Storage Foundation 8.0.2 管理者ガイド - Solaris

連結、分散、およびカービング

連結（コンカチネイト）によって、データはプレックス内の 1 つ以上のサブディスクに直線的にマップされます。コンカチネイテッドプレックス内のすべてのデータに連続的にアクセスする場合は、まず、最初のサブディスクのデータの先頭から末尾までアクセスします。その後、残りの各サブディスクのデータの先頭から末尾まで連続してアクセスし、最後のサブディスクまでアクセスします。

コンカチネイテッドプレックス内のサブディスクは物理的に連続している必要はなく、複数の VxVM ディスクに属することができます。複数の VxVM ディスクに存在するサブディスクを使った連結を分散（スパン）と呼びます。

図: 連結ボリュームの例は、同じ VxVM ディスクの 2 つのサブディスクの連結を示します。

単一の LUN またはディスクが複数のサブディスクに分割され、各サブディスクが重複のないボリュームに属している場合は、これをカービングと呼びます。

図: 連結ボリュームの例

（プレックスの先頭から順に番号付けされた）n、n+1、n+2 および n+3 の各ブロックは、プレックス上では連続していますが、実際には同一の物理ディスク上の 2 つの異なるサブディスクから連結されたものです。

サブディスク disk01-02 と VxVM ディスク disk01 の残りの空き領域は、他の目的に使えます。

1 つのディスク上のプレックスの連続領域が十分でない場合、複数のサブディスクを用いて連結ディスクを使えます。この連結ディスク形式は、ディスク間の負荷調整および特定ディスク上のヘッド移動の最適化に使えます。

図: 分散の例は、分散プレックスの 2 つのサブディスクに分散したデータを示しています。

図: 分散の例

（プレックスの先頭から順に番号付けされた）n、n+1、n+2 および n+3 の各ブロックは、プレックス上では連続していますが、実際には 2 つの異なる物理ディスク上の 2 つの異なるサブディスクから連結されたものです。

サブディスク disk02-02 と VxVM ディスク disk02 の残りの空き領域は、他の目的に使えます。