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NetBackup™ for Oracle 管理者ガイド

Last Published: 2024-05-14

Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (10.4)

Oracle ストリームハンドラ

Oracle ストリームハンドラは、NetBackup 8.3 の既存および新しい Oracle クライアントに対してはデフォルトで有効になりません。また、Oracle ストリームハンドラはストリームベースのバックアップのみをサポートし、cacontrol コマンドラインユーティリティを使用して <client><policy> の組み合わせごとに Oracle ストリームハンドラを有効または無効にできます。

NetBackup 10.0 では、既存のイメージがないすべての新しいクライアントで、Oracle ストリームハンドラが (デフォルトで) 有効になっています。以前のバージョンと同様に、Oracle ストリームハンドラはストリームベースのバックアップのみをサポートし、cacontrol コマンドラインユーティリティを使用して Oracle ストリームハンドラを構成できます。次に対してストリームハンドラを有効または無効にできます。

ポリシーとクライアント
ポリシーレベル
ストリームの種類のレベル

メモ:

Oracle ストリームハンドラを使用する場合、可変長の重複排除を使用することはお勧めしません。

cacontrol コマンドユーティリティで --sth フラグを使用して、構成ファイルでクライアント、ポリシー、またはストリームの種類に対するマーカーエントリを作成することで、NetBackup のデフォルトの動作を上書きします。 cacontrol コマンドユーティリティは次の場所にあります。

Windows の場合: install_path\Veritas\pdde\cacontrol
UNIX の場合: /usr/openv/pdde/pdcr/bin/cacontrol

次の cacontrol の例では、Oracle ストリームハンドラを構成するため、STHTYPE を Oracle に設定する必要があります。

NetBackup 8.3 では、次のオプションを使用して cacontrol を構成できます。

クライアントとポリシーごとにストリームハンドラの設定を問い合わせることができます。
```
        cacontrol --sth get <STHTYPE> <CLIENT> <POLICY> [SPAUSER]
      
```

クライアントとポリシーごとにストリームハンドラを有効にできます。

        cacontrol --sth update 
<STHTYPE> <CLIENT> <POLICY> [SPAUSER] <enabled>

クライアントとポリシーの設定を削除できます (デフォルトの動作に戻ります)。
```
        cacontrol --sth delete <STHTYPE> <CLIENT> <POLICY> [SPAUSER]
      
```
クライアントとポリシーでストリームハンドラを無効にできます。
```
cacontrol --sth update 
<STHTYPE> <CLIENT> <POLICY> [SPAUSER] <disabled>
```

メモ:

cacontrol を使用して <POLICY> または <STHTYPE> を enabled に設定すると、NetBackup は既存のイメージがあるすべての古いクライアントを有効にします。重複排除率は、有効にした後の最初のバックアップでのみ大幅に減少します。また、ストレージの使用状況は、有効にした後の最初のバックアップでのみ増加します。基本的には、NetBackup は最初の完全バックアップを実行したかのように動作します。ストリームハンドラの最初のアクティブ化後には、重複排除率とストレージ使用状況の両方が改善されます。

cacontrol コマンドユーティリティを使用して NetBackup 10.0 でマーカーエントリを作成する際は、より詳細な構成が優先されます。例:

Marker Entry 1: <Client1> <Policy1> to enabled

Marker Entry 2: <Policy1> to disabled

構成がより詳細なマーカーエントリ 1 の優先度が高くなるため、ストリームハンドラが有効になります。

NetBackup 10.0 では、次のオプションを使用して cacontrol を構成できます。

クライアントとポリシーごとにストリームハンドラの設定を問い合わせることができます。
```
cacontrol --sth get <STHTYPE> <CLIENT> <POLICY> [SPAUSER]
```
クライアントとポリシーごとにストリームハンドラを有効にできます。
```
cacontrol --sth update 
<STHTYPE> <CLIENT> <POLICY> [SPAUSER] <enabled>
```
クライアントとポリシーの設定を削除できます (デフォルトの動作に戻ります)。
```
cacontrol --sth delete <STHTYPE> <CLIENT> <POLICY> [SPAUSER]
```
クライアントとポリシーでストリームハンドラを無効にできます。
```
cacontrol --sth update 
<STHTYPE> <CLIENT> <POLICY> [SPAUSER] <disabled>
```
ポリシーごとにストリームハンドラの設定を問い合わせることができます。
```
cacontrol --sth getbypolicy <STHTYPE> <POLICY> [SPAUSER]
```
ポリシーごとにストリームハンドラを有効にできます。
```
cacontrol --sth updatebypolicy 
<STHTYPE> <POLICY> [SPAUSER] <enabled>
```
ポリシーごとにストリームハンドラの設定を削除できます (デフォルトの動作に戻ります)。
```
cacontrol --sth deletebypolicy <STHTYPE> <POLICY> [SPAUSER]
```
ポリシーごとにストリームハンドラを無効にできます。
```
cacontrol --sth updatebypolicy 
<STHTYPE> <POLICY> [SPAUSER] <disabled>
```
ストリームハンドラの種類ごとにストリームハンドラの設定を問い合わせることができます。
```
cacontrol --sth getbytype <STHTYPE> [SPAUSER]
```
ストリームハンドラの種類ごとにストリームハンドラを有効にできます。
```
cacontrol --sth updatebytype <STHTYPE> [SPAUSER] <enabled>
```
ストリームハンドラの設定を削除できます (デフォルトの動作に戻ります)。
```
cacontrol --sth deletebytype <STHTYPE> [SPAUSER]
```
ストリームハンドラの種類ごとにストリームハンドラを無効にできます。
```
cacontrol --sth updatebytype <STHTYPE> [SPAUSER] <disabled>
```