Virtualization Manager 向け NetBackup IT Analytics Data Collector インストールガイド
VMware Data Collector ポリシーの追加
パフォーマンスを改善するには、vCenter の 5 分間の概略をレベル 3 以上で設定すると、Data Collector は、ポータルの負荷を軽減するため、データ収集時にこの設定を使用します。vCenter で、[Administration]、[vCenter Server Settings]、[Statistics]の順に移動します。5 分間の統計間隔を編集し、統計情報をレベル 3 に設定します。レベル 3 を使用すると、インスタンス単位のデータ (CPU コアなど) が失われたり不正確になったりする場合があります。
ポリシーの追加前: Data Collector ポリシーの追加先となる Data Collector がポータル内に存在する必要があります。
特定のベンダーの特定の前提条件とサポート対象の構成については、『認定構成ガイド』を参照してください。
ポリシーの追加後: ポリシーによっては、[コレクタ管理 (Collector Administration)]ページの処理バーの[実行 (Run)]ボタンを使用して、オンデマンドで収集を実行できます。[実行 (Run)]ボタンは、ポリシーベンダーがサポートされている場合にのみ表示されます。
オンデマンド収集では、収集を実行する精査とデバイスを選択できます。この処理によって、スケジュール設定された実行と同じデータと、トラブルシューティングのためのログ情報が収集されます。精査の説明については、ポリシーを参照してください。
ポリシーを追加するには
- [管理 (Admin)]、[データ収集 (Data Collection)]、[コレクタ管理 (Collector Administration)]の順に選択します。現在構成されているポータル Data Collector が表示されます。
- 必要に応じてコレクタを検索します。
- リストから Data Collector を選択します。
- [ポリシーの追加 (Add Policy)]をクリックし、メニューでベンダー固有のエントリを選択します。
- VMware Data Collector ポリシーを構成します。
表: VMware Data Collector ポリシー
フィールド |
説明 |
---|---|
コレクタドメイン (Collector Domain) |
コレクタのバックアップポリシーが追加されるコレクタのドメイン。これは読み取り専用フィールドです。デフォルトでは、新しいポリシーのドメインはコレクタのドメインと同じになります。このフィールドは、コレクタを追加するときに設定されます。 |
ポリシードメイン (Policy Domain) |
[ポリシードメイン (Policy Domain)]は、Data Collector 用に構成されるポリシーのドメインです。[ポリシードメイン (Policy Domain)]は、[コレクタドメイン (Collector Domain)]と同じ値に設定する必要があります。ドメインは、ホストグループ階層の最上位を識別します。新しく検出されたホストはすべて、[ポリシードメイン (Policy Domain)]に関連付けられている root ホストグループに追加されます。 通常は、1 つの[ポリシードメイン (Policy Domain)]のみがドロップダウンリストで利用可能になります。マネージドサービスプロバイダの場合、顧客ごとに独自のホストグループ階層を持つ一意のドメインが存在します。 ドメイン名を見つけるには、ログイン名をクリックし、メニューの[マイプロファイル (My Profile)]を選択します。ドメイン名はプロファイル設定に表示されています。 |
ESX/vCenter Server* |
精査する 1 つ以上の IP アドレスまたはホスト名。カンマ区切りのアドレスまたは IP 範囲がサポートされています。サーバーに SSL 証明書が必要な場合は、Java キーストアへの証明書の追加に関する説明で手順を参照してください。 サンプル値: 192.168.0.1-250, 192.167.1.10, myhost |
ユーザー ID* (User ID*) |
読み取り専用とデータストアの参照の権限が付与された役割を持つ、表示専用の VMware ユーザー ID。 |
パスワード* (Password*) |
ユーザー ID に関連付けられているパスワード。 |
除外する ESX Server (ESX Servers to Exclude) |
1 つ以上の ESX Server の名前または IP アドレスを入力します。カンマ区切りの名前やアドレス、または IP 範囲がサポートされています。 |
最適化レベル (Optimization Level) |
VMware データ収集の最適化レベルを選択します。デフォルト、アグレッシブ、なし、のいずれかを選択します。選択内容に応じて、実行時に現れる影響が変わります。影響は、データストア収集の実行時に最も顕著になります。 |
インベントリ (Inventory) |
デフォルトでは、この精査は定義されたスケジュールを使用して VMware からデータを収集します。 VMware のタグとカスタム属性がこの精査の一部として収集されます。タグは、vCenter から収集する場合にのみ使用でき、ESX Server からは直接使用できません。カスタム属性は、vCenter および直接 ESX Server から使用できます。 パフォーマンス上の理由から、この収集は、この精査で収集された VM によって現在使用されているファイルの情報のみを収集します。これには、VM ディスクファイル、一時停止状態などが含まれます。VMware から返されたデータの制限事項により、この精査は、仮想 DVD ドライブに接続されている ISO ファイルなど、特定のファイルを見逃すことがあります。 インベントリの VM に関連付けられているファイルを含むすべてのデータストアファイルの情報を取得するには、[データストアのスキャン (Datastore Scan)]チェックボックスにチェックマークを付けます。[データストアのスキャン (Datastore Scan)]の精査が定期的に実行されない場合は、データストア使用状況の内訳レポートに不明なカテゴリが大量に含まれる可能性があります。詳しくは、 データストアスキャン収集を参照してください。 および データストア収集によって影響を受けるレポートを参照してください。 時計アイコンをクリックして、スケジュールを作成します。分、時、日、週、月単位の間隔でスケジュールを作成できます。ネイティブ CRON 文字列の高度な使用も可能です。 メモ: コレクタポリシーに設定された明示的なスケジュールは、コレクタサーバーの時間に対して相対的です。間隔を指定したスケジュールは、Data Collector の再起動時刻を基準にしています。 |
