Veritas NetBackup™ インストールガイド

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Product(s): NetBackup (9.0)
  1. インストールの準備
    1. 一般的なインストールの情報
      1.  
        利用可能な NetBackup のインストール方法
      2.  
        NetBackup のバージョン間の互換性について
      3.  
        NetBackup ソフトウェアの入手について
      4. NetBackup をインストールする方法
        1.  
          NetBackup インストール前チェッカーについて
        2.  
          NetBackup Product Improvement Program について
      5.  
        NetBackup Web サーバーをサポートするユーザーアカウントの作成、
      6. ストレージデバイスの構成について
        1.  
          サポートされているロボット形式の検索
      7.  
        NetBackup ホスト用のセキュリティ証明書について
      8.  
        証明書キーサイズの環境変数
      9.  
        NetBackup インストールディレクトリの制限事項
      10.  
        btrfs ファイルシステムでは、NetBackup データベースはサポートされません。
    2. インストール操作に関する注意事項および制限事項
      1.  
        一部のコンピュータでは Java GUI と JRE のインストールは省略可能
      2.  
        NAT をサポートする NetBackup マスターサーバーの 8dot3 名前ファイル設定の有効化
      3.  
        NetBackup サーバーで RFC 1123 と RFC 952 に準拠したホスト名を使用する必要がある
      4.  
        8.1 のメディアサーバーまたはデュアルスタック構成のクライアントホストにインストールするときにホスト ID ベースの証明書が配備されない
      5.  
        NetBackup 8.2 以降の RHEL 8 のインストールの問題
      6.  
        NetBackup 8.2 以降の SUSE 15 のインストールの問題
      7.  
        NetBackup 8.2 以降でサポートされる外部認証局の証明書
      8.  
        SCCM と Chef の配備ツールとマニュアルが利用可能になりました
    3. SORT の情報
      1.  
        Veritas Services and Operations Readiness Tools について
      2.  
        SORT の新規インストールのための推奨手順
      3.  
        SORT のアップグレードのための推奨手順
    4. Veritas NetInsights コンソールの情報
      1.  
        Veritas Usage Insights について
      2.  
        Veritas Usage Insights のベストプラクティス
  2. NetBackup ライセンス
    1.  
      NetBackup のライセンスの要件について
    2.  
      ライセンスキーエントリについて
    3.  
      ライセンスキーについてよく寄せられる質問
  3. UNIX システムでのサーバーソフトウェアのインストール
    1. UNIX および Linux の場合のインストール要件
      1.  
        マスターサーバーとメディアサーバーが NetBackup アプライアンスでないかぎり、Windows と UNIX プラットフォームの英語以外のバージョンを混在させない
      2.  
        異なるバージョンの UNIX ベースオペレーティングシステムを実行する環境での NetBackup のインストール
      3.  
        Solaris システムの特別なインストールガイドライン
      4.  
        UNIX クラスタ環境の特別なインストールガイドライン
    2.  
      インストールスクリプトの動作
    3. NetBackup マスターサーバーソフトウェアの UNIX へのインストール
      1.  
        NetBackup ソフトウェアのインストール
    4. NetBackup メディアサーバーソフトウェアを UNIX にインストール
      1.  
        UNIX および Linux での NetBackup メディアサーバーソフトウェアのサイレントインストール
    5. マスターサーバーからクライアントへのクライアントソフトウェアのプッシュインストールについて
      1.  
        マスターサーバーへのクライアント形式のソフトウェアのインストール
  4. Windows システムでのサーバーソフトウェアのインストール
    1.  
      Windows および Windows クラスタのインストールおよびアップグレード要件
    2.  
      Windows クラスタのインストールとアップグレードの要件
    3.  
      Windows システムでのローカル、リモート、またはクラスタ化されたサーバーインストールの実行
    4.  
      NetBackup クラスタ環境のインストール後の作業
    5.  
      Windows クラスタのインストールまたはアップグレードの確認
    6.  
      Windows システムでの NetBackup サーバーのサイレントインストール
  5. 管理インターフェースについて
    1.  
      NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    2.  
      NetBackup 管理コンソールについて
    3.  
      NetBackup 管理コンソールのインストール
    4.  
      Windows での複数バージョンの NetBackup 管理コンソールのインストール
    5.  
      Windows 上の旧バージョンの NetBackup 管理コンソールの削除
    6.  
      NetBackup のリモート管理コンソールについて
    7.  
      NetBackup リモート管理コンソールのインストール
  6. NetBackup クライアントソフトウェアのインストール
    1.  
      NetBackup クライアントのインストールについて
    2. Windows での NetBackup クライアントのインストールについて
      1.  
        Windows クライアントのインストール方法と必要条件について
      2.  
        NetBackup Windows クライアントのローカルまたはリモートでのインストール
      3.  
        NetBackup Windows クライアントのサイレントインストール
      4.  
        NetBackup クライアントの構成方法
    3. UNIX および Linux での NetBackup クライアントのインストールについて
      1.  
        UNIX および Linux クライアントのインストール方式について
      2.  
        UNIX クライアントのローカルインストール
      3.  
        ネイティブインストーラによる UNIX と Linux のクライアントバイナリのインストール
      4. UNIX または Linux クライアントのリモートインストール方式について
        1.  
          ssh 方式を使用したクライアントソフトウェアのインストール
        2.  
          sftp 方式を使用したクライアントソフトウェアのインストール
      5.  
        サーバーの初期インストール後の UNIX または Linux クライアントの追加
  7. NetBackup の構成
    1.  
      NetBackup の起動と停止のスクリプトについて
    2. NetBackup サーバーの構成について
      1.  
        NetBackup 管理コンソールの起動
      2.  
        デバイスの構成ウィザードについて
      3.  
        ボリュームの構成ウィザードについて
      4.  
        カタログバックアップウィザードについて
      5.  
        バックアップポリシーの構成ウィザードについて
  8. NetBackup ソフトウェアのアップグレード
    1.  
      NetBackup のアップグレードについて
    2.  
      NetBackup 8.x アップグレードポータルについて
  9. NetBackup サーバーおよびクライアントソフトウェアの削除
    1.  
      UNIX システムでの NetBackup サーバーソフトウェアの削除について
    2.  
      UNIX および Linux システムでの NetBackup クライアントソフトウェアの削除について
    3.  
      UNIX および Linux のサーバーおよびクライアントからの NetBackup の削除
    4.  
      Windows システムでの NetBackup サーバーソフトウェアの削除について
    5.  
      Windows サーバー、クラスタ、およびクライアントからの NetBackup サーバーおよびクライアントソフトウェアの削除
    6.  
      Windows サーバーおよび Windows クライアントからの Java コンソールの状態データの削除について
    7.  
      新しいメディアサーバーに全データを移行してクラスタ化されたメディアサーバーを削除する
  10. 参照先
    1.  
      クラスタ化されたマスターサーバーの非アクティブノードで証明書を生成する
    2.  
      NetBackup 応答ファイルについて
    3.  
      維持される Java Virtual Machine のオプション
    4.  
      RBAC のブートストラップについて
    5.  
      NetBackup マスターサーバー Web サーバーのユーザーとグループの作成
    6.  
      NetBackup Java Runtime Environment について
    7.  
      インストール後の Java GUI と JRE の追加または削除
    8.  
      Replication Director を使用した NetApp ディスクアレイの使用
    9.  
      NetBackup データベースに対するセキュリティ強化
    10.  
      Veritas NetBackup マスターサーバーとドメインのサイズについてのガイダンス
  11.  
    索引

