Veritas NetBackup™ Appliance セキュリティガイド
- NetBackup Appliance セキュリティガイドについて
- ユーザー認証
- ユーザー権限の確認
- 侵入防止、侵入検知システム
- ログファイル
- オペレーティングシステムのセキュリティ
- データセキュリティ
- Web セキュリティ
- ネットワークセキュリティ
- コールホームセキュリティ
- リモート管理モジュール (RMM) セキュリティ
- STIG と FIPS への準拠
NetBackup Appliance におけるユーザー認可について
NetBackup Appliance は、ユーザーアカウントを使用して管理します。ローカルユーザーアカウントを作成したり、リモートディレクトリサービスに属するユーザーとユーザーグループを登録したりすることができます。新しいユーザーアカウントがアプライアンスにログオンしてアクセスするには、最初にそのアカウントと役割を承認する必要があります。デフォルトでは、新しいユーザーアカウントには割り当てられた役割がないので、役割が付与されるまでログオンできません。
表: NetBackup Appliance のユーザー役割
役割 |
説明 |
---|---|
管理者 (Administrator) |
管理者役割が割り当てられているユーザーアカウントには、NetBackup Appliance を管理するための管理権限が付与されます。管理者ユーザーには、NetBackup Appliance Web コンソールと NetBackup Appliance シェルメニューのすべての機能へのログオン、表示、および実行が許可されています。これらのユーザーアカウントには、アプライアンスにログオンし、NetBackup コマンドをスーパーユーザー権限で実行できる権限があります。 管理者ユーザーのロールについてを参照してください。 |
NetBackupCLI |
NetBackupCLI ロールが割り当てられているユーザーアカウントは、限定的な一連の NetBackup CLI コマンドのみを実行でき、NetBackup ソフトウェアディレクトリの範囲外にはアクセスできません。これらのユーザーがアプライアンスにログインすると、NetBackup を管理できる制限付きシェルメニューが表示されます。NetBackupCLI ユーザーには、NetBackup Appliance Web コンソールと NetBackup Appliance シェルメニューへのアクセス権はありません。 NetBackupCLI ユーザーの役割についてを参照してください。 |
AMSadmin |
AMSadmin 役割が割り当てられたユーザーアカウントには、AMS でホストされている Appliance Manager にアクセスするための管理権限が付与されます。AMSadmin ユーザーは Appliance Manager ですべての機能を実行し、複数のアプライアンスを一元管理することができます。AMSadmin ユーザーは AMS の NetBackup Appliance シェルメニューにログオンすることはできません。管理者は、AMSadmin ユーザーを作成できます |
次に、NetBackup Appliance の認証の特徴の一部の一覧を示します。
パスワード保護によるログインによってアプライアンスへの意図しないアクセスを防止する機能。
共有データへのアクセス権は、権限があるアプライアンスユーザーと NetBackup 処理のみに提供します。
アプライアンス内に格納されているデータは、アプライアンスに対する管理者のクレデンシャルを把握している悪意のあるユーザーによる意図しない修正や削除から自身を保護することは本質的にできません。
NetBackup Appliance シェルメニューへのネットワークアクセスは、SSH と、HTTPS を介した NetBackup Appliance Web コンソールを通してのみ許可。また、キーボードとモニターをアプライアンスに直接接続し、管理者のクレデンシャルを使ってログオンすることもできます。
FTP、Telnet、rlogin へのアクセスは、すべてのアプライアンスで無効になります。
メモ:
ソフトウェアバージョン 3.1 以降では、NetBackup Appliance はログイン試行を制限して、STIG 機能が有効になっている場合にのみロックアウトポリシーを適用します。詳しくは、トピック STIG 準拠パスワードポリシールールについてを参照してください。 を参照してください。
メモ:
NetBackup Appliance リリース 3.1.2 以降、パッケージ化された Telnet が VxOS から削除され、STIG 機能が NetBackup Appliance で有効になっているときにこの機能に準拠するようになりました。APPSOL-80036 and APPSOL89038, Jay Vasa - Sangria Team
Telnet
プロトコルは安全ではなく、暗号化もされていません。暗号化されていない伝送媒体を使用すると、権限のないユーザーにクレデンシャルが盗まれる可能性があります。セッションを暗号化し、セキュリティを強化する ssh
パッケージが、VxOS に含まれています。