NetBackup™ セキュリティおよび暗号化ガイド

NetBackup マルウェアスキャナの Windows 向けの構成

1. NetBackup マルウェアスキャナをベリタスダウンロードセンターからダウンロードします。
2. ダウンロードした zip ファイルを解凍します。解凍したファイルの構造は次のとおりです。

   NBAntiMalwareClient_version number 
      Readme.txt
   
       NBAntiMalwareClient_version number_AMD64 
         savapi-sdk-win64.zip
            setup.bat
            cleanup.bat

3. Readme.txt ファイルでインストール、アップグレード、またはアンインストール処理を参照します。

   Windows コンピュータに NetBackup マルウェアスキャナをインストールまたはアップグレードするには:

   • NBAntiMalwareClient_​<バージョン番号>_AMD64 フォルダに移動して、setup.bat ファイルを実行します。

   • NetBackup マルウェアスキャナのインストール先を入力します。

   メモ:

   NetBackup マルウェアスキャナがすでにインストールされている場合、setup.bat/setup.sh は既存のバイナリファイルを上書きします。

   Windows コンピュータから NetBackup マルウェアスキャナをアンインストールするには:

   • cleanup.bat ファイルを実行します。

4. オプション設定を使用して、スキャン中のスレッド数を増やすことができます。

   aviraconf.txt ファイルを更新します。次のエントリを追加します。

   NumThreads = スキャンのスレッド数。デフォルト値は CPU コアの数です。

   メモ:

   スキャンホストの CPU の数が 16 未満の場合、スレッド数はデフォルトで CPU の数に設定され、16 より大きい場合、スレッドの数はデフォルトで 16 スレッドになります。NumThreads が構成されている場合、スキャンホストの CPU の数 (最小値は 1、最大値は 300) に関係なく、設定された値に応じてスレッドがトリガされます。

5. Windows セットアップで、NetBackup マルウェアスキャナを使用したスキャンが実行されていることを検証するには、次の手順を実行します。

   • ./update.bat コマンドを実行して、最新のシグネチャアップデートを取得します。

   • NetBackup マルウェアスキャナがインストールされているパスに移動し、必要な scan_path と conf_path パラメータを指定して avira_lib_dir_scan.exe ファイルを実行します。

6. NetBackup マルウェアスキャナのインストールパスには、構成ファイルがあるはずです。

   次に例を示します。

   avira_lib_dir_scan.exe "c:\malwarescample" -log_path "C:\NBMalwareScanner.log" -conf_path​ "C:\NBMalwareScannerInstallPath​\savapi-sdk-win64​\bin\aviraconf.txt

   上記のコマンドの出力が成功したことを確認します。既存のサンプルマルウェアファイルの場合、出力は感染ファイルのリストになります。それ以外の場合、出力は空になります。

7. (オプション) ログ記録レベルを上げるには、環境変数 MALWARE_LOG を使用します。

   たとえば、ログ記録レベルを警告に設定する場合は、MALWARE_LOG=2 と指定します。

   0 DEBUG
   1 INFO
   2 WARNING
   3 ALERT
   4 ERROR

NetBackup マルウェアスキャナの Linux 向けの構成

1. NetBackup マルウェアスキャナをベリタスダウンロードセンターからダウンロードします。
2. ダウンロードした zip ファイルを解凍します。ファイルは次のような構造になっているはずです。

   NBAntiMalwareClient_version number_LinuxR_x86
         savapi-sdk-linux64.zip
           setup.sh
           cleanup.sh
   
   NBAntiMalwareClient_version number_LinuxS_x86 -> NBAntiMalwareClient_version number_LinuxR_x86
         savapi-sdk-linux64.zip
           setup.sh
           cleanup.sh

   警告:

   setup.sh スクリプトは Linux の bashrc ファイルを修正します。

3. Readme.txt ファイルでインストール、アップグレード、またはアンインストール処理を参照します。

   Linux RHEL コンピュータで NetBackup マルウェアスキャナをインストールまたはアップグレードする場合:

   • NBAntiMalwareClient_​<バージョン番号>_LinuxR_x86 フォルダに移動して、setup.sh スクリプトを実行します。

   • NetBackup マルウェアスキャナのインストール先を入力します。

   Linux SUSE コンピュータで NetBackup マルウェアスキャナをインストールまたはアップグレードする場合:

   • NBAntiMalwareClient_<バージョン番号>_LinuxS_x86 フォルダに移動して、setup.sh スクリプトを実行します。

   • NetBackup マルウェアスキャナのインストール先を入力します。

   Linux コンピュータから NetBackup マルウェアスキャナをアンインストールする場合:

   • cleanup.sh スクリプトを実行します。

4. Linux セットアップで、NetBackup マルウェアスキャナを使用したスキャンが実行されていることを検証するには、次の手順を実行します。

   • ./update.sh スクリプトを実行して、最新のシグネチャアップデートを取得します。

   • NetBackup マルウェアスキャナがインストールされているパスに移動し、必要なスキャンパスと conf_path パラメータを指定して avira_lib_dir_scan バイナリを実行します。

   • NetBackup マルウェアスキャナのインストールパスには、構成ファイルがあるはずです。

     次に例を示します。

     avira_lib_dir_scan "/root/malwareSample" ​-log_path "/root/NBMalwareScanner.log" -​conf_path "/root/NBMalwareScannerInstalledPath​/savapi-sdk-linux64/bin/​aviraconf.txt

     上記のコマンドの出力が成功したことを確認します。既存のサンプルマルウェアファイルの場合、出力は感染ファイルのリストになります。それ以外の場合、出力は空になります。