Veritas™ System Recovery 22 ユーザーズガイド

Veritas System Recovery で S3 互換のクラウドストレージを使用するには

1. 管理者モードでコマンドプロンプトを使用して Cloud Instance Creator Utility を開きます。

   Cloud Instance Creator Utility は次のパスから実行できます。

   <VSR インストールフォルダ>/Agent フォルダ

2. Cloud Instance Creator Utility を使用してクラウドインスタンスを作成します。

   クラウドインスタンスを作成するには、クラウド環境のユーザーアカウントとバケットを事前に設定する必要があります。

   S3 のコマンド例を次に示します。

   CloudInstance.exe -addinstance

   CloudInstance Name: CloudInstance0001

   CloudInstance Provider: compatible-with-s3

   CloudInstance ServiceHost: s3.yourendpoint.com

   SSL Supported <0/1/2>: 2

   HTTP Port: 80

   HTTPS Port: 443

   ServiceHost はクラウドサービスのホストのエンドポイントアドレスに置き換えられます。

   Veritas System Recovery は SSL プロトコルをサポートします。クラウドインスタンスの作成時に SSL プロトコルの使用を指定できます。SSL を 2 (完全) に設定することをお勧めします。SSL を 0 (無効) および 1 (認証のみ) に設定することもできます。

   80 を HTTP ポート、443 を HTTPS ポートとして使用します。これらはデフォルトのポートです。サーバーの設定に従ってポートを変更できます。

   S3 互換のクラウドベースのストレージサーバーに認証局 (CA) 署名証明書があることを確認します。Veritas System Recovery は、SSL モードで S3 互換のクラウドストレージと通信する際、CA 署証明書のみをサポートします。CA 署名証明書がない場合は、Veritas System Recovery と S3 互換のクラウドプロバイダ間の SSL モードでのデータ転送が失敗する可能性があります。

3. Veritas System Recovery で新しいバックアップジョブを作成して［OpenStorage の保存先］ダイアログボックスでサーバーの種類として［S3］を選択し、S3 互換のクラウドへのアクセスに使用できる、作成したクラウドインスタンスの詳細を入力します。

   たとえば、［サーバーの種類］で［S3］を選択し、［サーバー名］に compatible-with-s3:CloudInstance0001 (クラウドインスタンスプロバイダ:クラウドインスタンス名) と入力します。