Enterprise Vault™ Compliance Accelerator 管理者ガイド

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Product(s): Enterprise Vault (14.2)
  1. Compliance Accelerator の概要
    1.  
      Compliance Accelerator の主な機能
    2.  
      Compliance Accelerator のコンポーネントについて
    3.  
      Compliance Accelerator の処理
    4.  
      Compliance Accelerator によるアイテムのランダムサンプリングについて
    5.  
      Compliance Accelerator のインテリジェントレビュー機能について
    6.  
      Compliance Accelerator の重複排除機能について
    7. 製品のマニュアル
      1.  
        Veritas サポート Web サイトのホワイトペーパー
  2. Compliance Accelerator クライアントの概要
    1.  
      Compliance Accelerator クライアントについて
    2.  
      Compliance Accelerator クライアントを開く
    3.  
      Compliance Accelerator クライアントの使い方
  3. 従業員と従業員グループの設定
    1.  
      従業員と従業員グループについて
    2.  
      従業員プロファイルの作成
    3.  
      Active Directory 属性または Domino ディレクトリ属性への従業員プロパティのマップ
    4.  
      従業員の詳細の編集
    5.  
      従業員グループの作成
    6. 従業員へのロールの割り当て
      1.  
        事前定義済み Compliance Accelerator ロールについて
      2.  
        Compliance Accelerator の権限について
      3.  
        Compliance Accelerator ロールの作成
      4.  
        Compliance Accelerator ロールのプロパティの編集
      5.  
        従業員またはグループへの Compliance Accelerator ロールの割り当て
      6.  
        Compliance Accelerator ロールの削除
  4. 部門を使った操作
    1.  
      部門について
    2.  
      部門の作成
    3.  
      監視対象の従業員とグループの部門への追加
    4.  
      従業員とグループに対する監視ポリシーの編集
    5.  
      従業員またはグループの部門間での移動
    6.  
      部門の移動
    7.  
      部門レビューア、コンプライアンススーパーバイザ、代行の割り当て
    8. チャイニーズウォール型セキュリティの実装
      1.  
        チャイニーズウォールの有効化
      2.  
        部門ユーザーの管理
    9. 例外従業員の管理
      1.  
        例外従業員の指定
      2.  
        例外従業員へのより多くの例外レビューアの割り当て
      3.  
        例外従業員の別の部門への移動
      4.  
        例外状態の解除
      5.  
        例外レビューアの割り当て解除
    10. パーティションへの部門のグループ化
      1.  
        部門パーティションの作成
    11. 属性を使った部門の分類
      1.  
        部門属性の設定
      2.  
        部門への属性の割り当て
  5. アイテムの検索
    1. Compliance Accelerator を使った検索について
      1.  
        特定の種類の Skype for Business コンテンツの検索の制限事項
    2.  
      Compliance Accelerator 検索の作成と実行
    3.  
      検索基準オプションについて
    4.  
      効果的な検索の実行に関するガイドライン
    5.  
      Compliance Accelerator 検索の一時停止と再開
    6.  
      [検索の監視]タブについて
    7.  
      例外従業員のアイテムの検索
    8.  
      検索対象のアーカイブの選択
    9. Compliance Accelerator 検索スケジュールの作成
      1.  
        新しい検索スケジュールの設定
      2.  
        検索の反復スケジュールの例
    10.  
      カスタム メッセージの種類の設定
    11. ホットワードを使用したアイテムの検索
      1.  
        検索するホットワードの定義
      2.  
        ホットワードの追加
      3.  
        既存のホットワードの編集
      4.  
        ホットワードの削除
      5.  
        ホットワードセットの追加
      6.  
        既存のホットワードセットの編集
      7.  
        ホットワードセットの削除
      8.  
        事前定義済みホットワードのインポート
      9.  
        ホットワードの分析の有効化
      10.  
        ホットワード分析のエラー処理
    12.  
      Compliance Accelerator の電子メールアドレス処理の設定
    13.  
      Compliance Accelerator を使ってアーカイブされた Skype for Business コンテンツの検索
  6. 手動によるアイテムのレビュー
    1. Compliance Accelerator を使ったレビューについて
      1.  
        特定の種類の Skype for Business コンテンツのレビューの制限事項
    2.  
      [レビュー]ペインについて
    3.  
      レビュー中のアイテムのホットワード統計情報の表示
    4.  
      [自己レビューの禁止]オプションで例外従業員のレビューアクティビティを制限する方法
    5.  
      [レビュー]ペインのアイテムのフィルタ処理
    6.  
      アイテムへのレビューマークの割り当て
    7.  
      コメントのアイテムへの追加
    8.  
      アイテムの履歴の表示
    9.  
      アイテムの印刷可能バージョンの表示
    10.  
      元のアイテムのダウンロード
    11.  
      クリップボードへのアイテムリストのコピー
    12.  
      レビューペインの概観の変更
    13.  
      [レビュー]ペインのユーザー設定の設定
    14. アイテムのエスカレーション
      1.  
        他のエスカレーションメッセージレビューアへのエスカレーションアイテムの割り当て
      2.  
        エスカレーションアイテムのクローズ
    15.  
      再利用するためのレビューコメントの格納
  7. リサーチフォルダを使った作業
    1.  
      リサーチフォルダについて
    2.  
      リサーチフォルダの作成
    3.  
      リサーチフォルダのプロパティの編集
    4.  
      アイテムのリサーチフォルダへのコピー
    5.  
      リサーチフォルダのアイテムのレビュー
    6.  
      リサーチフォルダからのアイテムのエクスポート
