Enterprise Vault™ Domino サーバーアーカイブの設定
- このマニュアルについて
- Domino メールボックスアーカイブの設定
- Domino メールボックスアーカイブの準備
- Enterprise Vault での Domino の対象、タスク、ポリシーの設定
- Domino サーバーアーカイブ対象の追加
- Domino メールボックスアーカイブ用のメールボックスポリシーの設定
- Domino メールボックスアーカイブのためのカスタマイズされたショートカットの使用
- Domino メールボックスアーカイブのデスクトップポリシーの設定
- Domino メールボックスアーカイブの設定時のプロビジョニンググループの追加
- Notes と DWA クライアント用の Enterprise Vault 拡張機能のインストール
- Notes および DWA クライアント用の Enterprise Vault について
- Notes と DWA クライアントのセットアップ時に実行制御リスト権限を付与する
- Domino メールボックスアーカイブを設定する場合に EVInstall.nsf が行う変更
- Domino メールボックスアーカイブのインストール後に自動メッセージを編集する方法
- オフラインユーザー用のボルトキャッシュの設定
- Domino ジャーナルアーカイブの設定
- フィルタ処理の設定
- カスタムフィルタの設定
- Domino カスタムフィルタのレジストリ設定
- カスタムフィルタルールセットの概要
- デフォルトのカスタムフィルタの動作の制御について
- カスタムフィルタのルールセットファイルの一般的な形式について
- カスタムフィルタのルール処理について
- カスタムフィルタのメッセージ属性フィルタについて
- Custom Properties.xml の一般的な形式について
- 内容のカテゴリについて
- サードパーティのアプリケーションでのカスタムプロパティの表示方法の定義
Domino メールボックスアーカイブの準備で Web 接続に対応するための Enterprise Vault を設定
Notes ユーザーがアーカイブ検索を開始すると、Enterprise Vault Domino Gateway との Web 接続が確立されます。この接続をサポートするには、このセクションで説明する設定タスクを実行する必要があります。
ユーザーがアーカイブ検索を実行する場合、Enterprise Vault アーカイブへのユーザーアクセスの認証に、EnterpriseVaultDomino と呼ばれる新しい IIS 仮想ディレクトリが使われます。この仮想ディレクトリは Enterprise Vault\WebApp フォルダに関連付けされており、匿名アクセスが有効になっています。セキュリティのため、この仮想ディレクトリには Web アカウントが必要です。Web アクセス専用のアカウントを作成することを推奨します。
仮想ディレクトリの名前 (EnterpriseVaultDomino) は変更しないでください。
Exchange Server OWA アクセス用のアカウントがすでに設定されている場合は、Domino メールボックスアーカイブにも同じアカウントを使う必要があります。
Enterprise Vault データアクセスアカウントとして使う Windows ドメインユーザーアカウントを作成します。このアカウントは、この目的のために特別に作成する基本ドメインアカウントにする必要があります。ローカルコンピュータアカウントは使えません。 アカウントはどの管理グループにも属していない必要があります。
Enterprise Vault データアクセスアカウントを設定する方法
- ボルトサービスアカウントを使って Enterprise Vault Domino Gateway コンピュータにログオンします。
- Enterprise Vault 管理コンソールを起動します。
- ツリーを展開して、[ディレクトリ]コンテナを右クリックします。
- [プロパティ]を選択します。
- [ディレクトリプロパティ]ウィンドウで、[データアクセスアカウント]タブをクリックします。
- [アカウント]フィールドで、Enterprise Vault データアクセスアカウントを選択します。
- アカウントのパスワードを入力し、確認します。
- [OK]をクリックします。
仮想ディレクトリ EnterpriseVaultDomino が作成され、匿名アクセス権が、指定したアカウントに自動的に付与されます。
データアクセスアカウントの設定を確認する方法
- ドメインコントローラではないコンピュータで、[管理ツール]の[ローカルセキュリティポリシー]を開きます。 [セキュリティの設定]を開きます。
- [ローカルポリシー] > [ユーザー権限の割り当て]の順にクリックします。
- 次の権限が設定されている必要があります。
ネットワーク経由でコンピュータへアクセス (SeNetworkLogonRight)。
走査チェックのパイパス (SeChangeNotifyPrivilege)。
バッチジョブとしてログオン (SeBatchLogonRight)。
ローカルログオンの許可 (SeInteractiveLogonRight)。
- Enterprise Vault データアクセスアカウントを含む次のレジストリ値も作成されます。これにより、このユーザーのみが、Domino ユーザーからアクセス可能なアーカイブの一覧を取得できるようになります。
HKEY_CURRENT_USER \Software \KVS \Enterprise Vault \AnonymousUser
HKEY_CURRENT_USER は、ボルトサービスアカウントです。 この設定の値は、匿名ユーザーの Windows ドメインを含むフルパス名 (mydomain\DomAnonUser など) です。