NetBackup IT Analytics システム管理者ガイド
- はじめに
- 更新の準備
- データのバックアップとリストア
- NetBackup IT Analytics の監視
- REST API を使用した NetBackup IT Analytics レポートへのアクセス
- NetBackup の推定テープ容量の定義
- ホストグループ管理の自動化
- ホストオペレーティングシステムのプラットフォームとバージョン別のカテゴリ化
- 一括ロードユーティリティ
- NetBackup ユーティリティの自動化
- ユーティリティを自動的に実行するためのスケジュール設定
- 属性管理
- 汎用バックアップデータのインポート
- バックアップジョブの上書き
- ホストデータ収集の管理
- ポータルのシステム設定
- パフォーマンスプロファイルスケジュールのカスタマイズ
- AD/LDAP の構成
- SAML (Security Assertion Markup Language) を使用した SSO (シングルサインオン) の構成
- Oracle Database のユーザーパスワードの変更
- CyberArk との統合
- NetBackup IT Analytics のチューニング
- ログファイルの操作
- ポータルとデータコレクタのログファイル: ログ記録の削減
- Data Collector のログファイルの命名規則
- ポータルのログファイル
- レポートメトリックの定義
- SNMP トラップアラート
- SSL 証明書の構成
- ポータルまたはデータ収集 SSL のための仮想ホストの構成
- ポータルサーバーのキーストア
- ポータルプロパティ: 形式とポータルのカスタマイズ
- SDK データベースオブジェクトのデータ保持期間
- トラブルシューティング
- 付録 A. NetBackup IT Analytics ポータルとデータレシーバでの TLS 対応 Oracle データベースの構成
AD/LDAP 認証が構成されている場合のポータルユーザーの移行
ポータルユーザーをポータルデータベースを使用した認証から AD/LDAP を使用した認証に移行するには、PTL_USER テーブルに存在するポータルユーザーの LDAP_ID が AD/LDAP の ldap.loginAttribute 値と一致することを確認する必要があります。値が一致しない場合、ポータルデータベースでユーザー名を更新する必要があります。
たとえば、Joe のポータルデータベースの LDAP_ID が joe.smith だとします。portal.properties
ファイルと AD/LDAP で ldap.loginAttribute が sAMAccountName に設定されている場合、ユーザーが正常にログインできるように、sAMAccountName の値は joe.smith である必要があります。sAMAccountName の値が joe.smith ではない場合、AD/LDAP にあるユーザー名と一致するように、ポータルデータベースの PTL_USER テーブルで該当のユーザーの LDAP_ID を joe.smith に変更する必要があります。
ポータルデータベースで LDAP_ID を更新するには:
- NetBackup IT Analytics ポータルの Oracle データベースサーバーにログインします。
Linux の場合: aptare ユーザーとしてログインします。すでにルートユーザーとしてログインしている場合、su -aptare を使用します。
Windows の場合: ORA_DBA グループのユーザークレデンシャルを使用してログインします。
- 次を使用して、LDAP_ID に対応する USER_ID を識別します。
select LDAP_ID, USER_ID from PTL_USER where LDAP_ID='<user_name>';
例:
select LDAP_ID, USER_ID from PTL_USER where LDAP_ID='joe.smith';
- 上記の手順で取得したユーザー ID で LDAP_ID を更新します。
update PTL_USER set LDAP_ID = '<user_name>' where USER_ID = <user_ID_from_previous_step>;
例:
update PTL_USER set LDAP_ID = 'smith.joe' where USER_ID = <user_ID_from_previous_step>;
- ID が一致していないすべてのユーザーに対して、手順 2 と 3 を繰り返します。
メモ:
手順 3 (上記) で説明した LDAP_ID を使用して AD/LDAP にログインします。aptare (user_id=100) はデータベーステーブル間の参照整合性を維持する必要がある内部ブートストラップユーザーであるため、ユーザー名 aptare を使用することは避けます。そのため、aptareを変更したり、外部 LDAP 統合に使用したりしてはなりません。