    7.  
      リサーチフォルダへのアクセス権の付与
    8.  
      部門レビューセットへのリサーチフォルダ内アイテムのコミット
    9.  
      リサーチフォルダからのアイテムの削除
    10.  
      フォルダの削除
  8. アイテムのエクスポート
    1. アイテムのエクスポートについて
      1.  
        特定の種類のコンテンツのエクスポートの制限事項
    2. エクスポート実行
      1.  
        RMS で保護されているアイテムを復号する方法
    3.  
      同時エクスポート実行数の制限について
    4.  
      エクスポート実行を最適化する方法
    5.  
      例外従業員のレビューセットからのアイテムのエクスポート
    6.  
      エクスポート ID を Microsoft Outlook で表示
  9. レポートの作成と表示
    1.  
      Compliance Accelerator レポートについて
    2.  
      Compliance Accelerator レポートの作成
    3. 利用可能な Compliance Accelerator のレポート
      1.  
        [コンプライアンススーパーバイザの担当]レポート
      2.  
        [部門ロールの詳細]レポート
      3.  
        [部門ロールの概略]レポート
      4.  
        [部門ごとの差分サンプリングの概略]レポート
      5.  
        [ユーザーごとの実効ロール]レポート
      6.  
        [部門/従業員ごとの message type レビューの証拠]レポート
      7.  
        [部門ごとのアイテムの経過時間]レポート
      8.  
        [メッセージの統計の概略]レポート
      9.  
        [メッセージの概略]レポート
      10.  
        [部門ごとの監視対象 ID]レポート
      11.  
        [部門ごとの問題があるアイテム]レポート
      12.  
        [部門ごとの担当]レポート
      13.  
        [レビューアごとの担当]レポート
      14.  
        [部門ごとのレビューアクティビティの概略]レポート
      15.  
        [部門ごとのレビューアのアクティビティ]レポート
      16.  
        [レビューアのアクティビティの詳細]レポート
      17.  
        [レビューアのマップ]レポート
      18.  
        [未レビューの部門]レポート
      19.  
        [未管理の部門]レポート
    4.  
      既存のレポートの表示
    5.  
      レポートの削除
    6. OData Web サービスを使った Compliance Accelerator データセットの表示について
      1.  
        利用可能な Compliance Accelerator データセット
      2.  
        Compliance Accelerator データベースへのアクセス
      3.  
        Microsoft Excel での OData サービスの使用
      4.  
        Microsoft SQL Server Reporting Services (SSRS)での OData サービスの使用
  10. 付録 A. Compliance Accelerator のカスタマイズ
    1.  
      従業員の詳細の同期に使う Windows ドメインの指定
    2.  
      レビュー処理の状態のカスタマイズ
    3. Compliance Accelerator システム設定オプションの設定
      1.  
        アドホック検索の設定オプション
      2.  
        診断の設定オプション
      3.  
        文書の変換の設定オプション
      4.  
        エクスポートまたは提出物生成の設定オプション
      5.  
        全般設定オプション
      6.  
        ホームページの設定オプション
      7.  
        ホットワード分析の設定オプション
      8.  
        アイテムのプリフェッチキャッシュの設定オプション
      9.  
        アイテムのプリフェッチキャッシュ (詳細) の設定オプション
      10.  
        ポリシーの統合の設定オプション
      11.  
        プロファイルの同期の設定オプション
      12.  
        ランダムキャプチャの設定オプション
      13.  
        レビューの設定オプション
      14.  
        検索の設定オプション
      15.  
        セキュリティの設定オプション
      16.  
        システム設定オプション
      17.  
        ボルトのディレクトリの同期の設定オプション
    4.  
      レビューペインの列のカスタマイズ
  11. 付録 B. XML ファイルからの設定データのインポート
    1.  
      設定データのインポートについて
    2.  
      サンプル XML ファイル
    3.  
      Dataload.xml ファイルの形式
    4.  
      設定データのインポート
    5. ImportExport コマンドについて
      1.  
        ImportExport の構文
      2.  
        ImportExport コマンドの例
  12. 付録 C. トラブルシューティング
    1.  
      Compliance Accelerator クライアントのレビューペインで特定のアイテムをプレビューするときにセキュリティ警告が表示されることがある
    2.  
      アイテムのランダムサンプリングの問題
    3.  
      Windows 8 以降で Compliance Accelerator クライアントを開くときの表示の問題
    4.  
      Internet Explorer 10 以降で Compliance Accelerator Web サイトを開くときの表示の問題
    5.  
      Compliance Accelerator クライアントで表示されないボルトストア
    6.  
      Compliance Accelerator の検索で予期しない結果が返される
    7.  
      Compliance Accelerator からアイテムをエクスポートする際のエラー
    8.  
      インターネットメール(.eml)メッセージをレビューセットからエクスポートした後に、その TNEF エンコードの添付ファイルが読めなくなることがある
    9.  
      SQL Server コンピュータ名の変更後の同期エラー
    10.  
      Accelerator マネージャサービス起動時のパフォーマンスカウンタエラー
    11.  
      カスタマーデータベースを異なるサーバーに復元するときに SQL Service Broker で警告が発生する
    12. Compliance Accelerator のレポートに関する問題
      1.  
        レポートの初回印刷時に SQL Server のインストールを要求するメッセージが表示される
      2.  
        CSV としてエクスポートしたレポートを Microsoft Excel で正しく開けない場合がある
      3.  
        Acrobat 形式でレポートをエクスポートするときに日本語で文字化けが発生する
      4.  
        OData エラーのトラブルシューティング

