Backup Manager 向け NetBackup IT Analytics Data Collector インストールガイド
- はじめに
- Veritas Flex Appliance のインストール前の設定
- Commvault Simpana のインストール前の設定
- Commvault データベースへの TCP/IP アクセスを開く
- CommServe サーバーでの読み取り専用ユーザーの設定
- Cohesity DataProtect のインストール前の設定
- EMC Avamar のインストール前の設定
- EMC Data Domain バックアップのインストール前の設定
- EMC NetWorker のインストール前の設定
- Dell EMC NetWorker Backup & Recovery のインストール前の設定
- 汎用バックアップのインストール前の設定
- HP Data Protector のインストール前の設定
- アーキテクチャの概要 (HP Data Protector)
- Cell Manager (HP Data Protector) でのデータコレクタサーバーの構成
- IBM Spectrum Protect (TSM) のインストール前の設定
- アーキテクチャの概要 (IBM Spectrum Protect - TSM)
- IBM Spectrum Protect (TSM) の情報のインポート
- NAKIVO Backup & Replication のインストール前の設定
- Veritas Backup Exec のインストール前の設定
- Veritas NetBackup のインストール前の設定
- SSH と WMI を使用するための前提条件 (Veritas NetBackup)
- SSH を介した NetBackup 収集の前提条件 (Kerberos オプション)
- NetBackup Data Collector ポリシーでの File Analytics の構成
- Oracle RMAN (Recovery Manager) のインストール前の設定
- Rubrik Cloud Data Management のインストール前の設定
- Veeam Backup & Replication のインストール前の設定
- Veritas NetBackup の検出ポリシー
- Data Collector ソフトウェアのインストール
- データ収集の検証
- 手動での Data Collector の開始
- Data Collector のアンインストール
- 付録 A. 履歴イベントのロード
- Veritas NetBackup イベントのロード
- 付録 B. ファイアウォールの構成: デフォルトのポート
アップグレードのトラブルシューティング: Microsoft SQL Server および Java 11
Java 11 のサポートの導入により、旧バージョンの MS SQL Server で互換性の問題が発生する可能性があります。次のセクションで、考えられる回避策について説明します。収集は、データコレクタの収集対象のシステムで使用されている Microsoft SQL Server データベースから実行されます。NetBackup IT Analytics で使用されている Java のバージョンは、デフォルトで一部の安全でない TLS アルゴリズムを無効にします。収集に失敗し、コレクタログに次のエラーが表示される場合、MS SQL Server のバージョンに互換性がなく、Java 11 ではデフォルトで有効になっている TLS アルゴリズムを使用した収集が許可されていない可能性があります。
Failed to establish JDBC connection to: jdbc:jtds:sqlserver://... java.sql.SQLException: Network error IOException: null at net.sourceforge.jtds.jdbc.JtdsConnection.<init> (JtdsConnection.java:437)
MS SQL Server を最新バージョンにアップグレードして、セキュアな収集を有効にします。お使いの MS SQL Server のバージョンがサポートされていない場合があります。アップグレードできない場合は、互換性を回復するための回避策を試みることができます。次の手順を実行しても問題が解決しない場合は、お使いの MS SQL Server のバージョンがサポートされていません。
次の手順を使用して、有効になっているアルゴリズムを変更し、データコレクタとの通信を試みます。この回避策を使用すると、収集のセキュリティが低下することに注意してください。無効なアルゴリズムのデフォルトのリストは Java 11.0.6 からのもので、それ以降のバージョンでは変更される可能性があります。
<コレクタのインストールディレクトリ>/java/conf/security/java.security を編集します。
jdk.tls.disabledAlgorithms を検索します。
既存の行とコメントをコピーします (簡単にリストアするためのバックアップとして使用します)。
#jdk.tls.disabledAlgorithms=SSLv3, RC4, DES, MD5withRSA, DH keySize < 1024, \ # EC keySize < 224, 3DES_EDE_CBC, anon, NULL jdk.tls.disabledAlgorithms=SSLv3, RC4, DES, MD5withRSA, DH keySize < 1024, \ EC keySize < 224, 3DES_EDE_CBC, anon, NULL
jdk.tls.disabledAlgorithms から一度に 1 つずつアルゴリズムを削除して、最後のアルゴリズムから降順で収集をテストします。「keySize <」を含むアルゴリズムに達すると、停止します。
アルゴリズムを 1 つ (NULL など) 削除します。
jdk.tls.disabledAlgorithms=SSLv3, RC4, DES, MD5withRSA, DH keySize < 1024, \ EC keySize < 224, 3DES_EDE_CBC, anon
ファイルを保存します。
checkinstall を実行し、収集が正常に終了したことを確認します。
checkinstall が正常に実行されない場合は、jdk.tls.disabledAlgorithms を元の状態に戻します。
たとえば、「DH keySize<768」に変更します。
jdk.tls.disabledAlgorithms=SSLv3, RC4, DES, MD5withRSA, DH keySize < 768, \ EC keySize < 224, 3DES_EDE_CBC, anon, NULL
ファイルを保存します。
checkinstall を実行し、収集が正常に終了したことを確認します。
機能する構成が見つかったら、コレクタサービスを再起動します。