Enterprise Vault™ 導入/計画

堅固な情報ガバナンス計画の基本的な要素である分類によって、情報を分析し、何を保持して何を削除すべきか情報に基づいて決定できます。Enterprise Vault の分類機能を通じて、次の内容を実行できます。

• すべてのアーカイブ済み内容を自動的に分類する

• 一意の保持を個別のアイテムに割り当てる

• 迅速に検索、発見、監督レビューを行うためにアイテムにタグ付けする

• 変更される保持要件に合わせるために、アーカイブ全体または個々のアーカイブ済みアイテムを再分類する

Enterprise Vault のこのリリースでは、コンテンツ分類エンジンを 2 つの分類エンジンから選択できます。

• Microsoft ファイル分類インフラストラクチャ (FCI)。FCI は、最近の Windows Server エディションに組み込まれ、FSRM (File Server Resource Manager) インターフェースを通じて制御する分類フレームワークです。

  アイテムが特定の分類値を適用されるために一致する必要のある基準を定義するには、FSRM を使用してルールを作成します。Enterprise Vault には分類ルール例のセットが用意されています。このセットを FSRM にインポートしてカスタマイズすることで、独自のルールセットを簡単に作成できます。

  この機能について詳しくは、Microsoft ファイル分類インフラストラクチャを使用した分類に関するガイドを参照してください。

• Veritas Information Classifier。このリリースでは、すべての新しいコンテンツと既存のアーカイブ済み内容のための次世代の Veritas Information Classifier エンジンを実装しています。この新しいエンジンは、高度な近接検索、正規表現、デフォルトキーワードやパターン、チェックサム検証を通じて、多面的な分類を実行できます。信頼度やヒット率によって内容を分類することもできます。

  Veritas Information Classifier には組み込み分類ポリシーが含まれており、世界の多くのデータ保護規制や企業の基準に対応しています。たとえば、個人識別情報を検出するポリシーにより、欧州連合の一般データ保護規則 (GDPR) などのプライバシー規制に対応できます。また、カスタムポリシーも作成できます。

  この機能について詳しくは、『Veritas Information Classifier を使用した分類』マニュアルを参照してください。

管理コンソールと PowerShell cmdlet の両方で利用できる機能を通じて、Enterprise Vault サイトで実装する分類オプションを選択できます。これらのオプションを使用すると次の内容を実行できます。

• 分類用のアイテムを送信し、この Enterprise Vault がインデックス作成とアーカイブを行うと同時に結果をタグ付けします。これは、アーカイブボリュームまたはインデックスボリュームのインデックスの再構築を実行する場合も行われます。これによって、Enterprise Vault は関連付けられたアイテムを再分類することになります。

• ユーザーがアイテムを手動で削除した場合、Enterprise Vault によってアイテムが自動的に期限切れになった場合、または任意で Enterprise Vault によってアイテムのインデック作成とアーカイブが行われた場合に、これらのアイテムの保持カテゴリを更新します。