検索基準オプションについて

Compliance Accelerator は検索基準オプションを次に示す複数のセクションにグループ化します。セクションを展開するか、または省略するには、右の矢印のアイコンをクリックします。

複数のオプションを含む検索を構築する場合、検索のプロパティペインで各オプションが他の検索オプションとどのように対話するかに注意してください。Compliance Accelerator は選択したすべてのオプションを、[または]ブール演算子ではなく[および]ブール演算子でつなげます。たとえば、条件に次のものが含まれている検索を構築するとします。

  • [日付範囲]セクションの日付範囲

  • [検索語]セクションの検索用語

  • [添付ファイル]セクションのファイル拡張子

検索結果にはすべての検索基準に一致するアイテムのみが含まれます。Compliance Accelerator は、検索基準オプションの一部に一致するが他のオプションには一致しないアイテムを無視します。

[検索]セクション

この[検索]セクションでは、検索の名前と実行時刻を指定します。

コンテキスト

検索を実行する部門またはリサーチフォルダを指定します。アプリケーション全体の検索の場合、これは <すべての部門> です。

名前

検索の名前を指定します(「Daily Message Capture (London)」など)。

検索に基づく

新しい検索の条件を設定するベースとして既存の検索を選択することを可能にします。

結果の保存先

表示されている場合は、結果を保存する場所を選択できます。結果を保存する新しいフォルダの詳細情報を指定する場合はドロップダウンリストで[<コンテキスト> の新規フォルダ]を選択します。

