Enterprise Vault™ での Microsoft Teams アーカイブの設定

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Product(s): Enterprise Vault (15.1)

Microsoft Teams アーカイブのコンポーネント

次の表に、Microsoft Teams アーカイブの主要なコンポーネントの概要を示します。Microsoft Teams アーカイブは、Enterprise Vault 管理コンソールからのみ設定できます。

表: Microsoft Teams アーカイブのコンポーネントの概要

コンポーネント

説明

Teams アーカイブタスク

Teams アーカイブタスクは、次のように保存フォルダの JSON 会話ファイルを処理します。

  • 分離された JSON ファイルから EML ファイル (1 チャットルーム、1 日あたり 1 EML) を作成します。

  • ターゲットに関連付けられているアーカイブに会話を格納します。

  • ターゲットの保持カテゴリまたは保持計画を適用します。

  • アーカイブが正常に完了した場合、保存フォルダから会話ファイルを削除します。エラーが発生した場合は、ファイルを削除しません。

Teams 保存フォルダ

Teams 保存フォルダは、Teams アーカイブタスクに割り当てられた共有フォルダです。フォルダの場所は Teams インポータプロパティ内です。会話 JSON ファイルはアーカイブタスクが処理するフォルダに配置されます。

アーカイブタスクがアーカイブできなかった会話は、保存フォルダから自動的に削除されません。これらの会話は、BrokenChatHoldingという名前の[Failed]サブフォルダに置かれます。

Teams ポリシー

Teams ポリシーはインポータに割り当てられます。このポリシーは、インポータが Microsoft Teams からのデータ収集の基準にするルールを定義します。Teams ポリシーは、管理コンソールの[ポリシー]、[Microsoft 365]、[Teams]に表示されます。

保持カテゴリと保持計画

会話をアーカイブすると、それらの会話に保持カテゴリが割り当てられます。このカテゴリ分類によって保持カテゴリ別の検索が可能になるため、会話の取り込みが簡単になります。ユーザーは、保持カテゴリを選択して Teams の会話に割り当てることができます。

Enterprise Vault によってアーカイブされた会話は、適切な保持カテゴリが割り当てられた状態で格納されます。保持計画を使うと、分類ポリシー、期限切れ会話の破棄条件といった他の多くの設定を保持カテゴリに関連付けることができます。これらのすべての設定を 1 つ以上のアーカイブに適用できます。

詳しくは、『Enterprise Vault 管理者ガイド』の「保持カテゴリと保持期間の処理」を参照してください。

Microsoft 365 の接続

接続は、Merge1 サーバーと Microsoft 365 サーバーに接続するための認証情報を保持します。[Microsoft 365 の接続]は、管理コンソールの[対象]、[Microsoft 365]、[接続]に表示されます。

インポータ

インポータは、Microsoft Teams のデータを Veritas Enterprise Vault にダウンロードします。

インポータプロパティには次の設定が含まれます。

  • Microsoft 365 の接続

  • Teams ポリシー

  • アーカイブ

  • ボルトストア

  • 保持カテゴリまたは保持計画

  • Teams 保存フォルダ

  • ログフォルダ

  • 監視対象ユーザー

  • 日付範囲フィルタ

  • Microsoft Teams データを収集するためのスケジュール情報

インポータは、管理コンソールの[対象]、[Microsoft 365]、[インポータ]に表示されます。

Teams アーカイブ

各インポータに対して新しい Teams アーカイブが作成されます。これらは管理コンソールの[アーカイブ (Archives)]>[Teams]に表示されます。