Veritas NetBackup™ CloudPoint インストールおよびアップグレードガイド
- 第 I 部 CloudPoint のインストールおよび構成
- CloudPoint のインストールの準備
- Docker イメージを使用した CloudPoint の配備
- CloudPoint クラウドプラグイン
- CloudPoint ストレージアレイプラグイン
- CloudPoint アプリケーションエージェントとプラグイン
- Oracle プラグインの構成に関する注意事項
- スナップショットのリストアについて
- SQL Server スナップショットのリストア後に必要な追加手順
- CloudPoint のエージェントレス機能を使用した資産の保護
- NetBackup でのボリュームの暗号化
- 第 II 部 CloudPoint のメンテナンス
Microsoft SQL プラグインの構成に関する注意事項
Microsoft SQL 用 CloudPoint プラグインを構成して、SQL アプリケーションのインスタンスとデータベースを検出し、ディスクレベルのスナップショットを使用して保護できます。プラグインを構成した後、CloudPoint は、SQL Server ホストで構成されているすべてのファイルシステム資産、SQL インスタンスおよびデータベースを自動的に検出します。検出された SQL 資産は、NetBackup UI (ユーザーインターフェース) に表示され、ここから、保護計画にサブスクライブして、または手動でスナップショットを取得して資産を保護できます。
次の種類の SQL Server 配備がサポートされています。
スタンドアロンデータベースを含む SQL インスタンスとデータベース
インスタンスレベルでスナップショット操作とリストア操作を実行できます。SQL インスタンスのスナップショットを作成すると、そのインスタンスで構成されているすべてのオンラインデータベースがスナップショットに含まれます。
NetBackup 9.0 リリース以降は、同じ一連の操作を 1 つのデータベースレベルでも実行できます。オンライン状態にある個々のスタンドアロン SQL データベースのバックアップを作成し、同じ場所または代替の場所にリストアできます。既存のデータベースを上書きするオプションが用意されています。既存のものを上書きするオプションが選択されていない場合は、同じ場所または代替の場所へのリストアは失敗します。ディスクレベルのスナップショットのリストア操作は、ターゲットホストのデータベースをリストアします。新しいデータベースは次回の検出サイクルで検出され、UI に自動的に表示されます。
AG (可用性グループ) に配備された SQL データベース
NetBackup 9.0 リリース以降、AG の一部である SQL データベースに対してバックアップ操作とリストア操作を実行できます。SQL AG のデータベースのスナップショットを取得すると、SQL データベース管理者が構成したレプリカからスナップショットが取得されます。AG 構成でレプリカとして構成されている SQL インスタンスに、単一の AG データベースをリストアできます。AG データベースは、AG 構成に含まれていない SQL インスタンスにもリストアできます。AG 環境にリストアする場合、リストアを実行する前に、データベースを AG から削除する必要があります。
プラグインを構成する前に、環境が次の要件を満たしていることを確認します。
このプラグインは、Microsoft Azure と Amazon AWS 環境でのみサポートされます。
サポート対象バージョンの Microsoft SQL Server が Windows インスタンスにインストールされています。
システム要件への準拠を参照してください。
保護する SQL Server インスタンスがシステムドライブ以外のドライブで実行されている必要があります。
CloudPoint は、マウントポイントにインストールされている SQL Server インスタンスもサポートしません。
CloudPoint は、Microsoft VSS (ボリュームシャドウコピーサービス) を使用します。
シャドウコピーをデータベースが存在するドライブと同じドライブ (元のドライブ) に保存するように VSS を構成していることを確認します。
元のドライブのシャドウコピーを格納するための VSS の構成を参照してください。
メモ:
CloudPoint では、先頭または末尾に空白または印字不可能な文字を含む SQL データベースの検出、スナップショット、およびリストア操作はサポートされません。これは、VSS ライターがそのようなデータベースに対してエラー状態になるためです。詳しくは次を参照してください。