Veritas Access インストールガイド
- Veritas Access の概要
- Veritas Access のライセンス
- システム要件
- Veritas Access をインストールする準備
- VMware ESXi での Veritas Access インストール用の仮想マシンの配備
- クラスタのインストールと設定
- クラスタの各ノードでのオペレーティングシステムのインストール
- ターゲットクラスタノードでの Veritas Access のインストール
- NIC、結合、および VLAN デバイスの管理について
- VLAN のタグ付けについて
- 応答ファイルを使用した Veritas Access のインストールと設定の自動化
- クラスタのノードの表示と追加
- Veritas Access のアップグレードとオペレーティングシステム
- ローリングアップグレードを使用した Veritas Access のアップグレード
- Veritas Access のアンインストール
- 付録 A. インストールの参考情報
- 付録 B. 通信用のセキュアシェルの設定
- 付録 C. Veritas Access の手動配備
ネットワークハードウェアの接続
Veritas Access ソフトウェアのインストール前に、必要なネットワークハードウェアを備えたすべてのノードを設定し、イーサネットインターフェースをプライベートとパブリックのネットワークに接続して、クラスタを集める必要があります。
クラスタを集めるには、次の手順を実行します。
クラスタの任意の場所を決定します。
クラスタ内部制御用のプライベートネットワークに接続する 2 つ以上の冗長なイーサネットインターフェース (ギガビットイーサネット) が各ノードにあることを確認します。
パブリックネットワークに接続する 2 つ以上の追加イーサネットインターフェース (ギガビットイーサネット) が各ノードにあることを確認します。マザーボードに組み込まれたインターフェースまたはアドオン (PCI) ネットワークアダプタインターフェースから、パブリックイーサネットインターフェースを使用できます。
パブリック NIC を接続するには、イーサネットケーブルの片側をノード背面のイーサネットインターフェースに接続します。ゲートウェイにアクセスできるように、イーサネットケーブルのもう一方を会社のネットワークに接続します。各ノードには 2 つ以上のパブリックインターフェースが必要です。
プライベート NIC を接続するには、NIC 名で並び替えたときに利用可能な最初の 2 つの NIC を使用します。利用可能な NIC は、パブリックネットワークに接続されていない NIC またはノードから除外されていない NIC です。
たとえば、NIC が、eth1、eth2、eth3、eth4 で、どれもパブリックネットワークに接続されていない、または除外されていない場合、プライベート NIC として eth1 および eth2 を使用します。
イーサネットケーブルの片側をノード背面にあるイーサネットインターフェース 1 と 2 に接続します。2 ノードクラスタの場合、2 つ目のノードで対応するイーサネットインターフェースにイーサネットケーブルのもう一方を接続します。3 つ以上のノードがあるクラスタの場合、専用スイッチまたは VLAN にイーサネットケーブルのもう一方を接続します。
Veritas Access のインストールで使用する IP アドレスについては、ネットワーク管理者にお問い合わせください。必要な IP アドレスの数は、ノードの数とクラスタ内のネットワークインターフェースカードの数によって異なります。
各パブリックインターフェースのノードごとに少なくとも 1 つの IP アドレスが必要です。仮想 IP アドレスについては、インストール時に NIC ごとの仮想 IP アドレスの数に 0 を入力した場合、後で CLISH で仮想 IP アドレスを設定できます。
Veritas Access は、インターネットプロトコルバージョン 4 (IPv4) またはインターネットプロトコルバージョン 6 (IPv6) の両方をサポートしていますが、それらを混在させられません。
物理 IP アドレス
特定のイーサネットインターフェースアドレスに関連付けられ、自動的にフェールオーバーできない IP アドレスです。
仮想 IP アドレス (VIP)
Veritas Access ソフトウェアでは、特定のイーサネットインターフェース (VIP) に関連付けられた IP アドレスは、他のノード上の他のインターフェースにフェールオーバーできません。
コンソール IP アドレス
Veritas Access クラスタの管理コンソールとの通信専用の仮想 IP アドレスです。この仮想 IP アドレスはマスターノードに割り当てられます。マスターノードが失敗した場合、Veritas Access ソフトウェアはクラスタから新しいマスターノードを自動的に選択し、コンソールの IP アドレスがこのノードにフェールオーバーされます。
図: プライベートネットワーク構成: 4 つのノードによるクラスタ に、4 つのノードによるクラスタの図を示します。
メモ:
同じ IPv4 ネットワーク上に、2 つ以上の Veritas Access プライベートネットワークは設定できません。