Replication Director を使用した NetApp ディスクアレイの使用

Replication Director は、2 つの異なる状況で NetApp ディスクアレイのスナップショットをレプリケートできます。

  • 非クラスタモード: 7-Mode は、NAS および SAN におけるスナップショットのレプリケートに使われています。プラグインは、OCUM (OnCommand Unified Manager) サーバー (図: NetBackup と NBUPlugin for 7-Mode 間の通信) にインストールする必要があります。

  • クラスタモード: clustered Data ONTAP (cDOT) は、ストレージの仮想マシン間 (SVM または vServer) におけるスナップショットのレプリケートに使います。サポート対象は、NAS のみです。

    プラグインは、OCUM サーバー、マスターサーバー、またはあらゆるメディアサーバー (図: NetBackup と NBUPlugin for clustered Data ONTAP 間の通信) 以外の Windows コンピュータまたは Linux コンピュータにインストールする必要があります。

モードは両方とも同じトポロジーをサポートします。

表: バージョンの互換性 では、NetBackup バージョンと NetApp プラグインの間の関連について説明します。

表: バージョンの互換性

NetBackup のバージョン

NetApp プラグインバージョン

説明

OCUM サーバーに対するマスターサーバーの比

サポート対象のポリシー形式

7.7 以降

1.1

7-Mode のサポートがすべての NetBackup Replication Director 機能に提供されます。

1 つのマスターサーバーが多数の OCUM サーバーをサポートします。

プラグインは、OCUM (OnCommand Unified Manager) サーバーにインストールする必要があります。

MS-Windows、標準、NDMP、VMware、Oracle

1.1 P1

7-Mode のサポートがすべての NetBackup Replication Director 機能に提供されます。

1 つのマスターサーバーが多数の OCUM サーバーをサポートします。

MS-Windows、標準、NDMP、VMware、Oracle

2.0

cDOT サポートを提供します。

1 つのマスターサーバーが多数の OCUM サーバーをサポートします。

プラグインは、OCUM サーバー、マスターサーバー、またはあらゆるメディアサーバー以外の Windows コンピュータまたは Linux コンピュータにインストールする必要があります。

MS-Windows、標準、NDMP、VMware、Oracle

メモ:

プラグインをアップグレードする前に NetBackup 環境全体をアップグレードする必要があります。すべてのマスターサーバー、メディアサーバー、クライアント、プラグインと通信するホストをアップグレードします。

図: NetBackup と NBUPlugin for 7-Mode 間の通信

NetBackup と NBUPlugin for 7-Mode 間の通信

図: NetBackup と NBUPlugin for clustered Data ONTAP 間の通信

NetBackup と NBUPlugin for clustered Data ONTAP 間の通信
プラグインのバージョンの判断

NBUPlugin のバージョンを判断するには、NBUPlugin がインストールされているシステムで次のバージョンファイルを検索します。

Windows の場合: Install_path\Program Files\Netapp\NBUPlugin\version.txt

UNIX の場合: /usr/NetApp/NBUPlugin/version.txt

ファイルの内容には、製品名、ビルドの日付、NBUPlugin のバージョンが記載されています。複数のプラグインがインストールされている場合は、両方のリストに表示されます。

プラグインのアップグレード

NetApp Plug-in for Veritas NetBackup をアップグレードするには、古いプラグインを使用するすべてのストレージライフサイクルポリシージョブがアップグレード前に完了していることを確認してください。

ストレージライフサイクルポリシーに関連付けられたすべてのジョブの完了、処理中、または未開始を判断するには、次のコマンドを使用します。

Windows の場合: install_path\NetBackup\bin\admincmd>nbstlutil.exe stlilist -U

UNIX の場合: /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbstlutil stlilist -U