Veritas NetBackup for PostgreSQL 管理者ガイド
PostgreSQL のリストアについて
リストア用の nbpgsql -o restore コマンドは、-S および -t の必須パラメータを使用してリストア操作を開始します。パラメータ -id および -C はオプションのパラメータです。
パラメータ -id は、指定したバックアップイメージ名を使用してバックアップをリストアします。パラメータ -C は、指定したクライアントにあるすべてのバックアップを一覧表示します。-C を指定しない場合は、NetBackup マスターサーバーがデフォルト値になります。
メモ:
PostgreSQL エージェントと NetBackup が、正常に行われたバックアップ操作およびリストア操作のバージョンと同じであることを確認します。
パラメータを指定した後、エージェントはコマンドライン引数を読み取って nbpgsql.conf
構成ファイルを解析します。エージェントはその後、NetBackup XBSA インターフェースを介して、バックアップを取得します。このとき、指定したパラメータを使用します。
NetBackup XBSA インターフェースは進捗ファイルを読み取って PostgreSQL バックアップファイルを受信し、それらをターゲットディレクトリにリストアします。
コマンドプロンプトには、リストアの正常な完了状態が示されます。アクティビティモニターには、リストアジョブの状態が表示されます。
Linux オペレーティングシステムでは、正常なリストアの後、リストアされたデータの所有者とグループのデフォルト値が postgres
になります。所有者を PostgreSQL ユーザーに変更し、環境に基づいて設定を変更する必要があります。
Linux オペレーティングシステムでは、データディレクトリにシンボリックリンクが含まれている場合、バックアップにはリンク情報が保持されません。シンボリックリンクは通常のデータディレクトリとしてバックアップされ、通常のディレクトリとしてリストアされます。リンクをリストアするには、シンボリックリンクを再構成する必要があります。
メモ:
ターゲットディレクトリが有効で、空であることを確認します。
リストアを実行する前に、次の前提条件を満たしていることを確認します。
PostgreSQL エージェントと NetBackup のバージョンが同じであることを確認します。NetBackup を新しいバージョンにアップグレードする場合は、エージェントのバージョンもアップグレードする必要があります。
(LVM ユーザー) データログとログディレクトリが、論理ボリューム上にあることを確認します。
nbpgsql.conf
ファイルで次のパラメータを設定します。PGSQL_TARGET_DIRECTORY
MASTER_SERVER_NAME
DB_PORT
CLIENT_NAME
DB_BACKUP_ID