Veritas NetBackup™ WebSocket サービス (NBWSS) リファレンスガイド
- NetBackup WebSocket サービス (NBWSS) を使用したクラウドアプリケーションとの通信
- NBWSS に対する WebSocket エンドポイントの設定
- NBWSS のトラブルシューティング
クラウドアプリケーションへの NetBackup 接続に関する注意事項
NBWSS は、次のルールを使ってエンドポイントへの接続を確立します。
サーバーグループ内のエンドポイントへの有効な接続が存在しない場合、NetBackup は、最も高い優先度を持つエンドポイントに接続しようとします。
(サーバーが停止しているため) サーバーグループ内のエンドポイントに接続できない場合、NetBackup はそのサーバーグループで次に高い優先度を持つエンドポイントに接続しようとします。
次に示す追加のルールと制限に注意してください。
エンドポイントあたり同時に存在できる接続は最大 1 つです。
サーバーグループあたり同時に存在できる接続は最大 1 つです。
NBWSS は、最も高い優先度の接続がオンラインになった場合でも、既存の接続を自動的に閉じません。たとえば、サーバーグループ
sg1
に優先度 1 と 2 を持つ 2 つのエンドポイント (ep1
とep2
) があると仮定します。NBWSS は、ep2
(優先度 2) に接続しているときにep1
(優先度 1) がオンラインになっても、ep1
に自動的に接続しません。NBWSS がep1
への接続を試行するには、クラウドアプリケーションがep2
への接続を閉じる必要があります。接続処理は、エンドポイントの接続の変更 (新しいエンドポイントへの接続、削除されたエンドポイントからの接続の切断など) に対応するタイマーで実行されます。このタスクのデフォルトの期間は 60 秒です。そのため、エンドポイントの変更が有効になるまでに最大で 1 分間かかる場合があります。
このタスクを設定するには、
connectionInfo.period
プロパティを使います。NetBackup Web 管理コンソールサービスを再起動すると、NetBackup Web サーバーの起動までに数分かかります。そのため、現在設定しているエンドポイントが NetBackup 管理コンソールに表示されるまで数分かかる場合があります。これらのエンドポイントは、[メディアおよびデバイスの管理 (Media and Device Management)]、[クレデンシャル (Credentials)]、[WebSocket サーバー (WebSocket Servers)]の順に選択して表示されます。
確立した接続には、時間の制限がなく、永続的に継続します。NetBackup がクラウドアプリケーションに送信したトークンの期限が切れたときなど、場合によっては、接続を再確立しなければならない場合があります。その場合は、新しい有効なトークンを使って、該当のエンドポイントの NetBackup クレデンシャルを再び追加する必要があります。接続は、(
connectionInfo.period
プロパティによって指定される) 次回の接続処理の実行時に再確立されます。NetBackup WebSocket チャネルで許可される受信パケットの最大サイズは 2 MB です。NetBackup WebSocket サーバーが 2 MB を超えるパケットを受信すると、接続が切断されます。次の新たな接続 (デフォルトでは 60 秒後) で、NBWSS はリモートエンドポイントに対して再接続を試みます。