Enterprise Vault™ アップグレードの手順
- このマニュアルについて
- 開始する前に
- アップグレードする場合の注意事項
- Enterprise Vault サーバーへの Outlook のインストール
- アイテムに保持期間を適用する場合の一貫性の向上
- システムのアップグレード手順
- Enterprise Vault サーバーの準備
- 単一サーバー: Enterprise Vault サーバーソフトウェアのアップグレード
- 複数サーバー: Enterprise Vault サーバーソフトウェアのアップグレード
- Veritas Cluster Server: Enterprise Vault サーバーソフトウェアのアップグレード
- Windows Server フェールオーバークラスタリング: Enterprise Vault サーバーソフトウェアのアップグレード
- スタンドアロン管理コンソールのアップグレード
- Enterprise Vault Reporting のアップグレード
- MOM と SCOM のアップグレード
- Exchange Server フォームのアップグレード
- Domino メールボックスアーカイブのアップグレード
- FSA エージェントのアップグレード
- Enterprise Vault Office Mail App のアップグレード
- SharePoint Server コンポーネントのアップグレード
- SMTP アーカイブのアップグレード
- SMTP ジャーナルの種類の設定の確認
- Enterprise Vault Search を使うように Enterprise Vault サイトをアップグレード
- Enterprise Vault による検索用のプロビジョニンググループの設定
- Enterprise Vault Search に対するユーザーのブラウザの構成
- Enterprise Vault 検索モバイル版の設定
- Enterprise Vault API アプリケーションのアップグレード
Enterprise Vault データベースのアップグレード
対象のサーバー上で Enterprise Vault サービスを開始する前に、Enterprise Vault データベースをアップグレードする必要があります。
メモ:
Enterprise Vault データベースをバージョン 14.2 にアップグレードした後、すべての既存のインデックスの場所は、新しいインデックスの追加のために閉じられます。新しい Elasticsearch インデックスを格納するには、新しいインデックスの場所を設定する必要があります。Enterprise Vault Indexing Service は新しいインデックスの場所が設定されるまで開始されません。
Enterprise Vault には Start-EVDatabaseUpgrade という PowerShell cmdlet が用意されています。この cmdlet を使ってすべての Enterprise Vault データベースをアップグレードできます。
ディレクトリデータベースのスキーマのアップグレードには、主にログファイルの増加のために SQL Server のコンピュータに追加のディスク領域が必要です。アップグレードの後でルーチンのデータベース保守によってこの追加のディスク容量のほとんどを再生することができます。
アップグレードに必要な空き容量はデータベースが使う復旧モデルで決まります。
表: ディレクトリデータベースのアップグレードに必要な空き容量 は、追加の空き容量の必要条件を示します。
表: ディレクトリデータベースのアップグレードに必要な空き容量
ディレクトリデータベースの復旧モデル |
データベースのトランザクションログファイルを保持するボリュームに必要な追加の空き容量 |
---|---|
単純または一括ログ |
ディレクトリデータベースのデータファイルの合計サイズの 2 倍 |
完全 |
ディレクトリデータベースのデータファイルの合計サイズの 4 倍 |
メモ:
Enterprise Vault はこの追加の空き容量が利用できない場合、アップグレードを続行できません。
これらの推定の空き容量の必要条件は、アップグレードの前にデータベースをバックアップするときに推奨の保守アクティビティを実行するという想定に基づいています。
アップグレードされた Enterprise Vault データベースのバックアップを参照してください。
サイズの大きなディレクトリデータベースのアップグレードは、完了までに時間がかかることがあります。アップグレードの時間は、データベースのサイズ、データベースの復旧モデル、アップグレードパス、利用可能なリソースによって異なります。
Enterprise Vault のデータベースをアップグレードする方法
- 対象の Enterprise Vault サーバーに Vault サービスアカウントを使ってログインします。
- Enterprise Vault 管理シェルを実行します。
- Enterprise Vault 管理シェルで、次のコマンドを実行します。
Start-EVDatabaseUpgrade
詳しい出力を表示する場合は Start-EVDatabaseUpgrade -verbose を実行することもできます。
- Start-EVDatabaseUpgrade が終了するまで待機して、すべてのデータベースのアップグレードを完了します。
アップグレードが完了したら、アップグレードレポートでエラーを確認できます。
Start-EVDatabaseUpgrade は Enterprise Vault インストールフォルダ (たとえば、C:\Program Files (x86)\Enterprise Vault
) の Reports\DBUpgrade
サブフォルダにレポートを作成します。