NetBackup™ Web UI Nutanix AHV 管理者ガイド
- 概要
- AHV クラスタの管理
- クレデンシャルの管理
- AHV 仮想マシンの保護
- AHV 仮想マシンのリカバリ
- AHV の操作のトラブルシューティング
- AHV の API とコマンドラインオプション
Nutanix AHV のファイルとフォルダのエージェントレスリストアについて
NetBackup 9.1 以降では、Nutanix AHV のファイルとフォルダのエージェントレスリストアをサポートしています。個々のファイルまたはフォルダを任意のターゲットホストにリストアできます。ターゲットホストには、AHV または他の Hypervisor でホストされる仮想マシンのほか、NetBackup クライアントがインストールされていない物理マシンも指定できます。このリストアでは、一致するターゲットホストプラットフォームの VxUpdate パッケージを使用し、ターゲットホストに NetBackup リカバリツールを配備します。ファイルとフォルダのエージェントレスリストアでは、リストア処理の完了後に、リカバリツールとステージング場所のクリーンアップを実行します。リカバリ処理では、ターゲットホストとネットワークで接続しているリカバリホストとして NetBackup ホストを使用します。このリカバリホストは、NetBackup サーバーまたはクライアントのいずれかです。
ファイルとフォルダのリストア処理の概要
NetBackup プライマリサーバーで NetBackup Web UI または Agentless Recovery API から入力を受け取ります。入力は、リストアするファイルまたはフォルダと、ターゲットホストのクレデンシャルです。必要なクレデンシャルは次のとおりです。
Windows の場合: UAC が無効な場合、ユーザーはローカル管理者グループに属する必要があります。UAC が有効な場合、ユーザーはドメインユーザーで、ローカル管理者のグループに追加されている必要があります。
Linux の場合: ユーザーは、すべての権限を持つルートユーザーまたは sudoer ユーザーである必要があります。
要求されたデータがプライマリサーバーからリカバリホストに送信されます。
リカバリホストで、リストアを実行するために必要な VxUpdate リカバリパッケージがリカバリホストにあることが確認されます。必要なパッケージがない場合、リカバリホストは VxUpdate を使用するプライマリサーバーからパッケージをダウンロードします。
リカバリホストが、VxUpdate パッケージのリカバリツールをターゲットホストにコピーします。Linux のリカバリホストとターゲットホストは、リカバリ操作に SSH プロトコルを使用します。Windows のリカバリホストとターゲットホストは、リカバリ操作に WMI、SMB プロトコルを使用します。
リストアされるファイルまたはフォルダを含むデータストリームファイルが、リカバリホストのステージング場所でステージングされます。
リカバリホストのステージング場所で作成されたファイルが、ターゲットホストのステージング場所にコピーされます。
リカバリツールが呼び出され、選択されたファイルまたはフォルダが ACL およびメタデータの詳細とともにリカバリされます。
リストア操作が成功したかどうかにかかわらず、NetBackup が必要なクリーンアップを実行します。ターゲットホストとリカバリホストのステージング場所に格納されている一時ファイルはすべて削除されます。ただしエラーが発生した場合、デフォルトの構成でターゲットホストからリカバリホストまでの収集により証拠が収集されます。
NetBackup は、ファイルのエージェントレスリストアに使用するターゲットホストのゲストオペレーティングシステムとして、次のプラットフォームをサポートします。
Windows
Red Hat Enterprise Linux (RHEL)
SUSE Linux (SLES)
Ubuntu
ターゲットホストのオペレーティングシステムのバージョンのサポートについては、「NetBackup ソフトウェア互換性リスト - 8.1 以降」の「NetBackup クライアント」のセクションを参照してください。