Veritas NetBackup™ Appliance コマンドリファレンスガイド
- 概要
- 付録 A. Main > Appliance コマンド
- 付録 B. Main > Manage > FibreChannel コマンド
- 付録 C. Main > Manage > HighAvailability コマンド
- 付録 D. Main > Manage > Libraries コマンド
- 付録 E. Main > Manage > Libraries > Advanced > ACS コマンド
- 付録 F. Main > Manage > License コマンド
- 付録 G. Main > Manage > MountPoints コマンド
- 付録 H. Main > Manage > NetBackup CLI コマンド
- 付録 I. Main > Manage > OpenStorage コマンド
- 付録 J. Main > Manage > Software コマンド
- 付録 K. Main > Manage > Storage コマンド
- 付録 L. Main > Manage > Tapes コマンド
- 付録 M. Main > Monitor コマンド
- 付録 N. Main > Network コマンド
- 付録 O. Main > Network > Security コマンド (DeviceCert)
- 付録 P. Main > Reports コマンド
- 付録 Q. Main > Settings コマンド
- 付録 R. Main > Settings > Alerts コマンド
- 付録 S. Main > Settings > Notifications view コマンド
- 付録 T. Main > Settings > Security コマンド
- 付録 U. Main > Support コマンド
- 付録 V. NetBackupCLI ユーザーのメニュー
名前
Main > Network > LinkAggregation — リンク集約を管理します。
概要
LinkAggregation Create Slaves[BondingMode]
LinkAggregation Delete InterfaceNames
LinkAggregation Disable [InterfaceName]
LinkAggregation Enable [Slaves][BondingMode]
LinkAggregation Show [InterfaceNames]
LinkAggregation Status
説明
このコマンドを使ってリンク集約を管理できます。
このコマンドを使って利用可能なネットワークカード全体で結合(リンク集約)を有効にできます。ポートが 1 つだけ設定されている場合は、結合を使うことはできません。アプライアンスに複数のポートが設定されている場合には、ポートは自動的に識別されます。
[Slaves] オプションへの入力内容に応じて、複数のポートを結合することや結合する特定のポートを定義することができます。複数のポートを結合するには、カンマを使ってデバイス名を区切る必要があります。さらに、結合に加わるすべてのポートが同じスイッチに接続されていることを確認してください。また、スイッチで行われる追加のポート設定がないことを確認します。
結合モードは 8 つのモードから選択できます。一部の結合モードでは、スイッチまたはルーターの追加設定が必要です。結合モードを選択する際には、その点にも注意する必要があります。
結合モードと必要なスイッチ設定について詳しくは、次のマニュアルを参照してください。
http://www.kernel.org/doc/Documentation/networking/bonding.txt
また、このコマンドを使って以下のことを実行できます。
IP アドレスを関連付けないで結合を作成する。
既存の結合を削除する。
リンク集約の状態を表示する。
1 つ以上のインターフェースのリンク集約プロパティを表示する。
リンク集約をオフにする。
オプション
- LinkAggregation Create Slaves [BondingMode]
結合を作成します。
ここで、Slaves 変数は、結合するデバイス名を定義します。[BondingMode] パラメータは、結合またはリンク集約を設定する結合モードを定義するために使います。利用可能な 7 つのモードは、balance-rr | active-backup | balance-xor | broadcast | 802.3ad |balance-tlb | balance-alb です。デフォルトモードは balance-alb です。
次のガイドラインに従って結合を作成します。
結合の形成に関係するインターフェースのポート速度が同じ(すなわち 1 GB または 100 GB)であることを確認します。
結合の形成に関係するインターフェースの少なくとも 1 つは接続する必要があります。
結合を作成するために選択されたインターフェースに VLAN がタグ付けされていないことを確認します。
選択されたインターフェースに、すでに別の結合の一部になっているインターフェースがないことを確認します。
この結合は、IP アドレスを割り当てて(または割り当てないで)作成できます。結合に IP アドレスを割り当てるか割り当てないかの基準は、結合を作成するために選択されたインターフェースのみによって決まります。
結合への IP アドレスの割り当てを理解するため、次の 2 つのケースを検討します。
結合を作成するために選択されたインターフェースのうちのどれかにすでに IP アドレスが割り当てられている場合、IP アドレスは新しく作成された結合に割り当てられます。
結合を作成するために選択されたインターフェースに IP アドレスが割り当てられていない場合、IP アドレスは新しく作成された結合に割り当てられません。
結合に関連付けられる IP アドレスがないことは、結合されたインターフェースに VLAN をタグ付けするための前提条件です。
選択されたインターフェースに IP アドレスが設定されている場合、結合を作成するために単一のインターフェースに IP アドレスを設定する必要があることを示すエラーメッセージが表示されます。
メモ:
Create コマンドと Enable コマンドを使うと、eth0 などのプライベートインターフェースで結合を構成できます。このオプションはNetBackup Appliance Web コンソールを使って利用することはできません。
- LinkAggregation Delete InterfaceNames
このコマンドを使って結合を削除します。ここで、InterfaceNames は無効にする結合デバイス名を定義します。
メモ:
結合を削除するには、結合に IP アドレスが設定されていないことを確認します。結合に IP アドレスが設定されている場合、最初に IP アドレスを設定解除する必要があります。IP アドレスを設定解除するには、Network > Unconfigure コマンドを実行します。
- LinkAggregation Disable [InterfaceName]
リンク集約をオフにします。[InterfaceName] は省略可能です。このオプションを使って無効にする結合デバイス名を定義します。LinkAggregation > Status コマンドを使ってデバイス名を入手できます。
複数の結合が存在する場合、LinkAggregation をオフにすることはできません。特定の結合のリンク集約をオフにするには、[InterfaceName] パラメータに結合名を入力する必要があります。
- LinkAggregation Enable [Slaves] [BondingMode]
リンク集約をオンにするために使います。このコマンドは、新しく作成された結合に IP アドレスを割り当てます。
[Slaves] オプションでは、結合するデバイス名を定義します。カンマをデバイス名の区切り文字として使います。このフィールドは必要に応じて指定します。デバイス名は現在のネットワーク設定およびプロパティに基づいて自動的に識別されます。
[BondingMode] パラメータは結合(リンク集約)を設定する結合モードを定義するために使います。利用可能な 7 つのモードは、balance-rr | active-backup | balance-xor | broadcast | 802.3ad |balance-tlb | balance-alb です。デフォルトモードは balance-alb です。
- LinkAggregation Status [HostName]
リンク集約の状態を表示します。インターフェースが設定されていない場合、次のメッセージが表示されます。
No virtual interfaces have been configured.
- LinkAggregation Show [InterfaceNames]
1 つ以上のインターフェースのリンク集約プロパティを表示します。
[InterfaceNames] オプションを使ってプロパティを表示するインターフェースを定義します。複数のプロパティを表示する場合は、カンマを使ってインターフェース名を区切ります。