Veritas InfoScale™ 7.4 リリースノート - Linux
- 概要
- 必要条件
- 7.4 で導入された変更点
- 修正済みの問題
- 制限事項
- 仮想化ソフトウェアの制限事項
- Storage Foundation ソフトウェアの制限事項
- Dynamic Multi-Pathing ソフトウェアの制限事項
- Veritas Volume Manager ソフトウェアの制限事項
- Veritas File System ソフトウェアの制限事項
- SmartIO ソフトウェアの制限事項
- レプリケーションソフトウェアの制限事項
- Cluster Server のソフトウェアの制限事項
- 付属エージェントに関する制限事項
- VCS エンジンに関する制限事項
- Veritas クラスタ設定ウィザードの制限事項
- VCS データベースエージェントに関する制限事項
- Cluster Manager(Java コンソール)の制限事項
- LLT に関する制限事項
- I/O フェンシングに関する制限事項
- 付属エージェントに関する制限事項
- Storage Foundation Cluster File System High Availability ソフトウェアの制限事項
- Storage Foundation for Oracle RAC ソフトウェアの制限事項
- SFDB(Storage Foundation for Databases)ツールのソフトウェアの制限事項
- Storage Foundation for Sybase ASE CE のソフトウェアの制限事項
- 既知の問題
- インストールおよびアップグレードに関する問題
- Storage Foundation に関する既知の問題
- Dynamic Multi-Pathing の既知の問題
- Veritas Volume Manager に関連する既知の問題
- 仮想化の既知の問題
- Veritas File System の既知の問題
- レプリケーションの既知の問題
- Cluster Server の既知の問題
- VCS の操作上の問題
- VCS エンジンに関する問題
- 付属エージェントに関する問題
- VCS データベースエージェントに関する問題
- エージェントフレームワークに関する問題
- Cluster Server agents for Volume Replicator の既知の問題
- IMF(Intelligent Monitoring Framework)に関する問題
- グローバルクラスタに関する問題
- Cluster Manager(Java コンソール)に関連する問題
- VCS クラスタ設定ウィザードの問題
- LLT の既知の問題
- I/O フェンシングの既知の問題
- VCS の操作上の問題
- Storage Foundation and High Availability の既知の問題
- Storage Foundation Cluster File System High Availability の既知の問題
- Storage Foundation for Oracle RAC の既知の問題
- Oracle RAC の既知の問題
- Storage Foundation Oracle RAC の問題
- Storage Foundation for Databases (SFDB)ツールの既知の問題
- Storage Foundation for Sybase ASE CE の既知の問題
- アプリケーション分離機能の既知の問題
- クラウド配備の既知の問題
- Amazon Web Services クラウド環境の Veritas InfoScale Storage に関する問題
- インストールおよびアップグレードに関する問題
IPv6 とデュアルスタックのネットワーク構成をサポートするために導入された変更
このリリースは、InfoScale 製品スイート全体でピュア IPv4、ピュア IPv6、デュアルスタック構成をサポートしています。デュアルスタック構成では、IPv6 はデフォルトでは通信チャネルとして使用されます。
メモ:
InfoScale 7.4 は、基盤となるオペレーティングシステム、データベース、ネットワークハードウェアが IPv6 をサポートしている場合にのみ、IPv6 をサポートしています。
Veritas 製品インストーラの[System Selection]パネルで、IPv6 アドレスを指定できます。ピュア IPv6 環境では、ホスト名を指定してシステムを識別することもできます。IPv6 アドレスを指定する場合は、必ずユニキャスト形式を使用してください。
現在の設定を IPv6 またはデュアルスタックにアップグレードするときは、次の操作を実行する必要があります。
アップグレード処理を開始する前に、手動で IPv6 サポートを有効にして IPv6 アドレスを設定します。IPv6 アドレスは、ピアノードから到達可能である必要があります。
依存関係が正常に処理されるように、推奨される順序で InfoScale のコンポーネントを移行します。
次の表は、IPv6 またはデュアルスタックへの移行がサポートされるコンポーネントの一覧と、InfoScale 7.4 が各コンポーネントに提供する拡張機能を示しています。
表: IPv6 またはデュアルスタックのサポートに移行できるコンポーネント
コンポーネント |
拡張機能 |
---|---|
LLT |
TCP 経由で LLT を設定するときは、IPv4 または IPv6 のいずれかを使用して、TCP リンクを 1 つだけ作成できます。他の LLT リンクは、TCP 以外のリンクにする必要があります。したがって TCP リンクを IPv6 に移行しても、TCP 以外のリンクは引き続き稼働させることができます。 詳しくは、『Cluster Server 設定およびアップグレードガイド - Linux』を参照してください。 |
CP サーバー |
詳しくは、『Cluster Server 管理者ガイド - Linux』を参照してください。 |
Steward |
Steward プロセスをホストするシステムで IPv4 と IPv6 を有効にして、デュアルスタック構成で Steward を設定できます。 Steward サーバーの IP アドレスに、Steward 属性の値を設定します。クラスタノードの IP 設定に応じて、IPv4 または IPv6 アドレスを指定できます。 詳しくは、『Veritas InfoScale ディザスタリカバリ実装ガイド - Linux』を参照してください。 |
[エージェント(Agents)] |
詳しくは、『Cluster Server 付属エージェントリファレンスガイド - Linux』を参照してください。 |
グローバルクラスタオプション(GCO) と WAC (Wide Area Connector) |
IPv6 を介したクラスタ全体の広域コネクタ間でセキュアな通信のために信頼を確立するとき、vcasat setuptrust の IP アドレスを角カッコに入れて指定する必要があります。 詳しくは、『Cluster Server 管理者ガイド - Linux』を参照してください。 |
VFR(File Replicator) |
詳しくは、『Veritas InfoScale レプリケーション管理者ガイド - Linux』を参照してください。 |
CNFS |
クラスタ化された NFS を管理する場合は、ピュア IPv6 またはデュアルスタック構成の VCS に対して IPv6 仮想 IP アドレスを追加または削除できます。 詳しくは、『Storage Foundation Cluster File System High Availability 管理者ガイド - Linux』を参照してください。 |
CIFS |
詳しくは、『Storage Foundation Cluster File System High Availability 管理者ガイド - Linux』を参照してください。 |
Volume Replicator (VVR) |
デュアルスタック構成をサポートするように、VVR を配備、移行できます。IP ファミリーに基づき、さまざまなレプリケーション設定を作成できます。同じファミリーの IP アドレス間で通信が発生します。これらの設定は、IP アドレスとホスト名でサポートされます。 詳しくは、『Veritas InfoScale レプリケーション管理者ガイド - Linux』を参照してください。 |
メモ:
この表は、IPv6 またはデュアルスタックをサポートするために移行すべき順序で、コンポーネントの一覧を示しています。コンポーネント間の依存関係を解決できるように、この順序に従ってください。
Azure での InfoScale の配備は、次の制限により IPv6 をサポートしません。
IPv4 アドレスで設定されている既存の仮想マシン (VM) は IPv6 アドレスを使用できません。新しい VM を配備し、IPv6 アドレスを設定する必要があります。
パブリック IPv6 アドレスを VM に割り当てることはできません。
IPv6 アドレスが設定された VM を Azure クラウドサービスのメンバーにすることはできません。ただし、それぞれの IPv4 アドレスを介して相互に通信することはできます。