データストアのスキャン (Datastore Scan) |
完全スキャンを実行し、すべてのデータストアファイル情報を取得するには、[データストアのスキャン (Datastore Scan)]を選択します。この精査は完了までに数時間かかることがあるため、VMware が使用されていないとき (週末など) に実行されるように構成する必要があります。この精査は、データストア領域を使用していてもインベントリ精査で検出されないファイルを検出します。この精査の実行後、通常、データストア使用状況の内訳レポートに含まれる不明なカテゴリはわずかになりますが、ファイルシステムのオーバーヘッドや、ファイルとして報告されない内部的な VMware ディスク構造を表す不明なデータが含まれます。この精査は、データストア領域を浪費している可能性があるファイルを積極的に検索する場合にのみ有効にします。詳しくは、 データストアスキャン収集を参照してください。 時計アイコンをクリックして、スケジュールを作成します。分、時、日、週、月単位の間隔でスケジュールを作成できます。ネイティブ CRON 文字列の高度な使用も可能です。 メモ: コレクタポリシーに設定された明示的なスケジュールは、コレクタサーバーの時間に対して相対的です。間隔を指定したスケジュールは、Data Collector の再起動時刻を基準にしています。 |
ESX Server パフォーマンス (ESX Server Performance) |
ESX Server のパフォーマンスデータを収集するには、[ESX Server パフォーマンス (ESX Server Performance)]を選択します。 時計アイコンをクリックして、スケジュールを作成します。分、時、日、週、月単位の間隔でスケジュールを作成できます。ネイティブ CRON 文字列の高度な使用も可能です。 メモ: コレクタポリシーに設定された明示的なスケジュールは、コレクタサーバーの時間に対して相対的です。間隔を指定したスケジュールは、Data Collector の再起動時刻を基準にしています。 |
仮想マシンパフォーマンス (Virtual Machine Performance) |
仮想マシンからパフォーマンスデータを収集するには、この精査を選択します。通常は、ESX Server より仮想マシンの方が多いため、この精査の実行が必要となる頻度は、ESX Server パフォーマンスの精査より低くなります。個々の仮想マシンのパフォーマンスを監視する必要がない場合は、この精査を無効にできます。 3 時間ごとに 1 回というデフォルトのスケジュールが使用される場合、Data Collector はデータの一部に対して vCenter の 5 分間の概略を使用します。また、ESX Server から直接収集する場合は、データにギャップが生まれる場合があります。リアルタイムデータが常に使用されるようにする場合 (設定された統計レベルに依存)、または ESX Server から収集する場合は、この精査のスケジュールを 1 時間ごと (またはそれ以上の頻度) に変更します。統計レベルの設定を表示するには、[ヘルプ (Help)]をクリックします。 ???を参照してください。 時計アイコンをクリックして、スケジュールを作成します。分、時、日、週、月単位の間隔でスケジュールを作成できます。ネイティブ CRON 文字列の高度な使用も可能です。 メモ: コレクタポリシーに設定された明示的なスケジュールは、コレクタサーバーの時間に対して相対的です。間隔を指定したスケジュールは、Data Collector の再起動時刻に対して相対的です。 |
vSAN の詳細 |
vSAN 構成の詳細のほか、診断とポリシーを収集するには、vSAN の詳細の精査を選択します。 デフォルトでは、スケジュールは毎日 03:00 に実行され、次の情報が収集されます。
この精査は vCenter 構成に対して実行され、ESX 構成の収集は実行されません。 メモ: コレクタポリシーに設定された明示的なスケジュールは、コレクタサーバーの時間に対して相対的です。間隔を指定したスケジュールは、Data Collector の再起動時刻に対して相対的です。 |
vSAN のパフォーマンス |
vSAN のパフォーマンス情報を収集するには、この精査を選択します。デフォルトでは、精査は毎時 10 分に実行され、過去 1 時間の情報が収集されます。スケジュールの期間を 1 時間未満 (60 分未満) に変更すると、精査は指定したスケジュールで実行され、スケジュールに指定された時刻の情報も収集されます。 1 時間を超える期間のスケジュールを設定した場合、精査はスケジュール設定された間隔で実行されますが、実行時刻から 1 時間のデータしか収集しません。この動作は、1 時間以上離れてスケジュール設定された、すべての収集で継続されます。したがって、ベストプラクティスとして、その時間内のすべての情報を収集してレポートするためには、精査を 1 時間以下で実行するようにスケジュールを設定する必要があります。 この精査は vCenter 構成に対して実行され、ESX 構成の収集は実行されません。 メモ: コレクタポリシーに設定された明示的なスケジュールは、コレクタサーバーの時間に対して相対的です。間隔を指定したスケジュールは、Data Collector の再起動時刻を基準にしています。 |
メモ (Notes) |
Data Collector ポリシーのメモを入力または編集します。最大文字数は 1024 文字です。ポリシーのメモは、特定のベンダーのポリシー情報とともに保持され、[コレクタ管理 (Collector Administration)]ページにも検索可能な列として表示されます。 |