Enterprise Vault™ Domino サーバーアーカイブの設定
- このマニュアルについて
- Domino メールボックスアーカイブの設定
- Domino メールボックスアーカイブの準備
- Enterprise Vault での Domino の対象、タスク、ポリシーの設定
- Domino サーバーアーカイブ対象の追加
- Domino メールボックスアーカイブ用のメールボックスポリシーの設定
- Domino メールボックスアーカイブのためのカスタマイズされたショートカットの使用
- Domino メールボックスアーカイブのデスクトップポリシーの設定
- Domino メールボックスアーカイブの設定時のプロビジョニンググループの追加
- Notes と DWA クライアント用の Enterprise Vault 拡張機能のインストール
- Notes および DWA クライアント用の Enterprise Vault について
- Notes と DWA クライアントのセットアップ時に実行制御リスト権限を付与する
- Domino メールボックスアーカイブを設定する場合に EVInstall.nsf が行う変更
- Domino メールボックスアーカイブのインストール後に自動メッセージを編集する方法
- オフラインユーザー用のボルトキャッシュの設定
- Domino ジャーナルアーカイブの設定
- フィルタ処理の設定
- カスタムフィルタの設定
- Domino カスタムフィルタのレジストリ設定
- カスタムフィルタルールセットの概要
- デフォルトのカスタムフィルタの動作の制御について
- カスタムフィルタのルールセットファイルの一般的な形式について
- カスタムフィルタのルール処理について
- カスタムフィルタのメッセージ属性フィルタについて
- Custom Properties.xml の一般的な形式について
- 内容のカテゴリについて
- サードパーティのアプリケーションでのカスタムプロパティの表示方法の定義
カスタムフィルタのメッセージの作成者と受信者のフィルタ
メッセージの送信者のアドレス ([差出人]のアドレス) と受信者のアドレス ([宛先]、[CC]、[BCC]、[非公開]のアドレス) を一致させるために、メッセージ属性 <AUTHOR> </AUTHOR> と <RECIPIENTS></RECIPIENTS> を使うことができます。ルールセットファイルの概略では、メッセージ属性は次のように表されます。
<message_attribute>...</message_attribute>
メモ:
属性値の一致では、大文字と小文字が区別されます。
次の XML 要素 (ルールセットファイルの概要では<attribute_value> 行で表される) を使うと、一致させる実際のアドレスを SMTP 電子メールアドレス、表示名、または SMTP ドメインとして指定できます。
<EA>name@domain</EA>
この形式は、SMTP アドレスを指定するために使われます。指定する値は、完全な SMTP 電子メールアドレスである必要があります。ここで指定した値がアドレスの一部分だけである場合、メッセージは一致しません。ワイルドカード文字を使うことはできません。
アンパサンド文字 (&) が SMTP アドレスに含まれる場合、この文字は次のように置き換える必要があります。
&
アンパサンド文字 (&) は XML で特別な文字であるためです。たとえば、SMTP アドレス admin&finance@ourcompany.com は、XML ファイルでは次のように指定する必要があります。
admin&finance@ourcompany.com
<DISPN>display name</DISPN>
この形式は、表示名を指定するために使われます。SMTP アドレスの場合と同様に、値はワイルドカード文字が含まれない完全な表示名である必要があります。表示名は多数の異なる形式である可能性があるため、関連する SMTP アドレス用のフィルタを含めることをお勧めします。
Domino サーバーメッセージの表示名の例を次に示します。
<DISPN>Kevin Smith/exampleorg</DISPN>
すべての必要なメッセージと一致するために、表示名に考えられるすべてのバリエーションを含めるようにしてください。組織単位が表示名に含まれる場合は、それらも指定する必要があります。次に例を示します。
<DISPN>Kevin Smith/Sales/exampleorg</DISPN>
<DOMAIN>exampledomain.com</DOMAIN>
この形式は、SMTP ドメインを指定するために使われます。指定する値は、完全なドメインとサブドメインのどちらでもかまいません。たとえば、次のドメイン値を指定するとします。
<DOMAIN>ourcompany.com</DOMAIN>
次のアドレスが一致します。
john.doe@ourcompany.com
jack.doe@hq.ourcompany.com
jane.doe@uk.hq.ourcompany.com
ただし、次のアドレスは一致しません。
john.doe@hqourcompany.com
<DL>distribution list name</DL>
指定した配布リストまたはグループの任意のメンバーに送信されたメッセージに一致させる場合は、この形式を使ってください。たとえば、ルールに次の行があるとします。
<DL>ALL SALES</DL>
この場合、ALL SALES という配布リストまたはグループの任意のメンバーに送信されたメッセージが一致します。メンバーの名前がメッセージの表示名または SMTP アドレスとして表示されるかどうかは関係ありません。
次に、送信者がドメイン ourcompany.com のユーザーで、受信者一覧に legal@ourcompany.com または Notes ユーザー Greg Court があるすべてのメッセージをアーカイブし、保持カテゴリ "Legal" を設定する方法の例を示します。
<RULE ... ACTION='ARCHIVE_ITEM' RETENTION='legal'> <AUTHOR> <DOMAIN>ourcompany.com</DOMAIN> </AUTHOR> <RECIPIENTS> <EA>legal@ourcompany.com</EA> <DISPN>Greg Court/ourorg</DISPN> </RECIPIENTS> </RULE>
属性値演算子 INCLUDES= と ALLOWOTHERS= を使うと、複雑なフィルタを定義できます。