Virtual Business Services - Availability ユーザーズガイド
- Virtual Business Service の概要
- Virtual Business Service のインストールと設定
- Virtual Business Service の設定
- Virtual Business Service の依存関係の設定
- VBS からの Microsoft Failover Clustering の管理
- Virtual Business Service の操作
- Virtual Business Service の開始と停止
- VBS 操作の追跡
- Virtual Business Service のログ
- Virtual Business Service のセキュリティ
- Virtual Business Service での障害管理
- Virtual Business Service でのディザスタリカバリ
- Virtual Business Service のアップグレード
- 付録 A. コマンドリファレンス
- 付録 B. トラブルシューティングとリカバリ
- 付録 C. 既知の問題と制限事項
- 既知の問題と制限事項
- 既知の問題と制限事項
Virtual Business Service に対する障害管理
障害管理機能により、多層型アプリケーション環境での障害処理能力が提供されます。 Virtual Business Service では、親子のサービスグループ間に 3 タイプの依存関係のうちの 1 つが存在します。 依存関係には、Soft、Firm、Restart があります。 それらは下位のイベントに対する層の設定可能な反応を決定し、障害伝播を制御します。
たとえば、Virtual Business Service はデータベース層で発生した障害およびリカバリに関して中間層に通知します。 下位層でのイベントに対する中間層の反応を設定することができます。 中間層は、データベース層でのフェールオーバを反映するために再起動して状態を更新することを選択できますが、イベントを無視することも選択できます。
Veritas InfoScale Operations Manager 6.0 以降、設定しているすべての Virtual Business Service で障害管理がデフォルトで有効になっています。 VCS をアップグレードしている、または VCS 高可用性デーモンの停止に関与する個別の層でその他のメンテナンス活動を実行している場合、障害またはリカバリポリシーアクションがトリガされないようにするため、この層に関与する VBS に対し障害管理を無効化する必要があります。
メモ:
VBS デーモンは、VBS 障害伝播または操作が進行中のときにすべての層で実行する必要があります。 障害伝播または操作時に VBS デーモンにエラーまたはフェールオーバーが発生した場合は完了しないことがあります。
Virtual Business Service の障害管理を無効にすると、Firm と Restart のタイプの依存関係を使用できなくなります。 Virtual Business Service を操作することもできません。
中央サーバーで次のコマンドを実行して、特定の Virtual Business Service に対し障害管理を無効化します。
# /opt/VRTSsfmh/bin/vbsadm -disable <VBS_NAME>
Veritas InfoScale Operations Manager Management Server で次のコマンドを実行して、Virtual Business Service の障害管理を有効にします。
# /opt/VRTSsfmh/bin/vbsadm -enable <VBS_NAME>