[Enterprise Vault データベース設定 (Enterprise Vault Database Settings)]タブについて
[Enterprise Vault データベース設定 (Enterprise Vault Database Settings)]タブでリストアジョブが完了した後 Enterprise Vault SQL データベースをどのような状態にしておくか選ぶことができます。データベースを操作が可能な状態、不可能な状態、または追加のトランザクションログをリストアできる読み取り専用の状態にするオプションがあります。また、代替 SQL リストア、指定した時点 (PIT) へのリストア、またはリストア完了後のデータベースの一貫性チェックを実行できます。
表: [Enterprise Vault データベース設定 (Enterprise Vault Database Settings)]タブのオプション は[Enterprise Vault データベース設定 (Enterprise Vault Database Settings)]タブのリストアオプションをリストします。
表: [Enterprise Vault データベース設定 (Enterprise Vault Database Settings)]タブのオプション
リストアオプション | 説明 |
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リストア完了後のデータベースの状態 (Restore completion state)
| リストアが完了した後、SQL データベースを次のいずれかの状態のままにすることができます。 Enterprise Vault SQL データベースを目的の指定した時点 (PIT) またはログの終了 (EOL) の状態にするために、SQL データベースのリストアは一組のリストアから構成されます。リストアの設定例は次から構成されます。 シナリオによっては、リストアのセットには完全、または完全と累積リストアのようなリストアのサブセットが必要になります。セットが増分リストアを含んでいれば、最初のリストアはデータベースを「復旧待ち」状態のままにし、その後のリストアはデータベースに追記されます。従って、リストアセットの最後のリストアジョブにのみ[データベースの操作が可能な状態 (Leave database operational)]オプションを使うべきです。データベースがオンライン状態になれば、ユーザーはそのデータベースでそれ以上の累積または差分 (データベースの差分またはトランザクションログ) リストアを行うことができません。リストアをさらに実行する場合はデータベースの完全リストアから開始する必要があります。 PIT または EOL が指定されている場合、NetBackup SQL Agent には SQL のリストアセット (完全、データベースの差分、トランザクションログ) を見つける機能があります。ただし、Enterprise Vault Agent にはこの機能がありません。従って、ユーザーは手動で SQL のリストアセットを見つけて、配列する必要があります。 |
リストア後の一貫性チェック (Consistency Check after restore)
| リストアが完了した後データベースの一貫性を確認できます。 データベースの一貫性を確認するには、[データベースの操作が可能な状態 (Leave database operational)]オプションを選択した場合、次の一貫性チェックの 1 つを選択します。 インデックスを含まない完全チェック (Full check, excluding indexes) 一貫性チェックにインデックスを含めない場合に選択します。インデックスをチェックしない場合、一貫性チェックの実行速度は大幅に向上しますが、完全にはチェックされません。一貫性チェックでは、各ユーザー表のデータページおよびクラスタ化インデックスページだけが対象となります。クラスタ化されていないインデックスページの一貫性はチェックされません。 インデックスを含む完全チェック (Full check, including indexes) 一貫性チェックにインデックスを含めるにはこのオプションを選択します。エラーはログに記録されます。デフォルトでは、このオプションが選択されています。 物理チェックのみ (SQL 2000 のみ) (Physical check only (SQL 2000 only)) このオプションは、SQL Server 2000 にのみ適用されます。 なし (None) リストアの後で一貫性チェックを確実に実行しないようにするにはこのオプションを選択します。 [なし (None)]以外の任意のオプションは、データベースの操作を可能な状態にするリストアジョブでのみ有効です。
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指定した時点までのリカバリ (Recover up to a point in time) | 「指定した時点 (PIT)」に Enterprise Vault SQL データベースをリカバリするには、PIT 以後の即時差分 (トランザクションログ) バックアップを含んでいるリストアセットを選択します。さらに、このバックアップをリストアする際には「PIT」オプションを選択し、PIT を指定する必要があります。 最後の差分バックアップのリストアにのみ PIT オプションを使うことを確認する必要があります。PIT オプションを選択することを可能にするには、ユーザーインターフェースの[データベースの操作が可能な状態 (Leave database operational)]オプションを選択する必要があります。 |
リダイレクトリストア | 代替クライアント、代替 SQL インスタンス、または代替 SQL データベースにリストアするには、このオプションを選択し、新しい <SQL INSTANCE\SQL database name> を指定します。リストアセットの各リストアでそれをする必要があります。宛先 SQL データベースは存在すべきではありません。存在した場合、宛先データベースでデータ損失の可能性があります。 SQL INSTANCE 名は変更できますが、SQL database name は変更しないでください。SQL database name を変更した場合、Enterprise Vault は、新しい名前を自動的には認識しません。SQL database name を変更する場合は、Enterprise Vault の構成も更新する必要があります。 監査データベースのリダイレクトリストアは、ディレクトリデータベースが存在するのと同じ SQL インスタンスに行う必要があります。 |
SQL データベースをオフラインにする (Take SQL database offline) | リストアされる前に宛先 SQL データベースへのすべての接続 (Enterprise Vault の接続を含む) を切断するにはこのオプションを選択します。このオプションは完全リストアでのみ使用するようにします。 |