Dynamic Multi-Pathing 7.4 管理者ガイド - Linux
- DMP について
- ネーティブデバイス管理のための DMP の設定
- Oracle Automatic Storage Management (ASM)での Dynamic Multi-Pathing (DMP)デバイスの使用
- DMP の管理
- vxdmpadm ユーティリティを使った DMP の管理
- I/O 統計情報の収集と表示
- I/O ポリシーの指定
- ディスクの管理
- 新しく追加されたディスクデバイスの検出と設定
- ディスクの検出とディスクアレイの動的な追加について
- デバイス検出層の管理方法
- ディスクデバイスの名前の付け方の変更
- デバイスの動的再構成
- イベント監視
- 処理効率の監視とチューニング
- 付録 A. DMP のトラブルシューティング
- 付録 B. 参照
ディスクデバイスの名前の付け方の変更
ディスクには、エンクロージャに基づく命名規則、またはオペレーティングシステムの名前の付け方を使えます。 DMP コマンドでは、現在の名前の付け方に従ってデバイス名が表示されます。
デフォルトの名前の付け方は、エンクロージャに基づく命名規則(EBN)です。
ネーティブボリュームで DMP(Dynamic Multi-Pathing)を使う場合、ディスクの名前の付け方は EBN にする必要があり、use_avid 属性を yes、永続性の属性を yes にする必要があります。
ディスクの名前の付け方を変更するには、次の作業を実行します。
- vxdiskadm のメインメニューから[ディスクの名前の付け方の変更(Change the disk naming scheme)]を選択して、DMP で使うディスクの名前の付け方を、希望のものに変更します。このオプションを選択すると、次の画面が表示されます。名前の付け方を変更するには、y を入力してください。
または
コマンドラインから名前の付け方を変更します。エンクロージャに基づく命名規則を選択するには、次のコマンドを使います。
# vxddladm set namingscheme=ebn [persistence={yes|no}] \ [use_avid={yes|no}] [lowercase={yes|no}]
オペレーティングシステムに基づく名前の付け方を選択するには、次のコマンドを使います。
# vxddladm set namingscheme=osn [persistence={yes|no}] \ [lowercase=yes|no]
オプションの persistence 引数を使うと、ディスクハードウェアを再設定しシステムを再ブートした後に、DMP で表示するディスクデバイスの名前を変更しないでおくかどうかを選択できます。デフォルトでは、エンクロージャに基づく命名規則は永続的です。 オペレーティングシステムに基づく名前の付け方はデフォルトでは永続的ではありません。
名前の付け方を変更しないで名前の永続性のみ変更するには、現在の名前の付け方の vxddladm set namingscheme コマンドを実行し、永続性の属性を指定します。
デフォルトでは、ASL によって指定された名前に大文字が含まれていても、エンクロージャ名は小文字に変換されます。したがって、エンクロージャに基づくデバイス名は小文字になります。小文字への変換を無効にするには lowercase=no オプションを設定します。
エンクロージャに基づく名前付けでは、use_avid オプションを使って、デバイス名のインデックス番号にアレイのボリューム ID を使うかどうかを指定します。デフォルトは use_avid=yes です。これにより、デバイス名は enclosure_avid のように設定されます。use_avid を no に設定すると、DMP デバイス名は enclosure_index のように設定されます。インデックス番号は、デバイスが LUN シリアル番号でソートされた後に割り当てられます。
どちらの方法でも変更は即座に反映されます。
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