Veritas NetBackup for PostgreSQL 管理者ガイド

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Product(s): NetBackup (8.1.2)
  1. NetBackup for PostgreSQL の概要
    1.  
      NetBackup for PostgreSQL Agent について
    2.  
      NetBackup for PostgreSQL Agent がサポートする機能
    3.  
      NetBackup for PostgreSQL Agent パッケージ
    4.  
      NetBackup for PostgreSQL Agent のライセンスについて
  2. NetBackup for PostgreSQL エージェントのインストール
    1.  
      NetBackup for PostgreSQL Agent のインストールの計画
    2.  
      オペレーティングシステムとプラットフォームの確認
    3.  
      NetBackup for PostgreSQL Agent のインストールの前提条件
    4.  
      NetBackup for PostgreSQL Agent のインストール後の要件
    5.  
      NetBackup for PostgreSQL Agent パッケージの説明
    6.  
      NetBackup for PostgreSQL Agent のインストール
    7.  
      パスワードの認証
    8.  
      NetBackup for PostgreSQL Agent のアンインストール
  3. NetBackup for PostgreSQL の構成
    1.  
      nbpgsql.conf 構成ファイル
    2.  
      DataStore ポリシーを使用した PostgreSQL バックアップの構成
  4. NetBackup for PostgreSQL のバックアップおよびリストア
    1. PostgreSQL のバックアップについて
      1.  
        postgresql.conf 構成ファイル
    2.  
      PostgreSQL バックアップの実行
    3.  
      PostgreSQL バックアップの検証
    4.  
      PostgreSQL バックアップの問い合わせ
    5.  
      NetBackup カタログファイルからのバックアップ情報の削除
    6.  
      PostgreSQL のリストアについて
    7.  
      PostgreSQL リストアの実行
    8.  
      リダイレクトリストア
    9.  
      リストアのリカバリ
    10.  
      ディザスタリカバリ
  5. PostgreSQL のトラブルシューティング
    1.  
      NetBackup for PostgreSQL Agent 使用時のエラーのトラブルシューティング
  6. 付録 A. NetBackup for PostgreSQL のコマンドおよび規則
    1.  
      NetBackup for PostgreSQL Agent コマンドについて
    2.  
      NetBackup for PostgreSQL Agent コマンドの表記規則
  7. 付録 B. NetBackup for PostgreSQL のコマンド
    1.  
      nbpgsql -o backup
    2.  
      nbpgsql -o restore
    3.  
      nbpgsql -o query
    4.  
      nbpgsql -o delete

PostgreSQL のリストアについて

リストア用の nbpgsql -o restore コマンドは、-S および -t の必須パラメータを使用してリストア操作を開始します。パラメータ -id および -C はオプションのパラメータです。

パラメータ -id は、指定したバックアップイメージ名を使用してバックアップをリストアします。パラメータ -C は、指定したクライアントにあるすべてのバックアップを一覧表示します。-C を指定しない場合は、NetBackup マスターサーバーがデフォルト値になります。

メモ:

PostgreSQL エージェントと NetBackup が、正常に行われたバックアップ操作およびリストア操作のバージョンと同じであることを確認します。

図: NetBackup for PostgreSQL のリストアのワークフロー

NetBackup for PostgreSQL のリストアのワークフロー
NetBackup for PostgreSQL のリストアのワークフロー

パラメータを指定した後、エージェントはコマンドライン引数を読み取って nbpgsql.conf 構成ファイルを解析します。エージェントはその後、NetBackup XBSA インターフェースを介して、バックアップを取得します。このとき、指定したパラメータを使用します。

NetBackup XBSA インターフェースは進捗ファイルを読み取って PostgreSQL バックアップファイルを受信し、それらをターゲットディレクトリにリストアします。

コマンドプロンプトには、リストアの正常な完了状態が示されます。アクティビティモニターには、リストアジョブの状態が表示されます。

Linux オペレーティングシステムでは、正常なリストアの後、リストアされたデータの所有者とグループのデフォルト値が postgres になります。所有者を PostgreSQL ユーザーに変更し、環境に基づいて設定を変更する必要があります。

Linux オペレーティングシステムでは、データディレクトリにシンボリックリンクが含まれている場合、バックアップにはリンク情報が保持されません。シンボリックリンクは通常のデータディレクトリとしてバックアップされ、通常のディレクトリとしてリストアされます。リンクをリストアするには、シンボリックリンクを再構成する必要があります。

メモ:

ターゲットディレクトリが有効で、空であることを確認します。

前提条件

リストアを実行する前に、次の前提条件を満たしていることを確認します。

  • PostgreSQL エージェントと NetBackup のバージョンが同じであることを確認します。NetBackup を新しいバージョンにアップグレードする場合は、エージェントのバージョンもアップグレードする必要があります。

  • (LVM ユーザー) データログとログディレクトリが、論理ボリューム上にあることを確認します。

  • nbpgsql.conf ファイルで次のパラメータを設定します。

    • PGSQL_TARGET_DIRECTORY

    • MASTER_SERVER_NAME

    • DB_PORT

    • CLIENT_NAME

    • DB_BACKUP_ID