Veritas InfoScale™ 7.4.3 DB2 データベース用ストレージと可用性管理 - AIX、Linux
- 第 I 部 DB2 データベース用 SFHA (Storage Foundation High Availability) 管理ソリューション
- Storage Foundation for Databases の概要
- 第 II 部 Veritas InfoScale 製品を使用した DB2 の配備
- 第 III 部 Storage Foundation for Databases (SFDB) ツールの設定
- Storage Foundation for Databases リポジトリデータベースの設定および管理
- Storage Foundation for Databases (SFDB) リポジトリの設定
- Storage Foundation for Databases (SFDB) ツールの認証の設定
- Storage Foundation for Databases リポジトリデータベースの設定および管理
- 第 IV 部 DB2 データベースのパフォーマンスの向上
- データベースアクセラレータについて
- Quick I/O によるデータベースパフォーマンスの向上
- Veritas Concurrent I/O による DB2 データベースパフォーマンスの向上
- 第 V 部 PITC (Point-In-Time Copy) の使用
- PITC 方法の理解
- DB2 PITC に関する注意事項
- サードミラーブレークオフスナップショットの管理
- Storage Checkpoint の管理
- リカバリのための Database Storage Checkpoint
- SFHA 環境での Netbackup によるバックアップとリストア
- 第 VI 部 DB2 に対するストレージコストの最適化
- 第 VII 部 Storage Foundation for Databases 管理リファレンス
- Storage Foundation for Databases コマンドリファレンス
- Storage Foundation for Databases のチューニング
- SFDB ツールのトラブルシューティング
Storage Checkpoint とスナップショットの違い
Storage Checkpoint は、次の点で Veritas File System スナップショットと異なります。
Storage Checkpoint 自体に書き込み操作を実行することができる。
システムの再ブートやシステム障害後も永続的に存在する。
ファイルシステムと同じ空き領域プールを共有する。
最新の Storage Checkpoint の作成後に変更したファイルブロックのみを認識して、他の Storage Checkpoint との関連付けを管理する。
最新の Storage Checkpoint のみがプライマリファイルシステムから更新を蓄積するため、複数の読み取り専用 Storage Checkpoint を使うことで、I/O 操作と必要な格納領域を抑える。
Storage Checkpoint 作成時点の状態にファイルシステムを復元できる。
Storage Checkpoint は、各種のバックアップおよびレプリケーションソリューションにおいて有効に活用できます。Storage Checkpoint には最後の Storage Checkpoint の後に変更されたファイルシステムブロックを追跡するための機能があるため、変更されたデータのみを取得すれば済むようなバックアップおよびレプリケーションアプリケーションの適用を容易にしています。Storage Checkpoint は、バックアップおよびレプリケーションソリューションの使用頻度を増やすことにより、データの移動を最小限に抑え、より高度な可用性およびデータの一貫性を実現します。
Storage Checkpoint は、多くのファイルを処理する環境(数百万のファイルを扱うファイルサーバーなど)でパフォーマンスにほとんど影響を与えることなく利用できます。ファイルシステムは Storage Checkpoint の作成時にフリーズされたままではないため、Storage Checkpoint が使われている場合でも、アプリケーションはファイルシステムにアクセスできます。ただし、Storage Checkpoint の作成は、ファイルシステム内のファイル数によっては時間がかかる場合があります。