SharePoint Server の[Microsoft SharePoint]タブのリストアオプション
このタブでは、リストアジョブの終了後にデータベースがオンラインになるように選択できます。また、異なる場所を指定して、そこに Web アプリケーションをリダイレクトさせることもできます。リダイレクトリストアの宛先となるファームと Web アプリケーションは、既存のものである必要があります。
表: [Microsoft SharePoint]タブ
オプション
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説明
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リストアされたデータベースをオンラインにして、前のデータベースリンクに再接続する (Bring restored databases online and reconnect previous database links)
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このオプションを選択すると、リストアジョブの終了後、データベースがオンラインになります。このオプションでは、リストアされたデータベースと、対応する Web アプリケーション間のリンクも再確立されます。
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既存の Internet Information Services (IIS) の Web サイトおよびアプリケーションプールを維持する (Preserve existing Internet Information Services (IIS) Web site and application pool)
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リストアする SharePoint Web アプリケーションの Web サイトおよびアプリケーションプールがすでに IIS に存在する場合、このオプションはリストア中に維持されます。このオプションにチェックマークが付いていない場合、Web サイトおよびアプリケーションプールは、リストア中に IIS から削除されます。削除後、SharePoint が指定するデフォルトの場所に再作成されます。
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リストア先でバージョン管理が有効な場合 (If versioning is enabled on the restore destination)
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個々の項目または文書のリストア先でバージョン管理が有効な場合は、次のいずれかのオプションを選択します。 新しいバージョンとして追加 (Add as a new version) NetBackup では既存の項目または文書が新しいバージョンとしてリストアされ、最新バージョンの既存の項目になります。たとえば、5 つのバージョンの testfile.doc が存在し、バージョン 2.0 のファイルをリストアするように選択したとします。ファイルがリストアされると、そのファイルは最新バージョンである testfile.doc 6.0 として追加されます。 項目が存在する場合はスキップ (Skip if the item exists) リストア先に同じ項目または文書が存在する場合、NetBackup は項目をリストアしません。NetBackup によってジョブログにファイルがスキップされたことが記録されます。 既存の項目にリストア (Restore over existing items) NetBackup が既存の項目を新しいバージョンとしてリストアし、既存のバージョンを削除します。 たとえば、バージョン履歴が次のとおりであるとします。 testfile.doc version 3.0
testfile.doc version 2.0
testfile.doc version 1.0 testfile.doc バージョン 3.0 は、最新のバージョンです。testfile.doc バージョン 2.0 のリストアを行う場合、このリストアでは testfile.doc バージョン 4.0 が追加され、testfile.doc バージョン 2.0 が削除されます。このため、バージョン履歴は次のように表示されます。
testfile.doc version 4.0
testfile.doc version 3.0
testfile.doc version 1.0
testfile.doc バージョン 2.0 は、現在、バージョン 4.0 のファイルです。
リストアファイルのバージョンは、SharePoint のライブラリまたはリストに選択した[バージョン管理の設定 (Versioning Settings)]によって異なります。
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リストア先でバージョン管理が無効な場合 (If versioning is not enabled on the restore destination)
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個々の項目のリストア先でバージョン管理が有効でない場合は、次のいずれかのオプションを選択します。 項目が存在する場合はスキップ (Skip if the item exists) リストア先に同じ項目が存在する場合、NetBackup は項目をリストアしません。NetBackup は、ファイルがスキップされたことをログに記載します。 既存の項目にリストア (Restore over existing items) NetBackup によって既存の項目が、リストアされた項目に置き換えられます。
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項目の最新のバージョンのみリストアする (Restore only the most recent version of an item)
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項目の最新バージョンをリストアする場合にのみ、このオプションにチェックマークを付けます。リストア対象として選択したバージョンのうち最新のバージョンが NetBackup によってリストアされます。より新しいバージョンが存在する場合でも、リストアの対象に選択されていないときは、そのバージョンはリストアされません。
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セキュリティ情報を含む (Include security information)
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項目に該当するセキュリティ情報をリストアする場合は、このオプションにチェックマークを付けます。セキュリティ情報がリストアされるのは、親フォルダを選択した場合のみです。個々の項目を選択した場合はリストアされません。たとえば、セキュリティ情報は、共有文書を選択した場合はリストアされますが、個々の文書を選択した場合はリストアされません。ただし、個々のオブジェクトに「制限付きアクセス」が定義されたユーザー権限がある場合があります。この場合、それらのユーザーの権限はそのオブジェクトとともにリストアされません。
リストアする SharePoint 項目に基づいてさまざまなレベルのセキュリティをリストアできます。
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SharePoint リソースをリダイレクトする (Redirect SharePoint Resources)
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Web アプリケーションをリダイレクトするには、このオプションにチェックマークを付けます。その後、次のいずれかをクリックします。 Web アプリケーション (Web application) 代替 SQL インスタンス (Alternate SQL instance) 個別の SharePoint のサイト、文書、リスト、項目 (Individual SharePoint sites, documents, lists or items)
パスにリダイレクトできるのは文書または画像のみです。
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Web アプリケーション (Web application)
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Web アプリケーションを別の Web アプリケーションにリダイレクトするには、このオプションを選択します。 [URL]フィールドに、宛先サイトの URL を指定します。例: http://URL to Web application [フロントエンド Web サーバー名 (Front end web server name)]ボックスで、リダイレクトする Web サーバーのホスト名を指定します。宛先の場所には Web サーバーが存在している必要があります。
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代替 SQL インスタンス (Alternate SQL instance)
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リダイレクトするデータベースを 1 つのみ選択します。複数のデータベースを選択した場合、すべてのデータベースがターゲットのデータベースに書き込まれます。
Web アプリケーションを代替 SQL インスタンスにリダイレクトするには、このオプションを選択します。
[SQL Server\インスタンス (SQL Server\Instance)]フィールドに、ターゲットの SQL Server の名前とターゲットのインスタンス名を指定します。
[ターゲットデータベース (Target Database)]ボックスで、ターゲットデータベースの名前を指定します。
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個別の SharePoint のサイト、文書、リスト、項目 (Individual SharePoint sites, documents, lists or items)
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この機能は、SharePoint 2010 のみに適用されます。
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