このオプションは、部門にリンクされないフォルダの検索を作成する(左ペインで「マイリサーチ」を選択している)場合にのみ利用可能です。

検索の種類

検索をすぐに実行するか、スケジュール設定済みの時刻に実行するかを指定します。[スケジュール設定済み]を選択すれば、検索が動作する期間を指定できます。またいくつかの既存のスケジュールの 1 つから選択できます。

また保証されたサンプル検索を行うことができます。各々の保証されたサンプル検索は、選択されたサンプリング時刻(デフォルトでは午前 1 時)に動作します。検索が監視ポリシーの要求より少数の結果を戻す場合、Compliance Accelerator は不足分を埋め合せるためにランダムにサンプリングされたアイテムをレビューセットに追加します。したがって、事実上、まったくランダムにサンプリングされたアイテムの代わりに、特定の検索結果の方に重み付けされたより焦点が絞られたレビューセットを作成できます。

検索結果を自動的に受け入れる

検索結果をレビューセットに自動的に追加するかどうかを指定します。このオプションは過去に実行済みの検索を定期的に実行する場合に便利です。[検索結果を自動的に受け入れる]を選択した場合、結果を拒否したり、検索基準を変更したりすることはできません。検索で予想した検索結果が得られることを確認するまで、[検索結果を自動的に受け入れる]をクリアしておくことをお勧めします。

アーカイブからエラーが返された検索は、この設定にかかわらず、自動的に受け入れられません。

レビュー中の既存のアイテムを含める

以前にキャプチャしてこの部署のレビューセットに追加したアイテムを検索結果に含めるかどうかを指定します。このオプションは、他の部署のレビューセットに含めた以前のアイテムには適用されません。

即時検索またはスケジュール設定済みの検索の場合、他の検索でレビュー中の可能性があるアイテムが結果に含まれるように、このボックスを選択することをお勧めします。

[サンプリング]セクション

[サンプリング]セクションでは、検索結果をサンプリングして、ランダムに選択したアイテムをレビューセットに追加することができます。

Compliance Accelerator はランダムにサンプリングされたアイテムを重複排除しません。

サンプリングの割合

レビューセットに追加する検索結果の割合を指定します。「10.25」などのように小数点以下の値を指定することもできます。

部門の所有者が部門プロパティのこの設定をロックするとサンプリング割合を変更できない場合があります。

作成者ごとの最小値

作成者 1 人あたりの、レビューセットに追加するアイテムの最小件数を指定します。ある作成者のアイテムが検索結果にない場合、サンプルには追加されません。選択した部門に属していない作成者も対象となるため、予想よりも多くの検索結果が戻される場合があります。

絶対限度

レビューセットに追加する検索結果の総件数の上限を設定します。このオプションは、[サンプルの割合]フィールドと[従業員ごとの最小値]フィールドの値に優先して適用されます。

[日付範囲]セクション

[日付範囲]セクションでは、アイテムが送受信された日時を基準にアイテムを検索できます。

今日、昨日、最新 7 日間、最新 14 日間、最新 28 日間

選択した期間に送受信されたアイテムのみを検索します。日付範囲は検索が行われる時点(即時検索の場合は当日)を基準にした相対的な範囲です。

これらのオプションは、毎日、毎週、2 週間ごと、4 週間ごとに 1 回実行するようにスケジュール設定された反復検索を作成する場合に便利です。たとえば、週に 1 回検索を実行する場合は、[最新 7 日間]を選択すると、検索範囲は前回検索を実行した後の日付に限定されます。

特定の日付範囲

他の日付範囲オプションで指定できる期間よりも長い期間またはより限定された期間に送受信されたアイテムを検索できます。日付を入力するには、[開始日]フィールドと[終了日]フィールドの右側にあるオプションをクリックし、次に目的の日付を選択します。24 時間式の時刻を「hh:mm」という形式で入力します。他の日付範囲フィールドとは異なり、[特定の日付範囲]では範囲が固定されています。検索実行時を基準にした相対的な範囲ではありません。

検索の最終実行以降

スケジュール設定済みの検索でのみ、前回の検索実行より後に送受信された新規アイテムを検索できます。このオプションは[今日]や[昨日]などのオプションに類似しています。ただし、それは検索を最初に実行する開始日を明示的に設定できます。

デフォルトでは、このオプションを選択すると、前回の検索が実行された日付(初回の検索の場合は開始日)から現在の日付の 1 日前(昨日)までの範囲が検索対象となります。

