Veritas NetBackup™ セキュリティおよび暗号化ガイド

NetBackup では、次の種類のアクセス制御を提供しています。

• NetBackup 管理コンソール (デフォルト)。

  アクセス制御は、NetBackup 管理コンソールに制限されます。(バックアップ、アーカイブ、およびリストアクライアント、NetBackup MS SQL Client などのインターフェースは影響を受けません。)root 以外または管理者以外のユーザーは、NetBackup 管理コンソールにアクセスできます。アクセス制御はビューベースで、役割ベースではありません。auth.conf は、ユーザーがアクセスできる NetBackup アプリケーションを定義します。CLI を使用して NetBackup 操作を実行するには、ユーザーは root ユーザーまたは管理者である必要があります。

  NetBackup 管理コンソールでのアクセス制御について詳しくは、『NetBackup 管理者ガイド Vol.1』を参照してください。

• 拡張監査

  この機能では、root 以外のユーザーや管理者以外のユーザーが、コマンドラインインターフェースまたは NetBackup 管理コンソールを使ってすべての NetBackup 操作を実行できます。ユーザーは、すべて操作を実行できるか、まったくできないかのいずれかになります。この機能では、役割に基づくアクセス制御は提供されません。

  拡張監査についてを参照してください。

• NetBackup アクセス制御 (NBAC)

  NBAC は、NetBackup で提供されている、役割に基づくアクセス制御です。以下を行う場合に、マスターサーバー、メディアサーバーおよびクライアントのアクセス制御を提供します。

  • 1 つのアプリケーションに対して複数レベルの管理者権限を使う場合。バックアップアプリケーションは、オペレータ (ジョブの監視)、または管理者 (NetBackup 認可オブジェクトに対するアクセス、設定、使用を実行するための完全権限を有する) を持つことができます。また、アクセス制御のみ設定できるセキュリティ管理者を持つこともできます。

  • システム管理に root 権限または管理者権限が必須とならないように管理者を分離する場合。システムに対する管理者と、アプリケーションに対する管理者を分離できます。

    NetBackup アクセス制御 (NBAC) の使用についてを参照してください。