Veritas NetBackup™ WebSocket サービス (NBWSS) リファレンスガイド

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Product(s): NetBackup (8.1.1)
  1. NetBackup WebSocket サービス (NBWSS) を使用したクラウドアプリケーションとの通信
    1.  
      NetBackup 8.1.1 についての本ガイドの更新
    2.  
      NetBackup API に関する追加資料
    3.  
      NetBackup WebSocket サービス (NBWSS) について
    4.  
      NBWSS 通信を設定するためのタスクの概要
    5.  
      クラウドアプリケーションへの NetBackup 接続に関する注意事項
    6.  
      NBWSS メッセージの形式
    7.  
      NBWSS を介した API 呼び出し
    8.  
      NBWSS 通知
    9. NBWSS メッセージの例
      1.  
        NetBackup によるエンドポイントへの接続要求
      2.  
        クラウドアプリケーションによる REST API 呼び出し実行の要求
      3.  
        バックアップジョブの NetBackup 通知メッセージ
      4.  
        その他の NetBackup 通知メッセージ
  2. NBWSS に対する WebSocket エンドポイントの設定
    1.  
      WebSocket エンドポイントへの NetBackup 接続について
    2.  
      WebSocket エンドポイントの詳細とフォーマット
    3.  
      WebSocket サーバーエンドポイントの NetBackup クレデンシャルの保存
    4.  
      [WebSocket サーバー (WebSocket Server)]ダイアログ
    5.  
      WebSocket サーバーエンドポイントの NetBackup クレデンシャルの削除
    6.  
      NetBackup WebSocket サービス (NBWSS) のプロパティの設定
    7.  
      クラウドアプリケーションに対する NetBackup 接続の開始
  3. NBWSS のトラブルシューティング
    1.  
      NBWSS のログ記録
    2. NBWSS の問題
      1.  
        [WebSocket サーバー (WebSocket Server)]ダイアログでのエンドポイントサーバーの検証に関する問題
      2.  
        [WebSocket サーバー (WebSocket Server)]ダイアログで NetBackup エンドポイントの資格情報を保存するときの問題
      3.  
        NetBackup から WebSocket サーバーエンドポイントを削除するときの問題
      4.  
        NetBackup に追加された WebSocket サーバーのリストを表示するときの問題
      5.  
        エンドポイントサーバーの有効化または無効化に関する問題
      6.  
        NBWSS に関する追加の問題

NBWSS 通知

NetBackup が NBWSS エンドポイントに接続すると、そのエンドポイントは NetBackup から NOTIFICATION REQUEST メッセージの形式で通知を受信します。エンドポイントは、通知を受信するときに、 NOTFICATION RESPONSE メッセージで応答する必要があります。

表: NetBackup 通知の種類 では、NetBackup が送信する通知の種類について説明します。

表: NetBackup 通知の種類

通知の種類

説明

NetBackup ジョブの通知

ジョブの開始時に、NetBackup はそのジョブの現在の状態 ("QUEUED""ACTIVE" または "DONE") の通知を発行します。NetBackup は一定の間隔でジョブの状態についてポーリングします。

ジョブが完了すると、NetBackup はジョブの状態が "DONE" であることを伝える通知を発行します。NetBackup は、ジョブが成功、失敗いずれの場合でもこの通知を発行します。

NetBackup バックアップイメージの通知

NetBackup は、バックアップイメージの作成時に、イメージの状態が "CREATE" または "UPDATE" であるかを伝える通知を発行します。

バックアップイメージを更新すると、NetBackup はイメージの状態が "UPDATE" であることを伝える通知を発行します。

バックアップイメージを削除すると、NetBackup はイメージの状態が "DELETE" であることを伝える通知を発行します。

イメージのコピーの期限が切れたときに、残りすべてのローカルコピーがリストアできないレプリカコピーである場合、NetBackup は "NO_LOCAL_COPY_AVAILABLE" 通知を発行します。

通知メッセージの形式

A. 通知要求

NetBackup は NOTIFICATION REQUEST メッセージの形式で通知をエンドポイントに送信します。このメッセージには、ペイロードに 1 つ以上の通知が含まれる場合があります。

通知要求の例を次に示します。

{
      "version": "1.0",
      "id": "EDD85CD7-8553-47E4-8A19-01C65092F220",
      "type": "NOTIFICATION",
      "subType": "REQUEST",
      "timeStamp": 1459811679,
      "payload": [
            {
                  "notificationType": "INFO",
                  "object": "JOB",
                  "data": [
                        {
                              "scheduleType": "ST_FULL",
                              "clientName": "mserver2.acme.com",
                              "status": 0,
                              "startTime": 1459829674,
                              "state": "ACTIVE",
                              "policyName": "vmware2",
                              "parentJobId": 144,
                              "jobId": 144,
                              "policyType": "VMWARE",
                              "jobType": "BACKUP"
                        }
                  ]
            }
      ]
}

要求メッセージでは、"payload" 値の種類はアレイです。アレイの各要素には、異なる通知オブジェクトタイプ ("JOB" または "IMAGE") が保持されます 。要素には、該当のオブジェクトタイプに関連するすべての通知が含まれます。このアレイにより、NetBackup は同様の通知をまとめてバッチ処理できます。

たとえば、ジョブの開始と終了の場合、ペイロードには 1 つの要素 ("JOB" という通知オブジェクトタイプ) が含まれます。"JOB" 通知オブジェクトのデータセクション内には、各通知に 1 つずつの合わせて 2 つの要素が存在します。1 つのメッセージにバッチ処理された通知の例については、次の項の「1 つのメッセージ内の複数の通知」を参照してください。

その他の NetBackup 通知メッセージを参照してください。

各通知オブジェクトは次のフィールドを含みます。

  • notificationType:

    通知の種類を表示する文字列。このリリースでの種類は "INFO" のみです。

  • object:

    通知のオブジェクトを表示する文字列。このリリースでのオブジェクトは "JOB""IMAGE" のみです。

  • data:

    各オブジェクトタイプの情報を含むアレイ。各データアレイ要素は個別の通知を表します。データアレイのフィールドは、通知の各種類に固有です。

    NBWSS メッセージの例を参照してください。

B. 通知応答

各通知要求に対して、NOTIFICATION RESPONSE メッセージが予期されます。この応答の "id" フィールドは、要求の "id" と同じで、"payload" フィールドが空のアレイである必要があります。

例:

 {
      "version": "1.0",
      "id": "EDD85CD7-8553-47E4-8A19-01C65092F220",
      "type": "NOTIFICATION",
      "subType": "RESPONSE",
      "timeStamp": 1445036999,
      "payload": []
}

NetBackup が応答を受信すると、要求内で送信された通知が確認されたと見なされ、新しい通知が発生したときに送信可能になります。通知要求が設定期間内に確認されなかった場合、通知が再送信されます。通知が確認されるまで、そのエンドポイントには新しい通知が送信されません。

この期間は、nbwss.properties ファイルで notification.scheduledRate オプションを使って設定できます。デフォルトは 5 秒です。次の項では、nbwss.properties ファイルのオプションについて詳しく説明します。

NetBackup WebSocket サービス (NBWSS) のプロパティの設定を参照してください。

配信の保証

NetBackup は、配信の問題を避けるため、NetBackup とエンドポイント間の接続が切断した場合、エンドポイントサーバーがオフラインになった場合、NetBackup Web サービスで問題が発生した場合でも通知の配信を保証します。エンドポイントサーバーがオフラインになった場合、通知はそのサーバーグループの次のエンドポイントサーバーに送信されます。

クラウドアプリケーションへの NetBackup 接続に関する注意事項を参照してください。