Veritas NetBackup™ Appliance ファイバーチャネルガイド
- NetBackup Appliance へのファイバーチャネルサポートの導入
- HBA ポートモードの構成について
- FC SAN のゾーニング
- アプライアンス上でのファイバートランスポートの設定
- 設定 (Settings) > ネットワーク (Network) > ファイバートランスポート (Fibre Transport)
- 他の NetBackup アプライアンスへのファイバートランスポートの構成
- テープサポートへのバックアップについて
- VMware のサポート
複数の SAN クライアント FC イニシエータポートからデータストリームを受信するために NetBackup Appliance の FT ターゲットポートを変更するガイドライン
アプライアンスのファイバートランスポート (FT) ターゲットポートで複数の SAN クライアントのファイバーチャネル (FC) イニシエータポートからのデータストリームを同時に処理する場合は、次の NetBackup マスターサーバーの設定を変更することを考慮してください。
nbftconfig - setconfig - ncp 4
注意:
この設定は、NetBackup ドメインにあるすべての FT メディアサーバーのすべてのターゲットポートに適用されます。この設定は、以下のすべての条件が存在する場合にのみデフォルト (2) より大きい値に変更する必要があります。
すべての FT メディアサーバーのすべての FT ターゲットポートが 8 gBit/s のリンク速度である。
FT ジョブの全体的組み合わせは、すべての FT メディアサーバーに未使用の FT パイプが存在するようになっている。
他の SAN クライアントマシンからの多数のジョブがリソースを待機している。
バックエンドストレージユニットに十分なスループット処理能力が残っている。
- ncp 設定を高くしすぎると、すべての SAN クライアントマシンがすべての FT メディアサーバーにゾーン化されるときに複数の FT メディアサーバー間の負荷分散が非常に不均衡になる可能性があります。
メモ:
SAN クライアントジョブ負荷の組み合わせでは、いくつかのクライアントが 4 つ以上の FT パイプをその他の複数の SAN クライアントと同時に使用し、そこではそれらの SAN クライアントが単一の FT パイプを同時に使用することのみを試みるため、高い - ncp 設定では FT メディアサーバーの不均衡を引き起こす可能性が高くなります。
4 gBit/s リンクの場合は、一部またはすべての SAN クライアントが複数の同時データストリームを使用しているときに全体的なスループットが低下する状況が発生するかもしれません。このシナリオは、特に NetBackup 5220 アプライアンスに当てはまる可能性があります。このような状況の場合は、nbftconfig - setconfig - ncp 3 のほうがよい選択となる可能性があります。