NetBackup™ クラウドオブジェクトストア管理者ガイド
- 概要
- クラウドオブジェクトストア資産の管理
- クラウドオブジェクトストア資産の保護
- クラウドオブジェクトストア資産のリカバリ
- トラブルシューティング
制限事項および考慮事項
クラウドオブジェクトストア作業負荷を保護するときは、次の点を考慮してください。
NetBackup では、「/」で始まる接頭辞またはオブジェクト問い合わせは許可されません。例:
prefix = / prefix = /folder1 prefix = /object1 prefix = folder1// object = /obj1
名前が
<name>/
の形式のオブジェクトは NetBackup でバックアップされません
最新の NetBackup バージョンにバージョン 10.1 または 10.2 からアップグレードする場合は、次の制限事項が適用されます。
クラウドオブジェクトストアアカウントの作成には、バージョン 10.3 以降のバックアップホストまたはスケールアウトサーバーのみを使用できます。バージョン 10.3 より前のバックアップホストまたはスケールアウトサーバーで、NetBackup 10.3 以降で作成された既存のクラウドオブジェクトストアアカウントを更新できません。
ポリシーの作成には、バージョン 10.3 以降のバックアップホストまたはスケールアウトサーバーのみを使用できます。バージョン 10.3 より前のバックアップホストまたはスケールアウトサーバーで、NetBackup 10.3 以降で作成された既存のポリシーを更新できません。
バージョン 10.3 より前のバックアップホストまたはスケールアウトサーバーでは、次のクレデンシャルタイプはサポートされません: Azure の場合: サービスプリンシパルと管理対象 ID。AWS の場合: 役割の引き受け (EC2)。
オブジェクトロックプロパティを使用したリストアは、バージョン 10.3 以降のバックアップホストまたはスケールアウトサーバーでのみサポートされます。
デフォルトの保持が有効になっているバケットのバックアップとリストアは、バージョン 10.3 以降のバックアップホストまたはスケールアウトサーバーでのみサポートされます。
Azure で、バージョン 10.3 より前の NetBackup で作成されたポリシーを、バージョン 10.3 以降のバックアップホストまたはスケールアウトサーバーで更新すると、バックアップは失敗します。回避策として、既存のクエリーで指定された生成 ID の新しい形式を使用するようにすべてのバケットを更新します。この回避策を正常に実行するには、10.3 以降の NetBackup を使用して、関連付けられたクラウドオブジェクトストアアカウントをポリシー内に作成する必要があります。
RHEL に配備された、NetBackup バージョン 10.3 以降で検出がサポートされます。サポート対象のホストが利用できない場合、どの構成済みクラウドストレージアカウントでも検出が開始されません。この場合、検出状態は利用できず、ポリシーの作成中にバケットリストを表示できません。検出が失敗した後にバケットを手動で追加した場合でも、バックアップが失敗することがあります。サポート対象のバックアップホストまたはスケールアウトサーバーを少なくとも 1 台アップグレードして、新しいポリシーを作成します。
10.3 より前の NetBackup バージョンで作成されたポリシーを更新する場合は、バックアップ後に次の点を考慮してください。
バックアップ後に、古い形式と新しい形式の 2 つのバージョンの同じバケットが表示される場合があります。古いデータをリストアする場合は、古い形式のバケットを選択します。新しいバックアップの場合は、新しい形式のバックアップを選択します。
更新後の後続のバックアップは、ポリシーで構成されている内容に関係なく完全バックアップです。
10.3 にアップグレードすると、構成されたバックアップが増分バックアップの場合でも、最初の Azure Blob 高速バックアップでは、選択されているすべてのオブジェクトのバックアップが作成されます。この完全バックアップは、NetBackup バージョン 10.2 と 10.3 間で Azure Blob のメタデータプロパティを変更する場合に必要です。後続の増分バックアップでは、変更されたオブジェクトだけがバックアップされます。
10.3 より前のバージョンで作成されたクラウドオブジェクトストアアカウントを使用する場合、NetBackup は古い形式のバケットを検出します。この場合、uniqueName=bucketName です。