control_file_path>
  19. 付録 H. 分割ミラーバックアップの構成
    1.  
      分割ミラーバックアップの構成について
    2.  
      ローカルホストのスナップショット方式: nbu_snap (Solaris SPARC プラットフォームのみ)
    3.  
      ローカルホストのスナップショット方式: VxVM (Solaris SPARC、HP-UX、Windows)
    4.  
      ローカルホストスナップショット方式: VxFS_Checkpoint(UNIX または Linux)
    5.  
      オフホスト代替クライアント、FlashSnap 方式
    6.  
      オフホスト代替クライアント、VVR 方式 (Solaris SPARC、HP-UX)
    7.  
      ハードウェアアレイベースのスナップショット方式: Hitachi Shadow Image、EMC TimeFinder、HP Business Copy (UNIX または Linux)
  20. 付録 I. 承認を受けた場所の登録
    1.  
      NetBackup データベースのスクリプトベースポリシーで使用する承認を受けた場所の登録
  21.  
    索引

SAP の backint コマンドラインインターフェースについて

NetBackup for SAP の backint のインターフェースは SAP のツールからの指示を NetBackup に伝えます。backint インターフェースは、SAP システムの BC-BRI BACKINT Interface 仕様を実現します。

BC-BRI BACKINT インターフェースについてを参照してください。

メモ:

Veritas は、テクニカルサポート担当者から指示があった場合にのみ backint コマンドを使うことをお勧めします。

backint インターフェースでは、次の機能が実行されます。

  • バックアップ機能。backint インターフェースのバックアップ機能では、NetBackup 用の SAP brbackup および brarchive ツールがサポートおよび定義されています。brbackup および brarchive は、in_file および out_file パラメータを介して backint インターフェースと通信します。in_file パラメータには、バックアップまたはアーカイブの対象となるファイルのリストが指定されます。out_file パラメータは、各ファイルの状態を通知し、バックアップ識別子 (BID) をそれぞれのファイルに割り当てます。不完全なバックアップが発生した場合、この機能によって、正常にバックアップされたファイルをユーザーが特定できます。

  • リストア機能。backint インターフェースのリストア機能では、NetBackup 用の brrestore ツールがサポートおよび定義されています。このツールは、in_file および out_file パラメータを介して backint インターフェースと通信します。in_file パラメータには、NetBackup を介してリストアされるファイルのリストが指定されます。また、バックアップ機能の実行中に割り当てられた BID も指定されます。out_file パラメータには、各ファイルのリストア状態が表示されます。NetBackup のリストア操作が完了すると、リストア機能によって正常にリストアされたファイルが表示されます。操作中に使用された BID も表示されます。

    バックアップ機能の実行中に、NetBackup によって BID が割り当てられます。BID によって、バックアップの実行回数が 1 回か複数回か、対象が 1 つのファイルかファイルグループかを識別できます。バックアップ機能の実行中に、BID は out_file パラメータへ送信されます。リストア機能および照会機能の実行中は、in_file パラメータにのみ BID を設定できます。

    BID を設定しない場合、リストア機能では最後のバックアップの BID が使用されます。この機能には、ファイルのリストア先であるディレクトリのリストをオプションとして含めることもできます。

  • 照会機能。照会機能では、NetBackup 用の sapdba ツールがサポートおよび定義されています。sapdba は、in_file パラメータおよび out_file パラメータを使用してバックアップ情報を収集します。in_file パラメータには、必要に応じて BID およびファイル名が指定されます。

    in_file パラメータで #NULL のみを指定した場合、BID のリストが out_file パラメータに生成されます。BID を指定した場合は、その BID に関連するファイルのリストが生成されます。#NULL とともにファイル名を入力すると、そのファイルを含む BID のリストが表示されます。

backint コマンドラインでは、次の構文を使用します。

backint -u user_id -f function [-t type] -p par_file [-i in_file] [-o out_file]

表: backint コマンドオプション は、backint コマンドオプションを示します。

表: backint コマンドオプション

オプション

引数および設定内容

-u user_id

必須。バックアップユーティリティユーザーの UID を指定します。デフォルト値は存在しません。

-f function

必須。NetBackup for SAP の SAP ツールが要求する関数を定義します。

  • backup - backup が指定されている場合は、NetBackup が SAP ツールによって提供されたリストのファイルをバックアップします。

  • restore - restore が指定されている場合は、NetBackup が SAP ツールによって提供されるリストのファイルをリストアします。

  • inquiry - inquiry が指定されている場合は、NetBackup が SAP ツールによって提供されるリストのファイルの保存済みまたは保存済みではない状態を返します。

-t type

任意。NetBackup for SAP が実行すべきバックアップの種類を定義します。type を指定しない場合、デフォルト値である file が使用されます。次のいずれかの引数を指定します。

  • file - - すべてのデータファイルはオフラインまたはバックアップモードです。NetBackup for SAP は SAP ツールと協調することなくそれらをすべてバックアップできます。

  • file_online - - 関連するファイルのバックアップが行われたとき、NetBackup for SAP は SAP ツールが表領域を #BEGIN/#END バックアップモードに設定することを要求できるようにします。これは、オンラインバックアップの場合にのみ使用します。アーキテクチャは -p par_file パラメータで定義されたスイッチファイルに基づいています。

-p par_file

必須。パラメータ (必須パラメータと任意のパラメータ) とパラメータ値が含まれるテキストファイルです。これらのパラメータは SAP ツールと NetBackup for SAP 間、NetBackup for SAP と NetBackup 間のバックアップとリストアの手順を決定します。次のリストに、par_file の要素を示します。

  • 行の先頭のシャープ記号 (#) はコメントを示します。それ以外の文字が指定されている行は、有効です。

  • NetBackup for SAP の backint インターフェースを正常に実行するためには、必要なすべてのパラメータに有効な値を指定する必要があります。

  • 行の先頭に # を書き込むと、任意のパラメータをコメントアウトできます。任意のパラメータを指定する場合は、NetBackup for SAP の backint インターフェースが正常に実行されるように有効な値を入力する必要があります。無効なパラメータ名が検出されると、NetBackup for SAP の backint インターフェースによって警告メッセージが通知され、処理は続行されます。

SAP ツールのパラメータファイルでは、この par_file の場所を指定します。サンプルファイルは、次の場所に格納されています。

UNIX または Linux の場合:

/usr/openv/netbackup/ext/db_ext/sap/scripts/sap_oracle/
initSAP.utl

Windows の場合:

install_path\NetBackup\dbext\sap\samples\initSAP.utl

-i in_file

任意。バックアップ、照会またはリストアするファイルのリストが内容となっているテキストファイルを指定します。形式は異なる可能性があります。このオプションを指定しない場合、このファイルの内容は標準入力されたデータになります。

-o out_file

任意。処理された各ファイルと関連状態を含むテキストファイルを指定します。その他の処理メッセージを含むこともあります。このオプションを指定しない場合は、標準出力に書き込まれます。