NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド
インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
インスタントアクセス仮想マシン機能について、次の点に注意します。
この機能は、Web UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピー、または NetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます。
この機能は、NetBackup Appliance、NetBackup Virtual Appliance および Build Your Own (BYO) サーバーでサポートされています。
この機能では、メディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバー上の同時マウントポイントが 50 個に制限されます。
デフォルトでは、vSphere は、ESXi Server あたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可します。NetBackup では、作成するインスタントアクセス VM それぞれに、NFS マウントが必要であることに注意してください。NFS マウントを解除するには、使用し終わったインスタントアクセス VM を削除します。
ESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとすると、その試みは失敗します。ESXi Server あたりの NFS マウントの最大数を増やすには、次の VMware の記事を参照してください。
この機能では、独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていません。VMware では、永続的なディスクでも非永続的なディスクでも、VM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていません。その結果、独立したディスクはバックアップされません。
独立したディスクと NetBackup について詳しくは、次の記事を参照してください。
この機能は、バックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていません。9.0 管理コンソールで、NetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブにある[除外したディスクはありません (No disks excluded)]を選択します。または、NetBackup Web UI の保護計画で、[選択した仮想ディスクをバックアップから除外 (Exclude selected virtual disks from backups)]チェックボックスのチェックマークをはずします。
raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM は、この機能ではサポートされません。
Windows のリストアで、ReFS ファイルシステムはサポートされません。
インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi Server のバージョンは、VM のバックアップイメージを含む ESXi Server のバージョンと同じか、それより新しい必要があります。
[ダウンロード (Download)]オプションを使用したファイルまたはフォルダのダウンロードの場合、NetBackup Web UI では、マスターサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要があります。インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラーを参照してください。
メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合、この機能を使用する前に、NetBackup マスターサーバーで特定の構成を作成する必要があります。
詳しくは、次の場所から入手可能な『NetBackup Appliance セキュリティガイド』で、サードパーティの証明書に関するセクションと、サードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください。
この機能では、異なるボリューム、パーティション、ディスクにある複数のファイルやフォルダのリストアはサポートされません。
複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合は、Windows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します。これらのアカウントのクレデンシャルを使用して、ターゲット Windows VM にログオンする必要があります。
一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれません。これらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためです。たとえば、TrustedInstallers、すべてのアプリケーションパッケージが該当します。
インスタントアクセス機能は、Windows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていません。オペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認するには、VM をバックアップする前に、コマンドプロンプトで compact "/compactos:query" を実行します。
圧縮を無効にするには、VM をバックアップする前に、コマンドプロンプトで "compact /compactos:never" を実行します。これによって、VM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます。
ファイルとフォルダをリストアするには、ターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく、通常の状態である必要があります。
5-minutes-alive-session のしきい値は、アプライアンスおよび BYO の Web サーバー NGINX で定義されます。ダウンロード用に選択されたファイルとフォルダは、このしきい値内で圧縮されダウンロードされる必要があります。
インスタントアクセス仮想マシンを作成するには、仮想マシンが作成される VMware データセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です。
ストレージサーバーとマスターサーバーが NetBackup の以前のバージョンからアップグレードされた後、確実にインスタントアクセスを有効化するには、次のコマンドを使用して、アップグレードされたマスターサーバーで NetBackup Web サービスを再起動します。
/usr/openv/netbackup/bin/nbwmc stop
/usr/openv/netbackup/bin/nbwmc start