[作成者と受信者]セクション

[作成者と受信者]セクションでは、検索対象の部門と、検索対象のアイテム方向を指定します。パーティションに整理した部門では、同じパーティションの部門で送受信したアイテムのみが検索されます。

メッセージルート

検索するアイテムが送受信された方向を指定します。選択した部門が送信先または送信元であるアイテムを検索できます。また、選択した部門と他の部門との間で送受信されたアイテムを検索できます。

利用可能なメッセージルートオプションは、指定した日付範囲と、Compliance Accelerator がどのように設定されているかによって異なる場合があります。

いずれか/すべて

選択した部門と従業員のいずれかまたはすべてに検索を適用するかどうかを指定します。

継承を使って新しい部門を自動的に含める

アプリケーション全体の検索の場合のみ、選択した部門の子部門に検索を適用するかどうかを指定できます。デフォルトでは、他部門の子部門であるすべての新規部門は、親部門に適用されているすべてのアクティブな反復検索を自動的に継承します。また、反復検索が適用されている部門の下位に既存の部門を移動した場合も同様です。

部門ツリー

検索に含める部門と従業員を指定します。部門名の左側にある矢印をクリックして展開し、入れ子になった部門と例外従業員を表示します。

部門を選択しても、部門の例外従業員は自動的には検索対象とはなりません。例外従業員を検索するには、例外従業員を 1 人ずつ明示的に選択する必要があります。

任意の形式の電子メールアドレス/ドメイン

1 つ以上の電子メールアドレスとドメインを入力できます。1 行に各アドレスまたはドメインを入力すると、[差出人]、[宛先]、[CC]、[BCC]フィールドにそのアドレスまたはドメインのいずれかを含むアイテムが検索されます。すべてのアドレスとドメインを 1 行で入力すると、それらがすべて存在するアイテムが検索されます。

アドレスまたはドメインの前にマイナス記号 (-) を配置すると、検索から除外されます。複数のアドレスまたはドメインを除外するには、それらをすべて 1 行で入力します。

メッセージルートによっては、このフィールドを利用できない場合があります。

[検索語]セクション

[検索語]セクションでは、Compliance Accelerator がアイテムの件名と本文で検索する単語またはフレーズを指定します。デフォルトでは、アイテムの件名と内容の両方で単語を検索するとき、Compliance Accelerator は 1 つの基準または両方の基準に一致するアイテムを検索します。ただし、両方の基準に一致するアイテムのみを検索するように Compliance Accelerator を設定できます。

件名 (Subject)

指定した単語またはフレーズの一部または全部が、件名行または添付ファイルのファイル名に含まれているアイテムを検索します。

内容

指定した単語またはフレーズの一部または全部がアイテム本文や検索可能な添付ファイルに含まれているアイテムを検索します。

ここで指定した単語またはフレーズは、アイテムの検索結果の確認時にレビューペインでハイライトされます。

検索する単語とフレーズを入力する場合は、次のガイドラインに従ってください。

  • Compliance Accelerator の検索は、大文字と小文字を区別しません。

  • 正規表現は許可されません。

  • 同じ行に複数の単語を入力した場合、Compliance Accelerator ではフレーズとして処理されます。

  • [Any of]オプションまたは[All of]オプションを使用して検索基準を絞り込む場合は、各単語をそれぞれ別の行に入力します。

    次の例では、Compliance Accelerator によって 3 つの単語が OR 演算子で結合されます (「server OR group OR cluster」)。これらの単語の 1 つ以上を含むすべてのアイテムが検索基準と一致します。

    Any Of: server
            group
            cluster

    次の例では、Compliance Accelerator によって 3 つの単語が AND 演算子で結合されます (「server AND group AND cluster」)。この 3 つの単語をすべて含むアイテムのみが検索基準と一致します。

    All Of: server
            group
            cluster

    次の例では、Compliance Accelerator によって「server group」というフレーズと「cluster」という単語が AND 演算子で結合されます (「'server group' AND cluster」)。「server group」というフレーズと「cluster」という単語の両方を含むアイテムのみが検索基準と一致します。

    All Of: server group
            cluster
  • 検索では、アスタリスク(*)を使って 0 文字以上の文字を表すことができます。疑問符 (?) を 1 文字の代わりに使用することができます。

