Veritas Access 7.3 インストールガイド
- Veritas Access の概要
- Veritas Access のライセンス
- システム要件
- システム要件
- Linux の必要条件
- Linux の必要条件
- ネットワークとファイアウォールの要件
- Veritas Access をインストールする準備
- VMware ESXi での Veritas Access インストール用の仮想マシンの配備
- クラスタのインストールと設定
- 応答ファイルを使用した Veritas Access のインストールと設定の自動化
- クラスタのノードの表示と追加
- Veritas Access のアップグレード
- ローリングアップグレードを使用した Veritas Access のアップグレード
- Veritas Access のアンインストール
- 付録 A. インストールの参考情報
- 付録 B. 通信用のセキュアシェルの設定
Veritas Access について
Veritas Access は、市販のハードウェアで動作する非構造化データ用のソフトウェア定義のスケールアウト型ネットワーク接続ストレージ (NAS) ソリューションです。Veritas Access は、ポリシーに基づいて、耐性、マルチプロトコルアクセス、パブリッククラウドまたはプライベートクラウドへのデータの移動を実現します。
次のいずれかの方法で Veritas Access を使用できます。
表: Veritas Access を使用するためのインターフェース
インターフェース |
説明 |
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GUI |
ストレージを管理するための操作を集約したダッシュボードです。 詳しくは、GUI とオンラインヘルプを参照してください。 |
RESTful API |
Veritas Access クラスタに対してストレージ管理コマンドを実行するスクリプトを使用して、自動化を実現します。 詳しくは、『Veritas Access RESTful API ガイド』を参照してください。 |
コマンドラインインターフェース (CLI または CLISH) |
クラスタ全体で 1 つの管理ポイントです。 詳しくは、マニュアルページを参照してください。 |
表: Veritas Access の主な機能 では、Veritas Access の機能について説明します。
表: Veritas Access の主な機能
機能 |
説明 |
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マルチプロトコルアクセス |
Veritas Access は次のプロトコルをサポートしています。
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Enterprise Vault Archiving 用 WORM ストレージ |
Veritas Access は、Enterprise Vault によるアーカイブのプライマリ WORM ストレージとして設定できます。 Veritas Access 7.3 は、Enterprise Vault 12.1 の CIFS プライマリ WORM ストレージとして認定されています。 詳しくは、『Veritas Access Enterprise Vault ソリューションガイド』を参照してください。 |
Enterprise Vault Archiving 用パーティション安全通知 (PSN) ファイルの作成 |
パーティション安全通知 (PSN) ファイルは、リモートサイトでパーティションのバックアップが正常に完了した後、ソースパーティションで作成されます。 詳しくは、『Veritas Access Enterprise Vault ソリューションガイド』を参照してください。 |
IOPS の最大設定を使用するアプリケーションの I/O 作業負荷の管理 |
MAXIOPS 制限は、ファイルシステムの基礎となるストレージによって 1 秒間に処理される I/O の最大数を決定します。 ???を参照してください。 |
FSS (Flexible Storage Sharing) |
ローカルストレージをクラスタ全体でネットワーク共有します。 ???を参照してください。 |
スケールアウトファイルシステム |
スケールアウトファイルシステムには、次の機能が用意されています。
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スケールアウトファイルシステムの階層としてのクラウド |
Veritas Access は、スケールアウトファイルシステムにストレージ階層としてクラウドサービスを追加するサポートを提供します。ファイル名のパターン、ファイルの最終アクセス日と更新日に基づいて、階層間のデータを移動できます。階層間でデータを定期的に移動するには、スケジュール設定されたポリシーを使用します。 Veritas Access は、自動化ポリシーに基づいて、データをオンプレミス層から Amazon S3、Amazon Glacier、Amazon Web Services (AWS)、GovCloud (米国)、Azure、Google Cloud、Alibaba、Veritas Access S3、その他の S3 互換のストレージプロバイダに移動します。また、Amazon Glacier にアーカイブ化されたデータも取得できます。 ???を参照してください。 ???を参照してください。 |
SmartIO |
Veritas Access は、Veritas Access ファイルシステムで実行するアプリケーション用にソリッドステートドライブ (SSD) の読み取りとライトバックの両方のキャッシュをサポートします。 ???を参照してください。 |
SmartTier |
Veritas Access に組み込まれた SmartTier 機能は、低コストのストレージにデータを移動することでストレージのコストを削減できます。また、Veritas Access のストレージ階層化により、異なるドライブアーキテクチャとオンプレミスの間のデータも簡単に移動できます。 ???を参照してください。 |
スナップショット |
Veritas Access は、データ破損の回復用にスナップショットをサポートします。ファイルまたはファイルシステム全体が削除されたり、壊れたりした場合、壊れていない最新のスナップショットと置き換えられます。 ???を参照してください。 |
重複排除 |
ファイルシステムでポストプロセスの重複排除を定期的に実行して、継続的な費用をかけずに重複データを排除できます。 ???を参照してください。 |
圧縮 |
ファイルのアクセシビリティを維持し、アプリケーションに対して透過的に圧縮する一方で、ファイルを圧縮して使用領域を削減できます。圧縮ファイルは、圧縮されていないファイルとほぼ同様に見え、動作も同様です。圧縮ファイルの名前は同じで、圧縮されていないファイルと同様に読み込みと書き込みを行えます。 ???を参照してください。 |
NetBackup の統合 |
NetBackup のマスターサーバーまたはメディアサーバーに対してファイルシステムをバックアップするために組み込まれた NetBackup クライアントです。データがバックアップされたら、ストレージ管理者は、Veritas Access から不要なデータを削除して、他のデータ用にプライマリストレージを解放できます。 ???を参照してください。 |
OpenDedup との統合 |
長期データ保持用にデータをオンプレミスまたはクラウドストレージに重複排除するための OpenDedup との統合です。 詳しくは、『Veritas Access NetBackup ソリューションガイド』を参照してください。 |
OpenStack プラグイン |
OpenStack との統合:
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割り当て |
ファイルシステム、ユーザー、ハードの割り当てを設定するためのサポートです。 ???を参照してください。 |
レプリケーション |
IP ネットワーク上のデータの定期的なレプリケーションです。 ???を参照してください。 詳しくは、replication(1) のマニュアルページを参照してください。 IP ネットワーク経由のデータの同期レプリケーション ???を参照してください。 詳しくは、sync(1) のマニュアルページを参照してください。 |
LDAP、NIS、AD のサポート |
Veritas Access は、ユーザー認証に Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) を使用します。
???を参照してください。 |
パーティションディレクトリ |
パーティション化されたディレクトリをサポートすることで、ディレクトリのエントリがさまざまなハッシュディレクトリに再分散されます。これらのハッシュディレクトリは、ユーザーまたはオペレーティングシステムの名前空間ビューで表示されません。新規作成、削除、またはルックアップごとに、この機能は、それぞれのハッシュディレクトリをルックアップし、そのディレクトリで処理を実行します。これにより、親ディレクトリのノードとその他のハッシュディレクトリに自由にアクセスできるため、ファイルシステムのパフォーマンスが大幅に向上します。 デフォルトでは、この機能は無効です。この機能を有効にするには、storage_fs(1) のマニュアルページを参照してください。 |
分離ストレージプール |
独自の設定を持つ分離ストレージプールを作成できます。分離ストレージプールは、主要なストレージプールのすべての設定ディスクが失敗しても、プールが関連するメタデータを失わないようにします。 ???を参照してください。 |
パフォーマンスとチューニング |
次の作業負荷に対して作業負荷に応じたチューニング:
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