Veritas NetBackup™ WebSocket サービス (NBWSS) リファレンスガイド
- NetBackup WebSocket サービス (NBWSS) を使用したクラウドアプリケーションとの通信
- NBWSS に対する WebSocket エンドポイントの設定
- NBWSS のトラブルシューティング
NBWSS 通知
NetBackup が NBWSS エンドポイントに接続すると、そのエンドポイントは NetBackup から NOTIFICATION REQUEST メッセージの形式で通知を受信します。エンドポイントは、通知を受信するときに、 NOTFICATION RESPONSE メッセージで応答する必要があります。
表: NetBackup 通知の種類 では、NetBackup が送信する通知の種類について説明します。
表: NetBackup 通知の種類
通知の種類 |
説明 |
---|---|
NetBackup ジョブの通知 |
ジョブの開始時に、NetBackup はそのジョブの現在の状態 ("QUEUED"、"ACTIVE" または "DONE") の通知を発行します。NetBackup は一定の間隔でジョブの状態についてポーリングします。 ジョブが完了すると、NetBackup はジョブの状態が "DONE" であることを伝える通知を発行します。NetBackup は、ジョブが成功、失敗いずれの場合でもこの通知を発行します。 |
NetBackup バックアップイメージの通知 |
NetBackup は、バックアップイメージの作成時に、イメージの状態が "CREATE" または "UPDATE" であるかを伝える通知を発行します。 バックアップイメージを更新すると、NetBackup はイメージの状態が "UPDATE" であることを伝える通知を発行します。 バックアップイメージを削除すると、NetBackup はイメージの状態が "DELETE" であることを伝える通知を発行します。 イメージのコピーの期限が切れたときに、残りすべてのローカルコピーがリストアできないレプリカコピーである場合、NetBackup は "NO_LOCAL_COPY_AVAILABLE" 通知を発行します。 |
A. 通知要求
NetBackup は NOTIFICATION REQUEST メッセージの形式で通知をエンドポイントに送信します。このメッセージには、ペイロードに 1 つ以上の通知が含まれる場合があります。
通知要求の例を次に示します。
{ "version": "1.0", "id": "EDD85CD7-8553-47E4-8A19-01C65092F220", "type": "NOTIFICATION", "subType": "REQUEST", "timeStamp": 1459811679, "payload": [ { "notificationType": "INFO", "object": "JOB", "data": [ { "scheduleType": "ST_FULL", "clientName": "mserver2.acme.com", "status": 0, "startTime": 1459829674, "state": "ACTIVE", "policyName": "vmware2", "parentJobId": 144, "jobId": 144, "policyType": "VMWARE", "jobType": "BACKUP" } ] } ] }
要求メッセージでは、"payload" 値の種類はアレイです。アレイの各要素には、異なる通知オブジェクトタイプ ("JOB" または "IMAGE") が保持されます 。要素には、該当のオブジェクトタイプに関連するすべての通知が含まれます。このアレイにより、NetBackup は同様の通知をまとめてバッチ処理できます。
たとえば、ジョブの開始と終了の場合、ペイロードには 1 つの要素 ("JOB" という通知オブジェクトタイプ) が含まれます。"JOB" 通知オブジェクトのデータセクション内には、各通知に 1 つずつの合わせて 2 つの要素が存在します。1 つのメッセージにバッチ処理された通知の例については、次の項の「1 つのメッセージ内の複数の通知」を参照してください。
その他の NetBackup 通知メッセージを参照してください。
各通知オブジェクトは次のフィールドを含みます。
notificationType:
通知の種類を表示する文字列。このリリースでの種類は "INFO" のみです。
object:
通知のオブジェクトを表示する文字列。このリリースでのオブジェクトは "JOB" と "IMAGE" のみです。
data:
各オブジェクトタイプの情報を含むアレイ。各データアレイ要素は個別の通知を表します。データアレイのフィールドは、通知の各種類に固有です。
NBWSS メッセージの例を参照してください。
B. 通知応答
各通知要求に対して、NOTIFICATION RESPONSE メッセージが予期されます。この応答の "id" フィールドは、要求の "id" と同じで、"payload" フィールドが空のアレイである必要があります。
例:
{ "version": "1.0", "id": "EDD85CD7-8553-47E4-8A19-01C65092F220", "type": "NOTIFICATION", "subType": "RESPONSE", "timeStamp": 1445036999, "payload": [] }
NetBackup が応答を受信すると、要求内で送信された通知が確認されたと見なされ、新しい通知が発生したときに送信可能になります。通知要求が設定期間内に確認されなかった場合、通知が再送信されます。通知が確認されるまで、そのエンドポイントには新しい通知が送信されません。
この期間は、nbwss.properties
ファイルで notification.scheduledRate
オプションを使って設定できます。デフォルトは 5 秒です。次の項では、nbwss.properties
ファイルのオプションについて詳しく説明します。
NetBackup WebSocket サービス (NBWSS) のプロパティの設定を参照してください。
NetBackup は、配信の問題を避けるため、NetBackup とエンドポイント間の接続が切断した場合、エンドポイントサーバーがオフラインになった場合、NetBackup Web サービスで問題が発生した場合でも通知の配信を保証します。エンドポイントサーバーがオフラインになった場合、通知はそのサーバーグループの次のエンドポイントサーバーに送信されます。
クラウドアプリケーションへの NetBackup 接続に関する注意事項を参照してください。