    ワイルドカードでの検索は、検索基準に一致し、Enterprise ボルト 10.0 以降でアーカイブされたアイテムならば、常に検索されます。Enterprise Vault 9.0 以前でアーカイブしたアイテムも検索結果に含まれるようにするには、ワイルドカードの前にワイルドカードではない文字を 3 つ以上入力します。

  • 検索結果から次の単語またはフレーズを含んでいるすべてのアイテムを除外することを指定するには、マイナス記号 (-) を使用します。たとえば、次の検索語では、「server」と「group」のいずれかを含むが、「cluster」は含まないアイテムが検索されます(「(server AND NOT cluster) OR (group AND NOT cluster)」)。

    Any of: server -cluster
            group - cluster

    検索語は、除外済みの語句のみで構成することができません。このような単語またはフレーズを指定するときには、検索結果に表示する検索対象な語句も指定する必要があります。

  • 検索用語は、どの行も次のいずれの文字で始まることはできません。

    = + - @

    たとえば、「server -cluster」は、有効な検索用語ですが、「-cluster server」は有効ではありません。

  • ホットワードとフレーズが作成されている場合は、[ホットワード]をクリックし、ホットワードまたはフレーズを一覧から選択します。

  • Compliance Accelerator は、プラス記号、マイナス記号、疑問符など、特別な意味がある場合を除いて、検索語の英数字以外の文字を無視します。

    たとえば、US@100 という用語の検索は、US@100 だけではなく US 100 と US$100 のインスタンスも検索します。したがって、検索語に英数字以外の文字を含めると、予想よりも多くの結果が戻される場合があります。

[添付ファイル]セクション

[添付ファイル]セクションでは、指定した数または種類の添付ファイルを含むアイテムを検索できます。

番号

対象となる添付ファイル数を指定します。デフォルトオプション[重要ではない]の場合、0 を含む任意の数の添付ファイルを含むアイテムが検索対象となります。その他のオプションを選択する場合、対象となる添付ファイル数を指定する値を 1 つまたは 2 つ入力する必要があります。

ファイル拡張子

検索対象となる添付ファイルの種類を表す拡張子を指定します。各拡張子はスペースで区切って入力します。たとえば、HTML ファイルまたは Microsoft Excel ファイルが添付されているアイテムを検索する場合は、次のように入力します。

.htm .xls

この検索オプションでは、ファイル名のみによって添付ファイルが評価されます。ファイルの種類は確認されません。たとえば、.zip ファイルの拡張子を .zap に変更し、名前を変更したファイルを電子メールの添付ファイルとして送信するとします。Compliance Accelerator は .zip 拡張子の付いた添付ファイルを含むアイテムのみを検索し、名前の変更された添付ファイルを含む電子メールは検索しません。

添付ファイルの内容によっては、Enterprise Vault でインデックス付けしていないために検索できない場合もあります。特に、Fax や音声のようなファイル形式には、インデックス付けできる内容がありません。

Enterprise Vault の一部のレジストリエントリでは、選択したファイルタイプの内容をインデックス付けできません。たとえば、ExcludedFileTypesFromConversion エントリの場合がそれに該当します。詳しくは『レジストリ値』ガイドを参照してください。

Compliance Accelerator でファイル名拡張子を指定した検索を実行する方法について詳しくは、Veritas サポート Web サイトの以下の記事を参照してください。

https://www.veritas.com/docs/100008537

[その他]セクション

[その他]セクションでは、特定のサイズまたは種類のアイテム、特定の保持カテゴリのアイテムを検索できます。

メッセージサイズ

メッセージストア(Exchange、Domino など)が報告するように、検索する各アイテムのサイズを KB 単位で指定します。アイテムのサイズには添付ファイルのサイズも含まれます。

メッセージの種類

選択した種類のアイテムを検索します。

保持カテゴリ

Enterprise Vault が選択済みの保持カテゴリを割り当てたアイテムを検索します。

[ポリシー]セクション

[ポリシー]セクションでは、任意のポリシー管理ソフトウェアが分類に使ったタグに従ってアイテムを検索できます。

ポリシー

ある特定の分類のポリシーと一致するアイテムの有無を検索できます。複数の種類のポリシーがあります。

  • [含める]。ポリシー管理ソフトウェアでレビューセットに含まれるように分類され、最も深刻な非行(ののしり、人種差別、インサイダー取引など)である可能性のあるアイテムです。通常、これらの機能を示すアイテムがレビューセットに含まれるようにすると便利です。

