Veritas NetBackup™ for Microsoft SharePoint Server 管理者ガイド

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Product(s): NetBackup (8.1)
  1. NetBackup for SharePoint Server の概要
    1.  
      NetBackup for SharePoint Server について
    2.  
      NetBackup for SharePoint の機能
    3.  
      SharePoint Server のバックアップ操作
    4.  
      SharePoint Server のバックアップコンテンツと SharePoint Foundation のバックアップコンテンツについて
    5.  
      SharePoint Server のリストア操作
    6.  
      SharePoint Server のバックアップおよびリストアの制限事項
    7.  
      NetBackup File System デーモン
  2. NetBackup for SharePoint Server のインストール
    1.  
      NetBackup for SharePoint のインストールの計画
    2.  
      オペレーティングシステムとプラットフォームの互換性の検証
    3.  
      NetBackup サーバーおよびクライアントの要件
    4.  
      SharePoint サーバーソフトウェア要件
    5.  
      クラスタ構成における SQL バックエンドサーバーのインストールの要件
    6.  
      NetBackup for SharePoint のライセンスについて
  3. SharePoint Server の個別リカバリテクノロジのための NFS のインストールおよび構成
    1.  
      SharePoint 個別リカバリテクノロジ用 Network File System (NFS) のインストールおよび構成
    2.  
      SharePoint 個別リカバリの要件
    3.  
      SharePoint Server の個別リカバリテクノロジでサポートされている構成
    4. Windows Server 2012、2012 R2、2016 でのネットワークファイルシステム (NFS) 用サービスの構成について
      1.  
        Windows 2012、2012 R2、2016 メディアサーバーでのネットワークファイルシステム (NFS) 用サービスの有効化
      2.  
        Windows Server 2012、2012 R2、2016 クライアントでのネットワークファイルシステム (NFS) 用サービスの有効化
    5. Windows 2008 と Windows 2008 R2 での NFS 用サービスの構成について
      1.  
        Server 2008 または Server 2008 R2 での NFS 用サービスの有効化
      2.  
        メディアサーバーでの Client for NFS の無効化
      3.  
        Server for NFS の無効化
    6.  
      個別リカバリテクノロジ (GRT) を使うバックアップとリストアでの UNIX メディアサーバーと Windows クライアントの構成
    7.  
      NBFSD 用の個別のネットワークポートの構成
  4. NetBackup for SharePoint Server の構成
    1.  
      NetBackup for SharePoint の構成について
    2.  
      SharePoint 非個別バックアップと個別リカバリテクノロジ (GRT) を使用したバックアップ
    3. 個別リカバリテクノロジ (GRT) を使う SharePoint バックアップの構成
      1.  
        SharePoint の個別リカバリテクノロジ (GRT) でサポートされるディスクストレージユニット
      2.  
        SharePoint の個別リカバリテクノロジ (GRT) を使用したリストアの制限事項と条件
    4.  
      NetBackup for SharePoint 用 NetBackup Client Service のログオンアカウントの構成
    5.  
      NetBackup for SharePoint 用 NetBackup Legacy Network Service のログオンアカウントの構成
    6. SharePoint クライアントのホストプロパティの構成
      1.  
        [SharePoint]プロパティ
      2.  
        SharePoint アプリケーションサーバーにログオンするアカウントの指定
      3.  
        SharePoint サーバーのローカルセキュリティの権限の構成
      4.  
        NetBackup for SharePoint バックアップを使用した一貫性チェックの実行
      5.  
        SharePoint Server の一貫性チェックのオプション
    7.  
      分散アプリケーション、クラスタ、または仮想マシンのリストアマッピングの設定
    8.  
      ホスト管理での自動検出されたマッピングの確認
    9.  
      手動バックアップの実行
  5. NetBackup for SharePoint のバックアップポリシーの構成
    1.  
      SharePoint Server の個別バックアップとリカバリのバックアップポリシーについて
    2.  
      SharePoint ファームのバックアップとリカバリのバックアップポリシーについて
    3.  
      SharePoint Server のディザスタリカバリのバックアップポリシーについて
    4.  
      SharePoint Server を保護する VMware バックアップポリシーについて
    5. SharePoint データベースのバックアップポリシーの構成
      1.  
        新しい NetBackup for SharePoint ポリシーの追加
      2.  
        ポリシー属性について
      3. NetBackup for SharePoint ポリシーへのスケジュールの追加
        1.  
          スケジュールプロパティについて
