Veritas NetBackup™ for Enterprise Vault™ Agent 管理者ガイド
- NetBackup Enterprise Vault の概要
- NetBackup Enterprise Vault Agent のインストール要件について
- 構成
- Enterprise Vault によってバックアッププロバイダに提供される機能について
- Enterprise Vault のバックアップの実行
- Enterprise Vault のリストアの実行
- Enterprise Vault SQL データベースのリストアについて
- ディザスタリカバリ
- Enterprise Vault Agent による EV 7.5、8.0 以降のサポート
- Enterprise Vault 8.0 以降のバージョンのポリシーの構成
- Enterprise Vault 10.0 のバックアップに関する注意事項
- Enterprise Vault Agent のバックアップについて
- Enterprise Vault Agent のリストアについて
- Enterprise Vault Agent の機能と EV 7.5 以降のサポート
- トラブルシューティング
- 付録 A. NetBackup Enterprise Vault Migrator
- EV オンラインヘルプ
VSS ベースのスナップショットの構成について
Enterprise Vault Agent は VSS コピーオンライトスナップショットをサポートしますが、ユーザーがこれを構成することはできません。 Enterprise Vault のポリシー形式では、スナップショットが特定の条件下で実行されるように自動化されているため、[スナップショットバックアップを実行する (Perform snapshot backups)]チェックボックスは無効になります。
Enterprise Vault Agent は次の場合にスナップショットのしくみを使います。
完全スケジュールを使った Enterprise Vault SQL データベースのバックアップ。
Enterprise Vault のファイルシステムの 非 UNC (Universal Naming Convention) の場所のデータバックアップ。
表: スナップショットが使われる条件 はスナップショットがいつ使われるか説明します。
表: スナップショットが使われる条件
データ形式 | スケジュール形式 | スナップショットは使われますか? |
---|---|---|
Enterprise Vault SQL データベース | FULL | はい |
Enterprise Vault SQL データベース | 増分 | いいえ |
Enterprise Vault のファイルシステムのデータは UNC パスとして表示されます (例: \\server\share\data_path) | 任意 (Any) | いいえ |
Enterprise Vault のファイルシステムのデータは非UNC パスとして表示されます | 任意 (Any) | はい |
次のリストには、VSS ベースのスナップショットの構成に関連する追加の注意事項が含まれます。
Enterprise Vault Agent は、VSS ベースのスナップショットを内部的に使用します。したがって、Enterprise Vault データがあるすべてのドライブには、VSS スナップショットを作成するために十分な空き容量が必要です。スナップショットは、選択したドライブの空き容量が不十分なら失敗する可能性があります。
NetBackup 7.1 以降では、Enterprise Vault Agent は、スナップショットジョブごとにできる限り多くのスナップショットを作成するように試みます。単一のスナップショットジョブ中に作成可能なスナップショットの最大数は 64 です。これはデフォルト値でもあります。単一のスナップショットジョブ中に作成可能なスナップショットの最大数を調整することによって、この値を下げることができます。DWORD レジストリ値 MaxSnapshotPerJob は、スナップショットの最大数を制御します。このレジストリ値は、レジストリキー Software\VERITAS\NetBackup\CurrentVersion\Agents\EnterpriseVault\ の下にあります。 MaxSnapshotPerJob 値のデフォルトは、スナップショットジョブあたり 64 のスナップショットです。