  • [除外]。スパムアイテムとニュースレターは、ポリシー管理ソフトウェアがレビューセットから除外するように分類することがあるアイテムの典型的な例です。

  • [分類]。ポリシー管理ソフトウェアは、スペイン語のテキストを含むなど特定の性質を表わすアイテムをカテゴリに分類する場合があります。この種類のポリシーは、アイテムをレビューセットに含めるか、またはレビューセットから除外するかの情報を提供しません。

これらのポリシーの種類は相互に排他的ではありません。ポリシー管理ソフトウェアは、同じアイテムに種類が異なる複数のポリシーを適用する場合があります。ただし、含まれるポリシーが他の種類のポリシーに常に優先します。

必須のポリシーの種類を選択し、検索するポリシーの名前を選択します。または、ポリシーの種類として[カスタム]を選択し、1 つ以上のポリシー名を入力します。次のように、複数のポリシー名をカンマで区切ります。

CustomPolicy1,CustomPolicy2

複数のポリシーの検索を選択すると、検索結果にはいずれかのポリシーに一致するアイテムが含まれます。

現在の部門によるフィルタポリシー

リストから現在の部門で使用中ではないポリシーを省略できます。

[インテリジェントレビュー]セクション

[インテリジェントレビュー]セクションで、Compliance Accelerator の学習エンジンのオプションを選択します。このエンジンにより、Compliance Accelerator はレビューアが以前のアイテムに実行したアクションに基づいてアイテムの検索をインテリジェントに行うことができます。たとえば、レビューアがスパムメッセージまたはオフィス不在の応答を関連なしのアイテムとしてマークを付けると、Compliance Accelerator は同様の特性を持つアイテムを検出したときにそれらのアイテムを同じ方法で処理できます。

次の点に注意してください。

  • インテリジェントレビュー機能を使う検索では、それを使わない検索に比べ、完了するまでに少し長く時間がかかる場合があります。

  • リサーチフォルダ内で実行する検索では、関連部門の学習データが使われます。フォルダ検索には独自の学習データがないため、部門の学習データに貢献することはありません。

Compliance Accelerator はアイテムの関連性を判別するためにアイテムのメタデータと送信者から受信者への経路を調べます。ただし、Compliance Accelerator はアイテムの内容を評価しません。

学習動作

オプションは次のとおりです。

  • なし.Compliance Accelerator は、インテリジェントレビューを実装せずに、通常の方法でアイテムを検索します。このオプションはデフォルトです。

  • 検索と優先順位付けCompliance Accelerator は、いずれかを優先することなく、関連ありと関連なしの両方のアイテムを検索します。したがって、10% のアイテムをキャプチャし、レビューすることを要求する[サンプルの割合]値を選択すると、Compliance Accelerator は 10% をキャプチャしますが、相当な数のアイテムが関連なしとなる可能性があります。

    しかし、このオプションを使うと、Compliance Accelerator はアイテムをレビューセットに追加するときにそのアイテムに対して[未レビュー(関連なし)]または[未レビュー(関連あり)]のいずれかのステータスを付与します。後で[レビュー]ペインでアイテムをレビューするときに、[未レビュー]ステータスを使ってアイテムをフィルタリングして、関連ありと関連なしを区別できます。

  • 検索して関連するコンテンツのみをサンプリングするCompliance Accelerator は、アイテム全体を検索し、要求された割合をキャプチャするまで関連ありのアイテムのみをキャプチャします。したがって、10% のアイテムをキャプチャし、レビューすることを要求する[サンプルの割合]値を選択すると、Compliance Accelerator は 10% (すべて関連ありのアイテム)をキャプチャします。

    選択したサンプルの割合を満たすには関連ありのアイテムが少なすぎる場合、Compliance Accelerator は関連なしのアイテムで補充します。これは、このオプションと[部門プロパティ]ペインのそれに相当するオプションである[関連するコンテンツのみのサンプル抽出]との重要な違いです。

    部門の作成を参照してください。