NetBackup™ for Microsoft SharePoint Server 管理者ガイド
- NetBackup for SharePoint Server Server の概要
- NetBackup for SharePoint Server Server のインストール
- SharePoint Server の個別リカバリテクノロジのための NFS のインストールおよび構成
- NetBackup for SharePoint Server の構成
- 個別リカバリテクノロジ (GRT) を使う SharePoint バックアップの構成
- SharePoint クライアントのホストプロパティの構成
- NetBackup for SharePoint Server バックアップポリシーの構成
- SharePoint 用のバックアップポリシーの構成について
- SharePoint Server、SharePoint Foundation のバックアップおよびリストアの実行
- SharePoint Server および SharePoint Foundation のユーザー主導バックアップ
- SharePoint Server と SharePoint Foundation のリストア
- VMware バックアップを使用した SharePoint Server データの保護
- ディザスタリカバリ
- トラブルシューティング
- NetBackup for SharePoint Server デバッグログ
- NetBackup の状態レポート
完全データベースバックアップからの個々の SharePoint 項目のリストア
個別リカバリテクノロジ (GRT) を使用する SharePoint の完全データベースバックアップジョブから、個々のサイト、サブサイト、文書、イメージおよびリスト項目をリストアできます。
メモ:
SharePoint Central Administration Web サイトと共有サービス管理 Web サイトの個別リカバリはサポートされません。
メモ:
項目をリストアするときは、アクティビティモニターに表示される次のような bprd エラーは無視してもかまいません。
7/12/2021 11:01:39 AM - Error bpdm (pid=2928) did not receive EXIT STATUS from bprd, all blocks may not have been restored
代わりに、リストア操作が実際に成功または失敗したかを判断するには、アクティビティモニターに表示される最終的な状態を参照してください。
完全データベースバックアップから個々の SharePoint 項目をリストアするには
- SharePoint フロントエンドの Web サーバーで、ファームの SQL Server ホストへのリストアを有効にします。
- 管理者としてログオンします。
- [バックアップ、アーカイブおよびリストア (Backup, Archive, and Restore)]インターフェースを開きます。
- [ファイル (File)]、[リストアするファイルおよびフォルダの選択 (Select Files and Folders to Restore)]、[通常バックアップからリストア (from Normal Backup)]の順に選択します。
- [MS-SharePoint]ポリシー形式を選択します。
- [OK]をクリックします。
NetBackup で、SharePoint Server のバックアップイメージを参照します。
- [NetBackup の履歴 (NetBackup History)]ペインで、リストアを行う項目が含まれている完全バックアップイメージを選択します。
- [すべてのフォルダ (All Folders)]ペインで、[Microsoft SharePoint Resources]を展開します。
メモ:
項目を選択してリストアする場合、[すべてのフォルダ (All folders)]ペインの項目のチェックボックスにチェックマークを付けません。[内容 (Contents of)]ペインの項目のチェックボックスにのみチェックマークを付けます。
- [内容 (Contents of)]ペインで、リストアする項目を選択します。
セキュリティ情報がリストアされるのは、親フォルダを選択した場合のみです。個々の項目を選択した場合はリストアされません。たとえば、セキュリティ情報は、共有文書を選択した場合はリストアされますが、個々の文書を選択した場合はリストアされません。ただし、個々のオブジェクトに「制限付きアクセス」が定義されたユーザー権限がある場合があります。この場合、それらのユーザーの権限はそのオブジェクトとともにリストアされません。
- [処理 (Actions)]、[リストア (Restore)]の順に選択します。
- [Microsoft SharePoint]タブをクリックします。
- 次のようにリストアオプションを選択します。
リストア先でバージョン管理が有効な場合 (If versioning is enabled on the restore destination)
次のオプションのいずれかを選択します。
新しいバージョンとして追加 (Add as a new version)
NetBackup では既存の項目が新しいバージョンとしてリストアされ、最新バージョンの既存の項目になります。
項目が存在する場合はスキップ (Skip if the item exists)
リストア先に同じ項目が存在する場合、NetBackup は項目をリストアしません。NetBackup によってジョブログにファイルがスキップされたことが記録されます。
既存の項目にリストア (Restore over existing items)
NetBackup が既存の項目を新しいバージョンとしてリストアし、既存のバージョンを削除します。
リストア先でバージョン管理が無効な場合 (If versioning is not enabled on the restore destination)
次のオプションのいずれかを選択します。
項目が存在する場合はスキップ (Skip if the item exists)
リストア先に同じ項目が存在する場合、NetBackup は項目をリストアしません。NetBackup によってジョブログにファイルがスキップされたことが記録されます。
既存の項目にリストア (Restore over existing items)
NetBackup によって既存の項目が、リストアされた項目に置き換えられます。
項目の最新のバージョンのみリストアする (Restore only the most recent version of an item)
リストアに選択した最新バージョンの個々の項目をリストアする場合にのみオプションにチェックマークを付けます。
セキュリティ情報を含む (Include security information)
リストアする項目に添付されている SharePoint セキュリティ情報をリストアする場合は、このオプションにチェックマークを付けます。
- 必要なその他のリストアオプションを選択します。
- [リストアの開始 (Start Restore)]をクリックします。