        2.  
          NetBackup for SharePoint Server のバックアップ形式
      4.  
        ポリシーへのクライアントの追加
      5. SharePoint Server ポリシーのバックアップ対象リストの作成
        1.  
          複数データストリームを使用する SharePoint バックアップの実行
        2.  
          SharePoint のバックアップ対象リストでのワイルドカードの使用
      6.  
        SharePoint クライアントのエクスクルードリストの構成
  6. SharePoint Server、SharePoint Foundation のバックアップおよびリストアの実行
    1. SharePoint Server および SharePoint Foundation のユーザー主導バックアップ
      1.  
        SharePoint Serverでバックアップ操作を実行するサーバーおよびクライアントの指定
      2.  
        NetBackup for SharePoint のバックアップオプションについて
      3.  
        SharePoint Server と SharePoint Foundation のユーザー主導バックアップの実行
    2. SharePoint Server と SharePoint Foundation のリストア
      1.  
        SharePoint Server リストア操作を実行するサーバー、クライアントおよびポリシー形式の指定
      2.  
        SharePoint Server の[Microsoft SharePoint]タブのリストアオプション
      3.  
        SharePoint Server の [全般 (General)] タブのリストアオプション
      4.  
        NetBackup リカバリアシスタントを使用して SharePoint Server と SharePoint Foundation をリストアする方法
      5.  
        SharePoint Server と SharePoint Foundation のリストア
      6.  
        SharePoint の Search Service アプリケーションのリストア
      7.  
        個別リカバリテクノロジ (GRT) を使用した個々の SharePoint 項目のリストアのための要件
      8.  
        完全データベースバックアップからの個々の SharePoint 項目のリストア
      9.  
        複数のフロントエンドサーバーがあるファームでの SharePoint Web アプリケーションのリカバリ
      10.  
        SharePoint の削除されたリストのリストア
      11.  
        ファーム内の SharePoint Web アプリケーションのリダイレクトリストア
      12.  
        別のファームへの SharePoint Web アプリケーションのリダイレクトリストア
      13.  
        SharePoint サーバー Web アプリケーションコンテンツデータベースの代替 SQL インスタンスへのリストアのリダイレクト
      14.  
        個々の SharePoint 項目のファイルパスへのリダイレクトリストア (SharePoint 2010)
  7. VMware バックアップを使用した SharePoint Server データの保護
    1. VMware バックアップによる SharePoint Server データの保護について
      1.  
        Veritas VSS provider for vSphere について
      2.  
        SharePoint Server を保護する VMware バックアップのサポートと必要条件
      3.  
        SharePoint Server を保護する VMware ポリシーの使用に関する制限事項
    2. SharePoint Server を保護する VMware バックアップの構成について
      1.  
        vSphere 用の Veritas VSS provider のインストール
      2.  
        SharePoint Server を保護する VMware バックアップポリシーの構成
      3.  
        VMware を使用した結合 SharePoint 構成の個別リストア用プロキシホストの構成
    3.  
      VMware バックアップからの SharePoint データのリストア
  8. ディザスタリカバリ
    1.  
      SharePoint Server のディザスタリカバリ
    2.  
      SharePoint Server のディザスタリカバリの要件
    3.  
      SharePoint Server のリカバリ (BMR を使用していない場合)
  9. トラブルシューティング
    1. NetBackup for SharePoint デバッグログ
      1.  
        NetBackup for SharePoint クライアントのデバッグログの自動的な有効化
      2.  
        NetBackup for SharePoint のデバッグログの手動での有効化
      3.  
        NetBackup for SharePoint Windows クライアントのデバッグレベルの設定
      4.  
        Veritas VSS providerログ
    2. NetBackup の状態レポート
      1.  
        NetBackup for SharePoint 操作の進捗レポートの表示
    3.  
      異なる SharePoint サービスパックまたは異なる累積更新プログラムのレベルへのリストア
    4.  
      個別リカバリテクノロジ (GRT) を使用したトラブルシューティング SharePoint ジョブ
    5.  
      SharePoint リストア操作のトラブルシューティングの概要
    6.  
      NetBackup for SharePoint とクライアント側の重複排除について
    7.  
      SharePoint Server の VMware のバックアップとリストアのトラブルシューティング

