Veritas NetBackup™ for Microsoft SharePoint Server 管理者ガイド
- NetBackup for SharePoint Server の概要
- NetBackup for SharePoint Server のインストール
- SharePoint Server の個別リカバリテクノロジのための NFS のインストールおよび構成
- Windows Server 2012、2012 R2、2016 でのネットワークファイルシステム (NFS) 用サービスの構成について
- Windows 2008 と Windows 2008 R2 での NFS 用サービスの構成について
- NetBackup for SharePoint Server の構成
- 個別リカバリテクノロジ (GRT) を使う SharePoint バックアップの構成
- SharePoint クライアントのホストプロパティの構成
- NetBackup for SharePoint のバックアップポリシーの構成
- SharePoint データベースのバックアップポリシーの構成
- SharePoint Server、SharePoint Foundation のバックアップおよびリストアの実行
- SharePoint Server および SharePoint Foundation のユーザー主導バックアップ
- SharePoint Server と SharePoint Foundation のリストア
- VMware バックアップを使用した SharePoint Server データの保護
- ディザスタリカバリ
- トラブルシューティング
別のファームへの SharePoint Web アプリケーションのリダイレクトリストア
Web アプリケーションのリストアは同じファーム内または異なるファームにリダイレクトできます。ファーム内でリダイレクトする方法については、次のトピックを参照してください。
ファーム内の SharePoint Web アプリケーションのリダイレクトリストアを参照してください。
別のファームに Web アプリケーションをリダイレクトする場合は、次の点に注意してください。
リダイレクトリストアの宛先となるターゲット Web アプリケーションは、指定された Web サーバーに存在している必要があります。またソース Web アプリケーションと同じ数のコンテンツデータベースが存在している必要があります。
ターゲット Web アプリケーションおよび SQL データベースの名前は (元の名前とは異なる) 新しい名前である必要があります。
元のファームの SharePoint バージョンは宛先ファームの SharePoint バージョンと一致する必要があります。
Web アプリケーションは完全バックアップからのみをリダイレクトできます。差分バックアップからのリダイレクトはサポートされていません。
Web アプリケーションはデータベースレベルでリストアする必要があります。
宛先 SharePoint ファームノードは NetBackup ドメインにある必要があります。
マスターサーバーのホストプロパティで、[分散アプリケーションリストアマッピング (Distributed application restore mapping)]の設定を構成します。
これらの設定には、宛先ファームのマッピングを含める必要があります。分散アプリケーションには、元の SharePoint フロントエンドのコンポーネントとしてマッピングされる宛先 SharePoint ファームのすべてのファームノードが含まれている必要があります。
宛先ファームノードの Windows の[クライアントのプロパティ]は、ファームのすべてのノードで SharePoint 用に設定する必要があります。
NetBackup クライアントは宛先ファームのすべてのノードにインストールする必要があります。
SQL データベースが複数の SQL ホストに存在する場合は、リダイレクトリストアを実行できません。
すべての Web アプリケーション SQL データベースのリダイレクトリストアは、1 回の操作で同時に実行する必要があります。
同じファームに Web アプリケーションを複数回リダイレクトできません。この制限によって SQL データベース ID の一意性が確実になります。
ソースと宛先で、SharePoint のバージョンが同じである必要があります。
ソースと宛先で、SQL のバージョンが同じである必要があります。
ファイルシステムで作成されたカスタム Web パーツは、MS-Windows バックアップイメージから手動でリストアする必要があります。これらのコンポーネントは MS-SharePoint ポリシーではバックアップされません。(たとえば、手動で
C:\inetpub\wwwroot\wss\VirtualDirectories\ポート番号
をリストアする必要があります。)
別のファームへの SharePoint Web アプリケーションのリダイレクトリストアを実行する方法
- 管理者としてログオンします。
- ターゲット Web サーバーにターゲット Web アプリケーションを作成します。
- バックアップ、アーカイブおよびリストアインターフェースを開きます。
- [ファイル (File)]>[リストアするファイルおよびフォルダの選択 (Select Files and Folders to Restore)]>[通常バックアップからリストア (from Normal Backup)]をクリックします。
- [MS-SharePoint]ポリシー形式を選択します。
- [NetBackup の履歴 (NetBackup History)]ペインで、リストアするオブジェクトが含まれている完全バックアップイメージを選択します。
- [すべてのフォルダ (All Folders)]ペインで、[Microsoft SharePoint Resources]を展開します。
メモ:
項目を選択してリストアする場合、[すべてのフォルダ (All folders)]ペインの項目のチェックボックスにチェックマークを付けません。[内容 (Contents of)]ペインの項目のチェックボックスにのみチェックマークを付けます。
- [内容 (Contents of)]ペインで、リダイレクトする Web アプリケーションを選択します。
次のイメージは SharePoint 2010 のリストアを示します。
- [処理 (Actions)]>[リストア (Restore)]をクリックします。
- [マークされたファイルのリストア (Restore Marked Files)]ダイアログボックスで、[Microsoft SharePoint]タブをクリックします。
- [SharePoint リソースをリダイレクトする (Redirect SharePoint Resources)]にチェックマークを付けます。
- [Web アプリケーション (Web application)]をクリックします。
- [URL]フィールドに、宛先サイトの URL を入力します。
http://webapp:port
SharePoint Central Administration に表示される URL を使用します。
- [フロントエンド Web サーバー名 (Front end web server name)]ボックスに、target Web サーバーのホスト名を指定します。
- [リストアの開始 (Start Restore)]をクリックします。