NetBackup™ リリースノート

Last Published:
Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (10.4)
  1. NetBackup 10.4 について
    1.  
      NetBackup 10.4 のリリースについて
    2.  
      NetBackup の最新情報について
    3.  
      NetBackup サードパーティの法的通知について
  2. 新機能、拡張機能および変更
    1.  
      NetBackup の新しい拡張と変更について
    2. NetBackup 10.4 の新機能、変更点、拡張機能
      1.  
        Veritas 用語の変更点
      2.  
        NetBackup 10.4 の RESTful API
      3.  
        NetBackup Web UI でのポリシーによるクライアント側の重複排除制御
      4.  
        NetBackup Web UI でのダッシュボードの変更
      5.  
        マルウェアスキャンの改善点
      6.  
        多要素認証の機能強化
      7.  
        異常検出の拡張機能
      8.  
        マルチパーソン認証の拡張機能
      9.  
        OCSF 形式の監査イベントに対する NetBackup のサポート
      10.  
        NetBackup Replication Director のサポート終了 (EOSL) と後継の NetBackup Snapshot Manager (NBSM)
      11.  
        NetBackup 10.4 のサポートの追加および変更点
      12.  
        Red Hat Enterprise Linux 7 のサポート廃止
      13.  
        Red Hat Enterprise Linux 8 マシンの CIS レベル 2 v2 ベンチマークのサポート
      14.  
        将来のリリースで廃止される予定のいくつかのシャットダウンコマンド
      15.  
        NetBackup 10.4 以降のインストールとアップグレードに関する Windows コンパイラとセキュリティの要件
      16.  
        廃止予定のクラウドリカバリサーバーを伴うイメージ共有を設定するスクリプト
      17.  
        AWS クラウド環境で仮想マシンを作成するために使用される AMI
      18.  
        アップグレードされたコンテナ化サービス
      19.  
        クラウド作業負荷のための Oracle Cloud Infrastructure のサポート
      20.  
        VMware vSAN Express Storage Architecture (ESA) のサポート
      21.  
        NetBackup Web UI での VMware ポリシーを使用した vApp の参照機能
      22.  
        NetBackup Web UI での NetBackup for VMware の新機能
      23.  
        XFS フォーマット済みボリュームと LVM2 シンプールボリュームのサポート
      24.  
        NetBackup for Microsoft SQL Server の新機能および変更点
      25.  
        NetBackup for Oracle の新機能および変更点
      26.  
        マルウェアスキャンのための Kubernetes 作業負荷の種類のサポート
      27.  
        プライマリサーバーとメディアサーバーに対するパッチ適用メカニズム
      28.  
        Dynamic NAS (D-NAS) の新機能
  3. 操作上の注意事項
    1.  
      NetBackup 10.4 の操作上の注意事項について
    2. NetBackup のインストールとアップグレードの操作上の注意事項
      1.  
        Windows で NetBackup 10.4 のアップグレードが失敗した場合に以前のログフォルダ構造に戻す
      2.  
        ネイティブインストールの要件
      3.  
        NetBackup サーバーで RFC 1123 と RFC 952 に準拠したホスト名を使用する必要がある
      4.  
        HP-UX Itanium vPars SRP のコンテナのサポートについて
    3. NetBackup の管理と一般的な操作上の注意事項
      1.  
        データベースへのアップデートコマンド
      2.  
        一部の作業負荷環境におけるアップグレード前のジョブデータベースのサイズの削減
      3.  
        Replication Director を使用するポリシーがエラーコード 4224 で失敗する
      4.  
        NetBackup マルウェアユーティリティから応答を取得できない
    4. NetBackup 管理インターフェースの操作上の注意事項
      1.  
        [カタログ (Catalog)]領域で列を追加または削除する際に NetBackup Web UI で遅延が発生する
      2.  
        NetBackup 管理コンソールの X フォワーディングで断続的に問題が発生する
      3.  
        Solaris 10 Update 2 以降がインストールされている Solaris SPARC 64 ビットシステムで簡体中国語 UTF-8 ロケールを使用すると、NetBackup 管理コンソールでエラーが発生する
    5. NetBackup Bare Metal Restore の操作上の注意事項
      1.  
        PIT リストア後[ホスト ID が存在しません (The host ID does not exist)]というエラーが表示される
      2.  
        Linux クライアントでの BMR リストア後に NetBackup サービスが自動的に起動しないことがある
    6. NetBackup クラウドオブジェクトストアの作業負荷の操作上の注意事項
      1.  
        NetBackup バージョン 10.4 の AIR (自動イメージレプリケーション) では NetBackup 10.2 以降が必要
      2.  
        Azure で、古いポリシーが新しいバックアップホストで更新されるとバックアップが失敗する
      3.  
        レプリケートされたバックアップを古い NetBackup バージョンにリストアできない
      4.  
        Ceph 上の既存のクラウドオブジェクトストアアカウントの認証方法の変更が失敗することがある
      5.  
        Red Hat Ceph では Assume ロールのクレデンシャル形式がサポートされない
    7. NetBackup Snapshot Manager (以前の NetBackup CloudPoint)
      1.  
        AWS マーケットプレース AMI から作成されたインスタンスでインデックス付けがサポートされない
      2.  
        ストレージアレイの証明書の検証
    8. NetBackup データベースとアプリケーションエージェントの操作上の注意事項
      1. NetBackup for Microsoft SQL Server の操作上の注意事項
        1.  
          T-SQL スナップショットを使用する VMware バックアップがエラーコード 114 で失敗する
        2.  
          読み取り不可能なセカンダリで SQL Server ファイルグループのバックアップがサポートされない
    9. NetBackup NAS の操作上の注意事項
      1.  
        ファイルパスの親ディレクトリが NDMP 増分イメージに存在しないことがある
      2.  
        RD ストレージユニットがレプリケーションターゲットとして一覧表示されない
    10. NetBackup for OpenStack の操作上の注意事項
      1.  
        NetBackup OpenStack 10.4 からの NetBackup for OpenStack Appliance の再初期化機能の削除
      2.  
        バックアップからのボリュームの除外が NetBackup for OpenStack 10.4 ではサポートされない
      3.  
        NetBackup for OpenStack 10.4 は古いバージョンのポリシーのみをインポートする
      4.  
        haproxy 接続で NetBackup for OpenStack Datamover API (NBOSDMAPI) サービスがタイムアウトする
      5.  
        増分バックアップのインスタンスボリュームをマウントできない
      6.  
        リカバリポイントがある保護を削除すると、エラーメッセージとともに成功メッセージが表示される
      7.  
        リストアされた VM に空のメタデータ config_drive が接続される
      8.  
        SSL 対応 Keystone URL に対して安全でない方法での操作が許可されない
      9.  
        OpenStack プロジェクトが削除されると NetBackup for OpenStack 10.4 でポリシーのインポートが機能しない
    11. NetBackup の国際化と日本語化の操作に関する注意事項
      1.  
        データベースおよびアプリケーションエージェントでのローカライズ環境のサポート
      2.  
        特定の NetBackup ユーザー定義の文字列には非 US ASCII 文字を含めないようにする
  4. 付録 A. NetBackup ユーザーの SORT について
    1.  
      Veritas Services and Operations Readiness Tools について
  5. 付録 B. NetBackup のインストール要件
    1.  
      NetBackup のインストール要件について
    2.  
      NetBackup に必要なオペレーティングシステムパッチと更新
    3.  
      NetBackup 10.4 のバイナリサイズ
  6. 付録 C. NetBackup の互換性の要件
    1.  
      NetBackup のバージョン間の互換性について
    2.  
      NetBackup の互換性リストと情報について
    3.  
      NetBackup の End-of-Life のお知らせについて
  7. 付録 D. 他のNetBackup マニュアルおよび関連マニュアル
    1.  
      NetBackup の関連マニュアルについて