別のファームへの SharePoint Web アプリケーションのリダイレクトリストア

Web アプリケーションのリストアは同じファーム内または異なるファームにリダイレクトできます。ファーム内でリダイレクトする方法については、次のトピックを参照してください。

ファーム内の SharePoint Web アプリケーションのリダイレクトリストアを参照してください。

別のファームに Web アプリケーションをリダイレクトする場合は、次の点に注意してください。

  • リダイレクトリストアの宛先となるターゲット Web アプリケーションは、指定された Web サーバーに存在している必要があります。またソース Web アプリケーションと同じ数のコンテンツデータベースが存在している必要があります。

  • ターゲット Web アプリケーションおよび SQL データベースの名前は (元の名前とは異なる) 新しい名前である必要があります。

  • 元のファームの SharePoint バージョンは宛先ファームの SharePoint バージョンと一致する必要があります。

  • Web アプリケーションは完全バックアップからのみをリダイレクトできます。差分バックアップからのリダイレクトはサポートされていません。

  • Web アプリケーションはデータベースレベルでリストアする必要があります。

  • 宛先 SharePoint ファームノードは NetBackup ドメインにある必要があります。

  • マスターサーバーのホストプロパティで、[分散アプリケーションリストアマッピング (Distributed application restore mapping)]の設定を構成します。

    これらの設定には、宛先ファームのマッピングを含める必要があります。分散アプリケーションには、元の SharePoint フロントエンドのコンポーネントとしてマッピングされる宛先 SharePoint ファームのすべてのファームノードが含まれている必要があります。

  • 宛先ファームノードの Windows の[クライアントのプロパティ]は、ファームのすべてのノードで SharePoint 用に設定する必要があります。

  • NetBackup クライアントは宛先ファームのすべてのノードにインストールする必要があります。

  • SQL データベースが複数の SQL ホストに存在する場合は、リダイレクトリストアを実行できません。

  • すべての Web アプリケーション SQL データベースのリダイレクトリストアは、1 回の操作で同時に実行する必要があります。

  • 同じファームに Web アプリケーションを複数回リダイレクトできません。この制限によって SQL データベース ID の一意性が確実になります。

  • ソースと宛先で、SharePoint のバージョンが同じである必要があります。

  • ソースと宛先で、SQL のバージョンが同じである必要があります。

  • ファイルシステムで作成されたカスタム Web パーツは、MS-Windows バックアップイメージから手動でリストアする必要があります。これらのコンポーネントは MS-SharePoint ポリシーではバックアップされません。(たとえば、手動で C:\inetpub\wwwroot\wss\VirtualDirectories\ポート番号をリストアする必要があります。)

別のファームへの SharePoint Web アプリケーションのリダイレクトリストアを実行する方法

  1. 管理者としてログオンします。
  2. ターゲット Web サーバーにターゲット Web アプリケーションを作成します。
  3. バックアップ、アーカイブおよびリストアインターフェースを開きます。
  4. [ファイル (File)]>[リストアするファイルおよびフォルダの選択 (Select Files and Folders to Restore)]>[通常バックアップからリストア (from Normal Backup)]をクリックします。
  5. [MS-SharePoint]ポリシー形式を選択します。

    SharePoint Server リストア操作を実行するサーバー、クライアントおよびポリシー形式の指定

  6. [NetBackup の履歴 (NetBackup History)]ペインで、リストアするオブジェクトが含まれている完全バックアップイメージを選択します。
  7. [すべてのフォルダ (All Folders)]ペインで、[Microsoft SharePoint Resources]を展開します。

    メモ:

    項目を選択してリストアする場合、[すべてのフォルダ (All folders)]ペインの項目のチェックボックスにチェックマークを付けません。[内容 (Contents of)]ペインの項目のチェックボックスにのみチェックマークを付けます。

  8. [内容 (Contents of)]ペインで、リダイレクトする Web アプリケーションを選択します。

    次のイメージは SharePoint 2010 のリストアを示します。

  9. [処理 (Actions)]>[リストア (Restore)]をクリックします。
  10. [マークされたファイルのリストア (Restore Marked Files)]ダイアログボックスで、[Microsoft SharePoint]タブをクリックします。
  11. [SharePoint リソースをリダイレクトする (Redirect SharePoint Resources)]にチェックマークを付けます。
  12. [Web アプリケーション (Web application)]をクリックします。
  13. [URL]フィールドに、宛先サイトの URL を入力します。

    http://webapp:port

    SharePoint Central Administration に表示される URL を使用します。

  14. [フロントエンド Web サーバー名 (Front end web server name)]ボックスに、target Web サーバーのホスト名を指定します。

    SharePoint Server の[Microsoft SharePoint]タブのリストアオプション

  15. [リストアの開始 (Start Restore)]をクリックします。