NetBackup 10.4 の RESTful API

NetBackup 10.4 は、更新された RESTful アプリケーションプログラミングインターフェース (API) と新しい RESTful API の両方を備えています。これらの API は、REST (Representational State Transfer) アーキテクチャで構築されています。これらは、ご使用の環境で NetBackup を構成および管理できる Web サービスベースのインターフェースを提供します。

API のマニュアル

NetBackup API のマニュアルは、SORT とプライマリサーバーにあります。「はじめに」のセクションで、該当するバージョンのトピックと新機能のトピックを参照してください。

  • SORT の場合:

    NetBackup API のマニュアルは、SORT で入手できます。

    [HOME]、[ナレッジベース (KNOWLEDGE BASE)]、[文書 (Documents)]、[製品バージョン (Product Version)] 10.4

    [API リファレンス (API Reference)]の下を参照します。『はじめに』のマニュアルには、NetBackup API の使用に関する背景情報が記載されています。API YAML ファイルも参照できますが、実用的ではありません。SORT 上のマニュアルからは API をテストできません。

  • プライマリサーバーの場合:

    API は、プライマリサーバー上の YAML ファイルに格納されています。

    https://<primary_server>/api-docs/index.html

    API は Swagger 形式で記述されています。この形式では、コードを確認し、API の実際の呼び出しを実行して機能をテストできます。Swagger API を使用するには、プライマリサーバーと API にアクセスするための適切なセキュリティ権限が必要です。

    注意:

    Veritas は、開発環境でのみ API をテストすることをお勧めします。Swagger ファイルから実際の API の呼び出しを実行できるため、本番環境では API をテストしないでください。

新しい API

NetBackup 10.4 には、次の機能強化された API が新たに導入されました。

  • ロボット:

    • ロボットを削除します。

    • ロボットを更新します。

    • ロボット名に基づいてロボットの詳細を取得します。

    • 構成済みのロボットについて、一意のデバイスホストのリストを取得します。

  • ロボットインベントリ:

    • ロボットの内容を取得します。

    • バーコード規則のリストを取得します。

    • Media Manager サーバーに新しいバーコード規則を作成します。

    • 指定したバーコード規則を更新します。

    • 指定したバーコード規則を削除します。

    • メディアサーバーのメディア ID 生成規則のリストを取得します。

    • メディアサーバーのメディア ID 生成規則のリストを設定します。

    • メディアサーバーのメディア ID 接頭辞のリストを取得します。

    • メディアサーバーのメディア ID 接頭辞のリストを設定します。

    • ロボットボリュームの構成を管理します。

    • 指定したロボット形式について、メディア形式のマッピングを取得します。

  • テープメディアボリューム:

    • テープメディアボリュームのリストを取得します。

    • テープメディアボリュームを作成します。

    • テープメディアボリュームの詳細を取得します。

    • ボリュームでクイック消去または完全消去を実行します。

    • ボリュームに対してラベル付け操作を実行します。

    • 外部のメディア形式のリストを取得します。

    • 1 つ以上のテープボリュームのバーコードを再スキャンして更新します。

    • ロボット間でボリュームを移動します。

    • 1 つ以上のテープボリュームを更新します。

    • 1 つ以上のテープボリュームを削除します。

    • ロボットから 1 つ以上のテープメディアボリュームを取り出します。

  • テープメディアボリュームグループ:

    • テープボリュームグループのリストを取得します。

    • テープボリュームグループの詳細を取得します。

    • テープボリュームグループを更新します。

    • テープボリュームグループを削除します。

  • ボリュームプール:

    • 新しいテープボリュームプールを作成します。

    • ID に基づいてボリュームプールの詳細を取得します。

    • ボリュームプールを更新します。

    • 1 つ以上のボリュームプールを削除します。

  • テープメディアの所有者:

    • メディア所有者名のリストを取得します。

  • メディアの設定:

    • 関連付けられた EMM サーバー設定を取得します。

    • 関連付けられた EMM サーバー設定を更新します。

  • ストレージデバイス:

    • ストレージユニットの構成に使用されるテープロボットとスタンドアロンドライブを取得します。

  • マルウェア:

    • 指定した ID の失敗またはキャンセルされたスキャン結果を削除します。

    • マルウェアスキャンの構成を検証します。

  • 異常:

    • ポリシーとクライアントのフィードバックパラメータを更新します。

  • ファイルハッシュの検索:

    • ファイルハッシュに基づいてファイルを検索します。

  • 多要素認証:

    • 既存の多要素認証インフラストラクチャの適応性が拡張されました。

バージョン化された API

これらは、最新の変更のために NetBackup 10.4 でバージョン化された API です。適切なバージョンを指定することで、これらの API の以前のバージョンも引き続きサポートされます。詳しくは、SORT の API リファレンスのバージョン管理に関するセクションを参照してください。

  • Get tape-volume-pools API:

    GET /storage/tape-volume-pools は、「policyType」でのフィルタ処理をサポートしなくなりました。

  • プライマリサーバー API との信頼の確立:

    「POST /config/servers/trusted-master-servers」

    クレデンシャルベースの信頼のためのリクエストペイロードには、バージョン 11.0 以降の追加の「remotePrimaryAuthMode」フィールドが 1 つ必要です。

    API v10.0 の例:

    "trustedMasterServerName": "String",
    "authenticationType": "CREDENTIAL",
    "userName": "String",
    "password": "String",
    "fingerprint": "String"

    API v11.0 の例:

    "trustedMasterServerName": "String",
    "authenticationType": "CREDENTIAL",
    "userName": "String",
    "password": "String",
    "fingerprint": "String",
    "remotePrimaryAuthMode":"String"
  • スキャンホスト API の追加:

    「POST /malware/scan-hosts」の新しい必須パラメータ。「mediaServerName」がペイロードに追加されました。このペイロードは、追加前のスキャンホストの検証に使用されます。

    API v10.0 の例:

    {
      "data": {
        "type": "createScanHost",
        "attributes": {
          "hostName": "scanhost.example.com",
          "maxNoOfParallelScans": 0,
          "state": "ACTIVE",
          "scanHostCredentialName": "sample_creds"
        },
        "relationships": {
          "malwareTool": {
            "data": {
              "type": "malwareTool",
              "id": "1"
            }
          },
          "scanHostPool": {
            "data": {
              "type": "scanHostPool",
              "id": "2"
            }
          }
        }
      }
    }

    API v11.0 の例:

    {
      "data": {
        "type": "createScanHost",
        "attributes": {
          "hostName": "scanhost.example.com",
          "maxNoOfParallelScans": 0,
          "state": "ACTIVE",
          "scanHostCredentialName": "sample_creds",
          "mediaServerName": "mediaserver.example.com"
        },
        "relationships": {
          "malwareTool": {
            "data": {
              "type": "malwareTool",
              "id": "1"
            }
          },
          "scanHostPool": {
            "data": {
              "type": "scanHostPool",
              "id": "2"
            }
          }
        }
      }
    }